クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

125話 おねだり

 シェレールside
「ん……ふぁ〜………あれ?」
 私は、目が覚めると左手になにか違和感を感じます。
「………え!?」
 左手を見ると竜斗の手を私が掴んでいました。
 た、確か、私が寝たら竜斗は、帰っていいって言いましたよね!?
 ど、どうしてまだ竜斗がここに居るんですか!?
 ………って、違いますね。
 私が竜斗にいて欲しいと思ってしまってつい握っている手に力が入ったんですよね。
 竜斗には悪いことをしてしまいましたね。私のせいでこんな眠りにくい椅子に眠ってしまって……
 あ、せめて毛布でも……
 私は、自分が被っていた毛布を竜斗の肩に掛けます。これで少しは寒さを和らげられますね。
 ふふっ、竜斗の寝顔、可愛い。
 私の看病で疲れてしまったんですね。こんなにぐっすりと眠って。
「竜斗、ありがとうございます。」
 私は、寝ている竜斗の頬に優しくキスをしました。
 私っていつもいつも竜斗に助けてもらってばっかりです。ですが、それを私は嫌だと思いません。いえ、最初は嫌だったのですがこの頃は、助けてもらうのに抵抗はありません。
 だって、助けてもらったのなら私も竜斗のことを助ければいいだけなのですから。ですが、私が今出来ることはあまりありません。
 ですが、それも今だけの辛抱。必ず竜斗よ力になれると私は信じています!
 だって、私は竜斗の彼女なんですから!
 私が竜斗を信じてる分、竜斗も私を信じてくれています。
「んん……ふぁ〜……あっ、シェレール、起きていたのか。」
「はい、おはようございます、竜斗。」
「ああ、おはよう。悪いな、看病している俺が寝てしまって。」
「いいんですよ、そんなこと。と言うよりすいません。私が手をずっと握っていたから、椅子で眠らせてしまって。」
「いや、別にいいよ。布団掛けてくれてありがとう。というかシェレール、もう風邪治ったみたいだな。」
「あ、そういえば……」
 確かにもう昨日みたいな身体のだるさはありません。
「竜斗のおかげです!もう全然平気です!」
「そうか、良かったよ、元気になって。」
「あの、それで……何かお礼を……」
「いや、別にいいよ。風邪引いてる人に看病するのは当たり前だから。」
「いいえ!そんなわけにはいきません!何かしてもらったらその恩を返さないといけないのです!」
「はぁ〜、シェレールは本当に強情なんだな。それで何をしてくれるんだ?」
「……りゅ、竜斗のしてほしいこと何でもしてあげます。」
「な、何でもって……」
「竜斗も昨日、言ってくれましたから……だから……その……な、なんでも言ってください!」

 竜斗side
「な、なんでも言ってください!」
 なんでもって……いや、シェレールにしてほしいことなんか山ほどあるが……
「そ、それなら……シェレール。」
 俺は、両手を広げる。
「シェレールをギュッと抱きしめたい。」
「え?え!?ど、どうしてですか!?」
「い、いや、ほら、よく考えたらまだ俺、シェレールを恋人同士になってから抱きしめたことあまりないなって思ってきて。」
「うぅ、確かにそうですが……恥ずかしいです。」
「なんでもしてくれるんだろ?」
「は、はい。」
 シェレールは、顔を真っ赤にして俺の胸に体を預けた。
 俺は、シェレールの背中に手を回し優しくギュッと抱きしめた。
「………」
「………」
 ど、どうしよう!?これから先のこと、全然考えてなかった。
 えっと、手を離していいのか。
 いや、もうちょっとだけ……
「すぅ〜は〜……すぅ〜はぁ〜……」
「ん?シェレール、何してるの?」
「あ、えっと、竜斗の匂いをかいでます。」
「俺の匂い!?ちょ、へ、変な匂いがするだろ?」
「そ、そんなことありません!とてもいい匂いです!」
「いや、でも、昨日、シェレールの看病ずっとしていたから風呂に入ってないんだが……」
「ふふっ、それでもいい匂いです。」
「ったく、あまり匂いを嗅がれるのは……」
「嫌で〜す!」
「………なら、俺もシェレールの匂い嗅ごっと。」
「え!?あ、だ、ダメです!」
「残念、観念するんだな。」
 俺は、シェレールを抱きしめた状態から嗅ぐ。
「すぅ〜はぁ〜……すぅ〜はぁ〜……うん!シェレールもすっごいいい匂い!」
「うぅ、そんな訳ありません!だって、私、汗かいてますから。」
「そんなことないぞ。と言うよりもその汗もいい匂いだ。」
「うぅ、本当にやめてください〜。」
「残念、俺が嫌がってもやめなかったのはどっちかな?」
「そ、それは……だって、竜斗はとてもいい匂いですから!」
「いや、シェレールだっていい匂いだから!」
「いいえ!竜斗の方が!」
「いや、シェレールの方が!」
 俺たちは、抱き合ったまま口論になっていた。
 だが、そんなのも一瞬で……
「まっ、どっちでもいいか。シェレールが俺の匂いを嗅いだら俺もシェレールの匂いを嗅ぐ!それでいい?」
「匂いを嗅がれるのは恥ずかしいですけど……竜斗の匂いを嗅げるのならそれでいいです。」
「よし、それじゃ今さっきの口論は俺が謝るよ。ごめんな。」
「いえ!そんなことは、元々私が竜斗の匂いを嗅いだのが悪いのですから私の方が謝るべきです!ごめんなさい!」
「………」
「………」
 なんかこうしていたらまた口論になりそうだな。
「なら、仲直りの印に……」
 俺は、そう言ってシェレールの唇に優しくキスをした。
「ちゅっ………」
「これで仲直りだな。」
「……いいえ、まだです!」
「え?………ん!?ちゅっ……」
 シェレールは、もう一度キスをしてくる。それも今さっきみたいな短時間のキスとは違い、今回は息が続く限りのキスだった。
「………もう、いいか?」
「はい、仲直りしました!」
「良かった。それじゃ……」
「次は仲直りをした記念にもう一度ですね!」
「え!?あっ、ちょっ……」
「ちゅっ………」
 それからシェレールは、何かと理由をつけて俺にキスをした。
 まぁ、キスは俺も好きだから別に構わないけど。

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コメント

  • ノベルバユーザー300868

    大罪スキル他現れないかなー

    1
  • 白髪

    イチャイチャしやがって、誰も見ていないと思ったら大間違いだぞ!!いつでもどこでもナビ様が見てるからな((o(;□;`)o))

    5
  • ノベルバユーザー264858

    いやーもう神回ばかりで笑最高すぎるもっとやれ笑

    3
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