クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

124話 看病

「シェレール、大丈夫か?」
 今、俺は風邪を引いて寝込んでしまったシェレールの看病をしている。
「す、すいません、風邪なんか引いてしまって竜斗に迷惑をかけて。」
「ったく、そんなこと気にするな。」
「うぅ、ありがとうございます。」
「でも、悪いな。ルビーやお前のように俺が治癒魔法を使えていたらすぐに治せるのに。」
 ルビーは昨日からロイアさんの仕事の手伝いをしていていない。
「そんなこと気にしないでください。治癒魔法や回復魔法は私たちの担当なんですから。」
「そうだな。よし、今日は俺が一日中看病してやるからすぐに治すんだぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「ほら、布団かぶって寝ていろ。」
「はい。」
 俺は、 ベットで寝ているシェレールに布団をかぶせる。
「あ、氷でも作るか。」
 俺は、そう言って氷魔法で小さい氷をいくつも作りそれを袋の中に入れシェレールのおでこに乗せる。
「つ、冷たいです。」
「気持ちいいだろ?」
「は、はい。」
「何か他にして欲しいことあるか?」
「い、いえ、別に大丈夫です。」
「本当か?今ならなんでも言うこと聞いてあげるよ。」
「なんでも……ですか?」
「ああ、なんでもだ。」
「手……繋いで欲しいです……」
 シェレールは、顔を真っ赤にしてもじもじしながらそう言った。
「ああ、いいぞ。」
 俺は、シェレールの右手を左手を掴んだ。
「どうだ?」
「……あ、あの、安心……します。」
「そ、そうか。なら、良かった。」
 シェレールは、掴んでいる手に力が入る。
 それから数十分、ずっと黙っていながら手を握っていた。
「あれ?シェレール、寝たか?」
 シェレールは、ぐっすりと眠っていた。
「あ、そうだ。シェレールにお粥でも作ってやるかな。」
 俺は、キッチンへと行った。
 その際、シェレールの手がなかなか離れなくて困った。
「さて、お粥ってどうやって作るんだろう?」
 まぁ、ご飯を水多めで炊けばなんとかなるかな。
(ふざけてるのですか、マスター?)
 え?
(マスターは、お粥を作るおつもりなのですよね?)
 あ、ああ、そうだ。
(なら、そんなふざけた作り方はやめてください。私の言う通りに作ってください。)
 は、はい!すいませんでした!
 ナビって結構料理にうるさいんだな。
 それから数十分、俺は、ナビが教えてくれた通りにしてお粥を作った。
 俺は、そのお粥を持って再びシェレールの部屋へと入った。
「あ……シェレール、起きてたのか?」
「むぅー……なんでどこかに行ってしまうんですか!?」
 戻ってくるとシェレールは、起きていて頬を膨らませて怒っていた。
「ご、ごめん、お粥を作ってて……」
「え!?竜斗が作ってくれたんですか!?」
「あ、ああ、そうだ。」
 まぁ、ナビに教えてもらって、なんだがな。
「嬉しいです!なら、いなくなったことも少し許してあげます!」
 少しなんだね。
 俺は、お茶碗にお粥を移してそれをスプーンですくいシェレールの口元に持っていく。
「はい、シェレール、あーん。」
「え!?あ、はい!あ、あ〜ん。」
 シェレールは、口元にあるスプーンをパクッと食べた。
「っ!?あ、あちゅ!あちゅいでしゅ!」
「あ、悪い!冷ましてなかった。」
 俺は、急いでコップに水を注ぎシェレールに飲ませる。
「んっ……ゴクッ……ふぅ、あひゅかったですぅ〜。」
 シェレールは、舌を出しながらそう言った。
「ご、ごめんな、シェレール。次はちゃんと冷ますから。」
「は、はい、お願いします。」
 俺は、再びスプーンでお粥をすくい次はふーふーと冷ましてからシェレールの口元に持っていく。
「はい、あーん。」
「あ、あ〜ん。」
 シェレールは、お粥をもぐもぐと噛んでゴクッと飲み込んだ。
「どうだ?」
「とっても美味しです!」
「それじゃ次、いくぞ?」
「はい!あ〜ん!」
 シェレールは、もう躊躇なく口を開けお粥を食べる。
 その後、シェレールは俺が作ったお粥を全て美味しく食べてくれた。
「食欲はあったんだな。」
「いえ、本当はあまりお腹すいていなかったんですが、竜斗が作ってくださったお粥がすごい美味しかったので全部食べちゃいました。」
「そうか、ありがとう。それじゃ、次は薬を飲んでくれ。」
「くす…り…?」
 シェレールは、それがなんなのかわからないと言ったような表情をしていた。
「あ、そうか。ここは、風邪とかは治癒魔法で治るから薬なんていらないのか。」
 まぁ、ないなら作ればいいか。
 スキル 完全創造
 作るのは風邪用の日本の薬。あ、一応シェレール用に作るっと。
 よし!出来た。
「はい、シェレール。これを口に入れて水で流してくれ。」
「これを…ですか?では、飲みますね。」
 シェレールは、そう言って薬を口の中に入れて水で飲み込む。
「それを飲んだら体が良くなるから。ほら、後は寝るだけ。」
「あ、はい。あの、今度も……」
「ん?……あ、ああ、分かったよ。」
 俺は、シェレール左手を掴んだ。
「ありがとうございます。あ、次は寝たら部屋を出て行ってもいいですよ。そろそろ時間も遅いですし。」
「ああ、分かったよ。」
 シェレールは、俺の返事を聞くと目を閉じてあまり時間が経たないうちに寝息をたてながら眠った。
「それじゃ、俺も部屋に帰るか。」
 俺は、繋いでいる手を離そうとしたが……全然離れない。いまさっきよりもシェレールは、強く握っている。
 ったく、本当は話して欲しくなかったんじゃないか。
 ちゃんとシェレールの気持ちをわかってやれなかったことが悔しい。
 もっとシェレールのことを判るようになりたい。
 だから……
「シェレール、早く元気になってくれよ。」
 俺は、シェレールの頬にキスをしてシェレールの寝顔を見守った。

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コメント

  • ノベルバユーザー300868

    離して欲しくないが話して欲しくないになってました

    1
  • 黒瀬白斗

    離してが話してになってます。
    更新頑張って下さい!
    応援しています

    5
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