クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

114話 邪魔

「シェレールーーー」
 っ!!
 俺がシェレールに告白しようとした瞬間背筋が凍るようなそんな気がした。
「ど、どうしたんですか?」
 シェレールは、少し困惑のしている。
「わ、悪い、なんでもない。忘れてくれ。」
「………」
 なんだ、なんなんだ、今さっきのは?
 この感覚、どこかで。
 っ!分かった!
 そうだ、これは色欲のレグーナが俺を呼ぶ時に感じたものと一緒だ。
 ってことは、またあの野郎が俺を呼んでいるのか。
 放っておくわけにもいかないよな。
「シェレール、悪い。俺、用事が出来ちまった。だから、先に帰ってくれ。」
「嫌です。」
「よし、なら俺は………って、え?」
「竜斗、また危険なことしようとしてます。だから、私は帰りません。」
「べ、別に危険なことじゃないって……」
「嘘です。竜斗は、嘘をつくのが下手なのですぐ分かります。」
 なぁ、ナビ、俺って嘘つくの下手?
(はい、下手です。)
 マジか!俺は、上手いと思ってたんだけど。
「………悪い、今のは嘘だ。」
「はい、なので私も……」
「だが、シェレールを連れていくことは出来ない。」
「っ!どうしてですか!?」
「もし、シェレールを連れて行ってしまうとお前を傷つける可能性がある。だから、お前を連れていくことは出来ない。」
「………そんなこと知りません。」
「え?」
「そんなことは知りません!私が傷つくのは私の責任です!」
「何言ってんだよ!俺は……俺は、お前が傷つくのは見たくないんだよ!」
「っ!そ、それなら私だって一緒です!竜斗が傷ついてボロボロの姿で帰ってくるところなんて見たくありません!」
 俺とシェレールは、街中ってことも忘れて大声で叫ぶ。
 周りの人は、こちらをどうした?という表情で見ている。
「竜斗、約束してくれましたよね!?ずっと一緒にいるって!だから、私は竜斗の側から離れません!」
「っ!………」
 シェレールは、そう言うと肩で息をしながら俺の返事を待った。
 俺は、どうするべきなんだ。
 シェレールを連れて行くと絶対に傷つけてしまう。
 だが、シェレールの思いを踏みにじるようなことはことはしたくない。シェレールが俺のためにここまで言ってくれたんだから。
 だけど、分かってるよな。
 ちゃんと自分の思いを言葉にしよう。
「シェレール、俺、お前を守りきれる自信が無い。」
「っ!私は、守ってもらわなくても……」
「だけど、俺もシェレールと一緒にいたい!シェレールと一緒にいるとすごい心強いし俺も安心できる。」
「な、なら……」
「ああ、その一緒にいてくれ。俺が必ずシェレールを守ってみせる。」
「っ!は、はい!一緒にいます!いえ、一緒にいたいです!」
 シェレールは、そう言うと俺の背中に手を回しギュッと掴んできた。
「シェ、シェレール!?ちょっ、さすがに、こんな人前で!?」
「え?………あっ!………」
 シェレールは、自分が何をしたのか冷静に判断したのか直ぐに俺から離れ顔を真っ赤にして俯いた。
 周りからは「若いわねぇ。」とか「ちっ!死んでしまえ。」とかの声が聞こえてくる。
「そ、それじゃ行こうか。」
「は、はい。」
 俺とシェレールは、その場から逃げるようにして街の外へ向かった。
「そういえば何があったんですか?」
「あ、そういえば話してなかったな。大罪スキルのひとつ色欲を持っている大罪人がたぶん現れたんだよ。」
「大罪スキルって確か、竜斗も持っていましたよね?」
「ああ、憤怒と傲慢だ。」
「でも、どうして色欲って分かるんですか?」
「前にも一度戦ったことがあるんだよ。」
 俺は、シェレールに前にレグーナと戦ったことを話した。
「そ、そんなことがあったんですか。」
「また俺の前に姿を現すってことは前よりも強くなったことが分かる。だから、今度こそ勝てる保証なんてないんだよな。」
「………大丈夫です!竜斗なら勝てます!私もついていますので!」
「ははっ、そうだな。」
「勝てるといいですねぇ。」
「「っ!」」
 この声は!?
「お久しぶりです、リュウさん。」
 俺たちの目の前に黒い穴があらわれその穴からレグーナが現れた。
「また何をしに来た!?」
「決まっているでしょう。もちろん……復讐ですよ!」
「なっ!」
 レグーナの後ろから30体程の人のような魔物が現れた。
「さぁ、この数、一度に相手出来ますかね〜?」
 レグーナがそう言うと30体程の魔物がこちらへものすごいスピードで向かってきた。
 この数、さすがにシェレールを庇いながら相手をするのは厳しいな。
「シェレール、ごめん。」
「え?」
 俺は、空間魔法でシェレールを作った空間に入れた。
 あ〜、絶対に後で怒られるだろうなぁ。
 だが、今はこいつらの相手だ。
 大罪スキル 傲慢
『ようやく使いやがったか。暇だったぞ。』
 悪い、悪い。こいつら相手にできるよな。
『はっ、容易いこと 。』
 ふっ、頼りになるな。
 よし!行くぞ!
 2度目の色欲との戦いが始まった。

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コメント

  • ハゲマントとリムル様神!!

    憤怒と傲慢をとうごうできないの?

    3
  • 九夜空猫

    燃える展開、そして、色欲早く倒しちゃってくれ。

    1
  • ノベルバユーザー264858

    おい色欲後少しの所で邪魔しやがって笑

    5
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