クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

109話 ロイアさん

「こ、ここがロイアさんが経営している店……ですか。」
 俺は、とても大きな建物を前にして唖然としていた。
「そうだよ。ほら、入って入って。」
「あ、はい。失礼します。」
 俺は、少し緊張しつつ店内へ入っていった。
 店内は、人が案外少なく結構静かだった。
「今、お客さんがあまりいないって思ったでしょ?」
「は、はい。」
「君は正直だなぁ。」
「嘘をついてもいい事ありませんからね。」
「まぁ、そうだね。でも、お客さんがいないってわけじゃないんだよ。」
「あ、そうなんですか。」
「ここは、ただのホールみたいなものだからね。まずはここで受付して上に行ってもらうんだ。」
「なるほど、理解しました。」
「それじゃ、上に行こうか。」
「はい。」
 俺とロイアさんは、上に続く階段を登って行った。
「す、すごい人がいますね。」
「すごいだろ?でも、こんなに人がいるってことは魔獣もそれくらい病気や怪我をしているってことなんだ。だから、私としてはあまり人が多いってことを喜べないんだよね。」
「そ、そうですね。」
 ロイアさんって本当に魔獣のことが好きなんだな。
 俺は、魔獣に接しているロイアさんを見てからそう感じていたが今の言葉でその感じていたことが確信に変わった。
「一刻も早く治療に取り掛かるよ。リュウ君は、お客さんの案内とかを任していいかな?」
「はい、大丈夫です。」
 ロイアさんは、俺のその返事を聞くと奥への部屋へと入っていった。
 俺は、下から上の階に上がってきたお客さんを案内したり、次の番が回ってきたお客さんに診療室へ案内したりしていた。
 そして昼頃になるとだいぶ俺も慣れてきてどんどん人が回るのが早くなってきた。
「リュウ君、そろそろ休憩してきてもいいよ。」
 俺は、一人の看護婦?にそう言われ休憩室に入っていった。
「はぁ〜、結構疲れるな。」
 一人一人にきちんと接客するのって本当に難しい。
 それにしても、ロイアさん、まだ1度も休憩してないな。
 俺は、案内役として仕事を任されてから今回の休憩を入れて3回ほど休憩した。
 だが、同じくらいに仕事を始めたロイアさんは、まだ1度も休んでいない。
 俺は、少し気になり、今さっき俺に話しかけてくれた看護婦?の人に聞いてみることにした。
「あの、すいません。」
「ん?何かな?」
「ロイアさんって全然休んでないようですけどいいんですか?」
「ああ、うん、大丈夫だと思うよ。と言うよりもロイアさん自身から休まないって言ってるのよ。」
「そうなんですか?」
「自分が休んでしまうとその分お客さんの回転が悪くなりそしてその分の時間ロスがまたさらに魔獣を苦しめてしまうって言っていたのよね。」
「そ、そうなんですか。すごいですね。」
「ええ、本当にすごい人よね。」
 俺は、ロイアさんに少し憧れつつも俺は、ロイアさんのようにはなれない。
 俺は、正直今を守るので必死だ。今、みんなといるこの日常を守るのに。もし、全人類守ろうとしても俺には無理な話だ。だから俺は、諦める。だが、ロイアさんなら無理をしてでもそれをやってしまうだろう。どんな無理な状況でも。
 俺は、ロイアさんのようにはなれない。だからこそ憧れてしまうんだろうな。
「よし、俺も仕事に戻りますか!」
「あれ?もう休憩いいの?」
「はい、少しでもロイアさんのお役に立ちたいですからね。」
「そうね、なら私も戻ろうかしら。」
 俺と看護婦?の人は、自分の受け持っている仕事へと戻った。
 そしてあっという間に時間は経ち、もう日が沈んでいた。
「ありがとう、リュウ君。君のおかげでだいぶ早く終わることが出来たよ。」
「いえいえ、お役に立てたなら良かったです。」
「そうだ、少し付き合ってくれないかな?」
「どこかに行くんですか?」
「私の行きつけの食事処があるんだよ。そこで色々とリュウ君と話がしたいんだよ。」
「そうですか。分かりました。」
「それじゃ行こうか。」
「あ、でもみんなに言わないと心配するんじゃないんですか?」
「それは大丈夫だよ。朝のうちにもう言っておいたからね。」
「そうなんですか。準備がいいですね。」
「よし、じゃあ今度こそ行こうか。」
「はい。」
 俺は、ロイアさんについて行きロイアさん行きつけの食事処まで来た。

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コメント

  • ノベルバユーザー27545

    この作品、無駄な回が多くて内容薄いですね
    読まなくていい部分が半分以上

    3
  • えぎる

    治癒スキル作れば2人で診れるからもっと効率上がるのにね…

    0
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