クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

108話 仕事

「おや、そこにいるのはリュウ君かい?」
 俺は、ルビー家の庭で少し夜風に当たっていると後ろからかけをかけられた。
「あ、ロイアさん。なんかすごい荷物ですね。どうしたんですか?」
 俺の後ろにいたのはルビーの父親、ロイアさんだった。
 ちなみにルビーの母親は、セミールさんと言う。
「ああ、ちょっと仕事のようでね。リュウ君は何をしてたんだい?」
「まぁ、ちょっと夜風に当たっていたところです。」
「そうかい。あまり長居をすると風邪をひいてしまうからなるべく早く家に上がるようにね。」
「あ、はい。そろそろ戻ろうと思っていました。けど、ロイアさん大変そうですね。手伝いますよ。」
「手伝ってもらえるのかい?ありがとう。」
「いえいえ、泊めてもらってるお礼もちゃんとしなくちゃいけませんしね。」
 ロイアさんは、病気が治ってから毎日仕事をしている。
「あまり無理をしているとまた体を壊しますよ。」
「もう大丈夫さ。愛する娘から治療を受けたんだからね。それにもし仮にまた病気にでもなったらまた娘の治療を受けるだけさ。」
「まぁ、そうなんですけどね。ですが、あまりルビーを心配させてはいけませんよ。」
「ふむ、そうだね。体調管理にはしっかり気をつけるよ。」
 俺たちは、そんな会話をしつつロイアさんがいつも仕事をしている執務室へと向かっていた。
「ありがとう、リュウ君。その荷物はそこら辺に置いといて。もう夜も遅いしリュウのもそろそろ寝た方がいいよ。」
 確かにもう日が暮れてだいぶ経つ。
 だが、ここでもし俺が自室に戻ったりしたらロイアさんはまた自分の体にムチを打って無理して働いてしまうだろう。
 だが、俺はロイアさんの仕事を代わりにすることが出来ない。
 でも、無茶をするのを少しでも軽減するくらいなら俺にでもできるはずだ!
「ロイアさん、俺も少しお手伝いしますよ。」
「いや、さすがに仕事まで手伝ってもらうのは悪いよ。」
「俺は別に構いません。というよりまた無理をしてルビーが不安な表情を見るのが嫌なんです。」
「ふむ、確かにそうだね。もうあまり娘に心配をかけたくないのは私も一緒だ。分かった、悪いがリュウ君、手伝ってもらえるかね?」
「はい!分かりました!それでまず何をすればいいんですか?」
「今は事務作業をしていてね、まずはこの資料をまとめるのを手伝ってもらうよ。」
「はい、任せてください。」
 俺は、ロイアさんに言われた通り資料をまとめていく。
 その作業が案外大変で結構時間がかかってしまった。
「ふぅ、ありがとう、リュウ君。君のおかげでいつもより早く終わったよ。もう遅いしそろそろ寝よう。私も寝室へと向かうよ。」
「はい、分かりました。それじゃ、俺はこれで。」
「ああ。」
 俺は、そう言って一礼して部屋を出て行った。
 はぁ〜、眠い。
 翌日。
 俺は、朝食を終えロイアさんの所へ行った。
「今日は何をするんですか?」
「おや、今日も手伝ってくれるのかい?」
「はい、少しでも遅れていた時程を早く戻せるようにしたいですからね。」
「ありがとう。今日は、まずは魔獣の世話、次に店番をする。」
「店番?ですか?」
「ああ、家は魔獣の病気や怪我を治す仕事をしているんだ。まぁこれも魔獣使いにしか出来ないことだからね。」
「へぇ、そうなんですね。じゃあ今日も頑張りますか!」
 俺とロイアさんは、それから家を出て魔獣のいる小屋へと向かった。
「娘から1度ここに連れてきてもらったんだろう?」
「あ、はい。」
「餌の上げ方も知っているんだろう?」
「はい、ルビーに教えてもらったので。」
「なら、別に何も教えることは無いね。それじゃ、リュウ君はみんなに餌を上げてくれるかな?」
「はい。分かりました。」
 俺は、ロイアさんから魔獣たちの餌をもらいこの前ルビーに教えてもらった時とか同じようにして餌をあげた。
 だが、一匹一匹にこれはだいぶ面倒だな。魔獣の数も結構いるし。
 俺は、闇魔法を使い自分の分身を5人ほど作った。
 それからは案外早く終わった。
「ロイアさん、終わりましたよ。」
 俺は、魔獣の小屋を掃除しているロイアさんにそう言って餌やりが終わったことを教えた。
「もう終わったのか!?ずいぶん早いな。」
「ええ、魔法を使って自分の分身を作りましたから。」
「そうなのか。自分の分身を作るってやっぱり娘から聞くようにリュウ君はすごいんだな。」
「いえいえ、そんなことありませんよ。小屋の掃除、俺も手伝いますよ。」
「ああ、悪いね。それじゃ、リュウ君はあっちの方をやってもらえるかな?」
 俺は、ロイアさんの指さした方を見て分かりました、と言ってその場所の掃除をした。
 ここも自分の分身を作りすぐに終わらせた。
「やっぱり便利だよね〜、魔法って。私たちも使えるのは使えるけどリュウ君みたいなすごいのは使えないんだよね。」
「まぁ、すごい練習しましたからね。」
「ふむ、やはり何事にも練習あるのみだね。それにしてもリュウ君、ありがとう。もうここの掃除も終わったし、店へ行こうか。」
「はい、分かりました。」
 それから俺たちは、ロイアさんが経営している店へと向かった。

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コメント

  • SLOWさん

    ハーレムなのはいいんですけど、
    俺TUEEEEE系では「え?俺何かした?」みたいな感じが好きでは無い人が多い様ですので、主人公はもっと能力に関しては堂々としていた方がこれからは良いのでは無いでしょうか?

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