クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

90話 師弟関係

「シェルさん!お願いがあります!」
 朝食を食べ終わり片付けをし終わった瞬間にルビーがシェレールに向かってそう言った。
「お願い?なんでしょうか?」
「わ、私をシェルさんの弟子にしてください!」
「………弟子?」
 シェレールは、顔をキョトンとさせ首をかしげていた。
 それは、シェレールだけでなく他のみんなもそうだった。
「え?ちょっと待ってください!ど、どうして私の弟子になんてなりたいんですか?」
 シェレールは、弟子になりたいというルビーの意見を聞こうとする。
「私、皆さんの支援をする魔法を得意としています。ですが、シェルさんは、私よりも遥かに支援系の魔法が上手です。私もシェルさんみたいに上手になりたいんです!そして少しでもリュウたちのお役に立てるようになりたいんです!」
 確かにルビーは、シェレールに少し劣っているがそれでも全然ほかの連中と比べたら上手なんだけどな。
「………」
 シェレールは、返事をどうするか考えているようだ。
 ルビーは、ちょっと不安そうな顔でシェレールを見つめている。
「シェレール、別にいいんじゃないか?ルビーが上手くなれば俺たちにとっても助かるからな。」
「そ、それはそうなんですが、私に上手く教えられるでしょうか?」
「それなら俺は、別に心配してないよ。シェレールに昔魔法を教えてもらった時はすごい分かりやすかったからね。」
 俺は、この世界に来てからシェレールに魔法の訓練で教えて貰った時のことを思い出す。
 あの時の教え方はすごいわかりやすかったから俺は、シェレールにはその才もあると思った。
「そ、そうですか。ふふっ、ありがとうございます。」
「あ、ああ。」
 俺たちは、少し恥ずかしくなってそっぽを向く。
「………あ、あの〜」
「うわっ!」
「ひゃっ!」
 俺たちの間にルビーが入ってきて少し驚いてしまった。
「わ、私の事、忘れないで欲しいです〜。」
 ルビーは、少し涙目になりながらそう言った。
「わ、悪い悪い。で、どうする、シェレール?」
「………分かりました。ルビーさんのご指導頑張らせてもらいます!」
 シェレールがそう言うとルビーの目が輝いた。
「あ、ありがとうございます!一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。」
「それではシェルさん……いいえ、師匠!早速教えて貰えませんか!?」
「し、師匠!?」
「はい!私、弟子なんですからシェルさんは、師匠です!」
「そ、そうですか……」
 シェレールは、師匠と言われ少し笑顔が見える。
「そ、それでは早速ご指導します!ついてきてください!」
「はい!」
 シェレールとルビーは、そう言って部屋を出て行った。
「な、なんか、凄いことになったな。」
「あ、ああ、そうだな。」
 今日、シェレールとルビーの師弟関係が誕生した。
「羨ましいです!」
「そ、そうか?」
 リルがあの二人を見てとても羨ましそうな顔をしていた。
「リル、見に行ってみたいか?」
「見に行ってみたいです!」
「なら、後で散歩がてら探してみるか。」
「はいです!」
 俺とリルは、少し休憩してから散歩を始めた。
 ちなみに他のみんなは、エルフの人たちにお手伝いすることがあるそうだ。
「さて、どこにいるかなぁ?」
「いないですぅ。」
 リルは、シェレールたちを一生懸命に探している。
 ナビ、どこにみんながいるか分かるか?
(ここから北に2キロほど離れたところの森にいます。)
 分かった、ありがとう。
「リル、あっちを探してみようか。」
「はいです!」
 俺とリルは、北に2キロ程移動するとシェレールとルビーらしき姿の影が見えた。
「ん?何やってんだ?」
 二人は、ちょうど座りやすそうな石の上に腰掛けて話し込んでいた。
「休憩かな?まぁ、休憩中ならちょうどいいな。行ってみるか?」
「はいです!」
 俺たちは、二人の元へ歩み寄った。
 だが、二人は俺たちに気づくことなくまだ話している。
「シェレールお姉ちゃん!ルビーお姉ちゃん!何話してるです?」
 リルは、二人の間に入りそう言った。
「うわっ!り、リルちゃん?」
「ど、どうしたのですか?と言うよりも一人で来たのですか?」
「ううん!柊お兄ちゃんと来たです!」
「え!?リュウ!?」
「竜斗!?」
 二人が一斉に後ろの方を向き俺の顔を見た。
「よっ!悪いな、休憩中だったか?」
「りゅ、竜斗!聞いていましたか!?」
「聞いていた?何を?」
「き、聞いていないのなら大丈夫です。………ホッ」
「………ホッ」
 二人とも俺が何も聞いてないと知るとホッとしていた。
 何話してたんだろう?
「そ、そろそろ練習を再開しましょうか?」
「そ、そうですね!師匠!」
 二人は、俺が質問をする間もなく練習を再開しようとした。
 まぁ、後で聞けばいいだろう。
 さて、二人は、どんな練習をしていたのかな?

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コメント

  • カツ丼

    シェレールメインヒロインポジションで草

    1
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