85話空間魔法と時間魔法

　俺は今、朝早く起きてエルフの国から少し遠くまで移動してるところだ。
　なぜ移動してるかって？
　それは、昨日手に入れた空間魔法と時間魔法の練習をするためだ。
　と、ここら辺でいいかな？
　スキル敵感知
　うん、ここら辺には魔物はいないな。
　と言うよりここら辺は、全く魔物がいないのだが？
　まぁ、練習しやすいしいいか。
「さてと、練習、練習。」
　まずは空間魔法を使って異次元に空間を作る。
「うん、結構いい感じ。」
　昨日よりは、上手く作れたと思う。
　俺は、その空間の中に入る。
　ナビ、この空間どれくらい維持してられる？
（ざっと3時間という所でしょうか。）
　よし、それくらい維持できるならいいや。
　あ、これって魔力解除しても消えないよな！？魔力解除した途端閉じ込められたりはしない？
（マスター、大丈夫です。この空間は、マスターが作られたものです。作った本人を閉じ込められは出来ないでしょう。）
　そうか。良かった。
　それじゃこれで落ち着いて時間魔法を練習できるな。
　ナビ、まず時間魔法ってどんなものなんだ？　
（時間魔法とは、自分と許可した者以外の時を止めてしまう力です。それと、時間をスキップさせたり遅らせたりすることも出来ます。）
　うぇ！？何そのチート魔法！？
　いや、まぁ俺のステータスでチート言うなって思うけど。
（それともう1つあります。）
　まだあるのか！？
（それは、別次元との時間共有です。）
　別次元との時間共有？なにそれ？
（簡単に言うと時間を超えての異次元に移動できるってことですね。例えばあちらの世界から30分早いこの空間に飛べるということです。）
　それって、俺のスキルにある転移の上位互換ってことか？異次元にも転移できるってことだし。
（そうなりますね。）
　でも、別に異次元に飛んで変なところに行くのは嫌だしな。あまり使えない力だろう。
（それと、空間魔法にも他にまだ隠された力がありました。）
　空間魔法にも？
（はい、空間魔法のその力とは、マスターが作った空間とほかの次元の空間を共有出来る力のことです。）
　別の次元を共有出来る……か。
　っ！
　ひとつ聞いていいか？
（はい、なんでしょう？）
　その共有出来る次元ってどこでも可能なのか？
（いえ、そういう訳ではありません。マスター自身が一度その次元を見て見ないと行けない必要があります。）
　いや、それだけあれば十分だ。
　なぁ、ナビ、この空間魔法の空間共有の力と時間魔法の時間共有の力を使えば俺たちの元いた世界、地球に帰れるんじゃないか？
（………可能です。空間魔法で、空間を作り地球の世界とその空間を共有します。その状態では時間との共有が出来ていないのでとても不安定な状況になりますがそこを時間魔法の時間共有で共有すれば完璧に地球の世界と繋がるでしょう。）
　やっぱり出来るのか！
　別にあっちの世界に未練なんかあるわけじゃないけどなんと言うかあっちのご飯がとても恋しく思ってしまった。
　あ、地球には、シェレールたちは連れて行けるのか？
（マスターと接触していれば可能です。）
　おお！そうか。たぶんシェレールたちがあっちに行ったらすごい驚くんだろうな。
　あ、それよりもあっちでは俺たちは、どうなってるんだろう？
　こっちに勝手に連れてこられたからな。
　多分大惨事なんだろうな。
（マスター、浮かれていますが空間魔法と時間魔法を自分のものに出来なければそんな大それたこと出来るわけありませんよ。）
　うっ！ナビ、結構辛辣なのね。
　よし！練習するか！

　それから数時間後。

「はぁはぁ、やっぱ時間魔法ってコントロールが難しいな。」
　俺は、まだ時間魔法を発動すらすることが出来なかった。
　難しすぎるな、時間魔法。
「おっと、そろそろ帰らないとな。」
　俺は、空間魔法で作った空間から出て空間魔法を解いた。

　最後まで読んでいただきありがとうございます。
　キャラクター人気投票をやっていますのでまだ未投票の方は、投票してくれたら嬉しいです。
　それと、先日話した新作の件ですが、こちらもそろそろ投稿させていただきます。
　ですが、多分こちらの作品を優先することになるので新作は、１週間に１回投稿と思います。ご了承ください。
　作品名は、「俺の許嫁は幼女！？」です。恋愛小説としています。読んでもらえると嬉しいです。
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