クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

32話 発動

 その宝箱の中には
「ん?なにこれ?」
 入っていたのは液体の入っていた瓶だった。
 一応鑑定してみるか。
 スキル 鑑定Lv10

 英雄ドリンク・・・これは勇者の称号を持っているものが飲めばステータス値が数倍跳ね上がる。

 うわ!いらね!
 俺別に勇者の称号とか持ってないし、持ってるやつって確か斉藤だよな。
「柊さん、何が入ってたんですか?」
 シェレールさんは、俺の後ろから少し顔を出して宝箱に入っていた瓶を見る。
「その液体って確か、英雄ドリンクじゃないですか!?」
「なんだ、知ってるのか?」
「はい、昔この液体を飲んだ勇者様が爆発的に強くなりほぼ無双状態と私が呼んだ資料に書かれていました。」
「そうなのか。でも、これを斉藤に渡しても面倒なことしか起きないからな。」
「そうですね。でも、私たちが持っていても意味がありませんからね。」
「そうだよな。まぁ、でもせっかく貰えるんだから貰っとくか。」
 俺は、英雄ドリンクをアイテムボックスの中に入れる。
「んじゃ、探索を始めるか。」
「はい、そうですね。」
 俺たちは、再び202階層の探索をする。
「でも、ミミックとか初めて出会ったな。」
「私も資料で見ただけなので初めて会いました。」
「これがここら辺のトラップなのかな?」
「多分そうでしょうね。」
 202階層に来て初めて見るトラップだったな。
 これからはこういうトラップもあるのか。気をつけないとな。
 そういうことを考えていると1匹のビックウルフが現れた。
「あれ?ビックウルフ?なんでこんな弱い魔物がこんな階層で出てくるんだ?」
「たぶんそれもトラップじゃないでしょうか?」
「え?でも魔物だよ?」
「私、ダンジョンにはあまり行ったことがないので経験した話じゃないんですけどこういう深い階層で弱い魔物が1匹で出たらそれは相手を油断させてそれから大勢の魔物で襲う罠だって資料にありました。」
「へぇ、そうなのか。ってことはあいつ俺たちを引きつける餌にされたってことなのか?」
「……多分そうじゃないでしょうか。餌にされる魔物は大抵弱い魔物ですから。」
 こういうところでもそういう格差があるのか。
 なんかこの魔物、俺たちに怯えて突っ込もうとはしないからな。
 この魔物は、前の世界の俺みたいな感じがするな。
「……シェレールさん、こっち来て。」
 俺は、シェレールさんの手を引いて魔物から離れた方の俺の隣に来させる。
「っ!ど、どうしたんですか!?きゅ、急に手を繋いだりして!」
「悪い、あの魔物を無視して後ろで待機している大勢の魔物に攻撃する。もしあの魔物の横を通る時に攻撃されてもシェレールさんが怪我しないようこっちにいてくれ。」
「……そういう事だったんですね。まぁ、いいです。柊さんの優しさがすごい感じられたので。」
 俺とシェレールさんが、ビックウルフの横を通る時ビックウルフは怯えていて攻撃はしてこなかった。
 良かった。なんか、この魔物は倒したくないもんな。
 俺たちがビックウルフの横を通り過ぎると後ろで待機していた大勢の魔物が動き始めたのを気配察知で確認した。
 大勢の魔物は俺とシェレールさんを囲んだ。いや、俺たちだけじゃない。餌にされたビックウルフも一緒だ。
 こいつらは役に立たないやつを敵と見なすんだな。
 胸糞悪い。
 俺は、この大勢の魔物たちがだんだんとクラスメイトのヤツらに見えてくる。
 ビックウルフは怯えすぎて戦えそうにないな。
「シェレールさん、この数いけるかな?」
「大丈夫です!私も援護しますから!」
「よし、ならシェレールさんは魔法で魔物を倒して。俺は、近接戦闘で倒すから。」
「分かりました!」
「よし!じゃあ行くぞ!」
 俺は、数メートル先にいた魔物に剣を投げ突き刺す。
 そのまま突き刺さった剣を抜き横に一閃して大勢いる魔物たちの一部を倒す。
「光の矢よ!」
 シェレールさんは詠唱を短縮して魔法を放つ。
 シェレールさんが作った光の矢は雨のように降り注いだ。
 これでだいぶ減ったな。
 俺は、残りの魔物を次々と倒す。
 残りは10体程度。
 もう楽勝だな。
 そう思った瞬間、魔物の一体が魔法を放つ。
 それは俺とシェレールさんに当たらずずっと怯えていたビックウルフに当たる。
「っ!!」
 ビックウルフは、魔法で顔が飛び声を出すことなく砂と化した。
 ビックウルフは、もう戦意喪失していた。なのに殺した。ゆ、許せねぇ。
「こ、この野郎ぉぉぉおおお!!!」

 ーーー復讐に抱く憎悪、発動条件の規定に達しました。発動しますか?

 おう!今はこいつらを殺すことが最優先だ!

 ーーー発動許可を得ました。それでは今から復讐に抱く憎悪を発動します。

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コメント

  • 〝MOTORA〟

    復讐に抱く憎悪の効果で確か激痛がはしるんでしたよね?
    なら、スキルや魔法、称号などでの反動を無効・無視するスキルはどうでしょう?

    昇華……スキルなどの効果・威力が一段階上昇する

    優先権……例えば『斬』の効果で発動すると、どんなに安物の錆びた剣でも、切ることができる(切られる事が優先される)。

    どうでしょうか?

    0
  • ノベルバユーザー249591

    ついに、復讐に抱く憎悪がきた!
    ビックウルフの仲間になる展開を待ち望んでおります。いつも、楽しい作品をありがとうございます。

    1
  • にむりあ

    珍しく誤字ですね。
    呼んだ→読んだ

    0
  • 咲

    ビックウルフが仲間になりたそうな目で見ている仲間にしますか?
    というくだりを大分期待していました。

    7
  • ノベルバユーザー250050

    待ってました!この作品面白くてw斎藤がボロボロにされるのがもっと見たいですw頑張ってください!

    5
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