aisu

命とは儚い。

僕がそのことに気づいたのは、
中学生の頃。


僕がゆっくりと自室でくつろいでいると
弟が僕の部屋に入ってきて言った。
「ハムちゃんが死んだ。」

弟は悲しんでいる表情ではなく、
どこか呆然とした表情だった。

ハムちゃんとは、
家で飼っていたハムスターのことだ。

僕は、ハムちゃんのゲージに駆けつけた。
すると、ハムちゃんは仰向けの状態で
動かなくなっていた。

僕は呆然と、父と弟が墓をつくるのを
みていた。

そして僕は静かに、一人悲しみにくれた。



なんだって?
そんなこと重要じゃないって?

じゃあなんだ?
家族を失ったことは重要ではないと?
これが父や母だったらどうなんだ?
馬鹿らしいと切り捨てるのか?

たとえ、君たちにとっては
ちっぽけなことでも、
僕にとってはとても大事なことであり、
大切な家族を失った、
大切な日なんだ。


ああ、すまない。話がずれていた。

僕が言いたかったのは、
どんな生き物でも、寿命は来るということ
そして、命を大事にして欲しい

そういうことさ。

コメント

  • ノベルバユーザー601496

    文章の書き方も好きですが、細かい描写も気に入りました。
    とても大切な作品になりました。

    0
コメントを書く

「詩」の人気作品

書籍化作品