その少女は求む~私はしたいことしかしません~

sekiyasya

少女はえらい


その無人で馬のいない馬車が近づいてきたとき皆慌てて騎士達が下がるように必死に言っていたそして

「なんじゃ騒がしいのぉ、せっかく迎えにきてやったのに。誰も…帰るか」
「お、お待ちを!エルミア様!」

馬車から聞こえた声に驚きながらも騎士達はお願いをするセルリスは口を手で抑え目を輝かせながら馬車を見ていたエフィルナは表情は固いが嬉しさがにじみ出ている

(ふーん、そんなすごい人とかなのかな)
「そこの侮るな」

いつの間にかめんどうが終わっていたらしく馬車から降りてきた小さい少女に指を指されながら言われた

「侮ってはいないのだけど」
「ほう、わしのことをなんと思っとったんじゃ」
「セルリス達が喜んでるみたいだったからすごい人なのかなと思っただけですよ」
「…わしのことを知らんのか」
「うん、知らない」
「そうか…」

その少女は悲しそうにけれども嬉しそうに呟いた

「さてそこのも含めて馬車に乗れぃさっさと行くぞ」
「「はっ!」」
「セルリス様、お嬢様、馬車へ入られた時にご案内いたします」

各々馬車へ乗り込むがシイナは普通に入っていいのか分からず少女に聞いてみた

「あのぉ、入っていいんですか?」
「ん?おお、いいぞそっち側から入れ」

と馬車の本来馬がいる方を向いて左側を指指した
ありがとうございますと言うとええ、ええと言いながら少女は右側から入っていった
シイナも左側から入りその光景に驚いた
なんと馬車の中が外見よりも広いのだ

「こうゆう馬車は初めてか?これが空間魔法で魔法付与をした馬車じゃ」
「そう、なんですか」

広いのもだがもう色々とすごいのだ
キッチンはあるわまだここのまだ馬車らしさがある空間とは別に空間があることを思わせる扉の数々。馬車とは思えないことに驚いていると

「おぬし、ちと聞きたいんじゃが年はいくつじゃ?」

まさかこの質問が重大なものだとは思っても見なかったのだった

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