虐められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く
第30話 決着
神夜さ神剣ブリュンヒルデを、マリオルは指から出ている糸から操る傀儡を2人を構えて対峙する。
(なるほど。これが神の重圧か……)
「絶対に殺してやるぅぅぅ!!!」
「やれるもんならやってみろ!」
傀儡が動き出すと神夜も剣を片手に動き出し、傀儡が持っている武器と切り結ぶ。
そう、切り結んだのだ。神夜が持っている神剣ブリュンヒルデは神器だ。その武器と切り結んだということは。
「その傀儡。神器を持っているのか?」
「へぇ。驚いたよ。ゴミクズごときが彼らと切り結べるなんてね。」
「彼ら?」
「そうさ。君は傀儡の作り方を知っているか?」
「いや、知らないな」
「主に2つある。1つは木や石材から切り出し、加工して作る傀儡。そして、2つ目が……」
マリオルは含んだように言う。
「死んだ人の身体を加工して作る傀儡だ。」
「死んだ人を傀儡に?」
「そうさ。これは1500年前に作ったものでね。殺した神を加工して腐らないようにしてバラバラにした身体を繋ぎ合わせて作るんだ。」
「へぇ。なかなか面白いことをするな」
「そうだろう?やっぱり芸術は人が死んだあとに残る。君には分かるかい?」
「芸術は人が死んだあとに残る……か。名言だな。」
「うんうん」
マリオルは自分の作った傀儡を褒められて嬉しい気持ちがあるのだろう。ニコニコとしている。
「けどな?分かるかばーか。」
そして、神夜はそれを砕いた。
マリオルの顔はニコニコとはしているが内心はどうなのだろうか。
「そうだ。お前傀儡が燃えたらどうするつもりだ?」
「何を言っているんだい?彼らは元炎神と元水神だよ?神が君ごときゴミクズを燃やせるけないだろう」
「さあ、やってみないと分からないからな。超越魔導覇王神 終焉の焔」
神夜が右手をかざし魔法名を唱える。
しかし…………
「なんだ?そのスキル名は何も起こらないじゃないか。デタラメで適当な事言ってんじゃねえぞ!!さっさとぶっ殺してあげるよ!」
「…………」
しかし、神夜は冷静に佇む。
「どうした?自分のスキルが発動しなくてこれから死ぬのが怖くなって動けないのかぁ?!アハ アハッ!アハハハハハハハ!!それじゃあ、死んじゃえ!」
マリオルが指を動かし傀儡を動かそうとした瞬間…………
サァァァァァ…………
傀儡がまるで焼けて灰になったかのように塵になって消えた。
「は?」
「お前さっきスキルが発動しなかったって言ってたよな。ちげぇよ。発動し終わったあとだよ。終焉の焔は全てを瞬時に燃やし灰塵と化す焔。その焔は空間すらを燃やす。お前の傀儡は燃えやすかったなぁ」
「う、うそ……だ。神を燃やすなんて……一体……何者なんだ……」
「そう言えば言ってなかったな。まあ、尊敬していたり、感謝している神はいるから、あんまり酷くは言いたくないが。たかが神ごときが敵うと思うなよ?俺はお前らより遥か高いところにいる。俺は闇瀬神夜、神をも超えし超越者だ。」
「超越者……だと?」
「さてと、もういいだろ。ゾルーダのことも馬鹿にした罪だ。死んでもらおう」
「…………」
(なんだ?急に何も言わなくなった。臆したか?それなら楽なんだが。そうでもなさそうだな。早めに決着をつけるか)
「フッ!」
神夜は一気に駆けだし、マリオルの首を斬った…………しかし、血を出したのは神夜だった。
「これは……」
神夜はバックステップで距離を取り何があったのかを整理する。
「フハ フハハ アハハ。まんまと引っ掛かったね。超越者?神を超えた?何馬鹿なことを言ってるんだい。神は最高にして最強。ちょっと強いからって調子に乗ってるからそうなるんだよ」
マリオルはゆっくりと立ち上がり、醜悪な笑みを浮かべる。
「これは糸か……」
「そうさ。僕は君が喋っている間に僕の糸を身体の周りに纏い、近づいた時にバッと広げる。僕の糸は鋼鉄を切り裂き、山をも切る。これを使うとは思ってなかったけど、既にそこらじゅうに僕の糸を張っている。君はもう動けないよ。僕が扱うのは傀儡だけど最も扱いになれていて、最強なのがこの力だ。その名も《血乱れ監獄》この檻から出ようとすればその糸が切り裂き君は死ぬ。まあ、僕が糸を閉めていけば結局死ぬんだけどね」
(なるほど。神力で作りあげた糸をそこらじゅうに張り巡らせて檻のようにしたって訳か。触れればその鋭い糸によって切れてしまう。しかし、だからといって動かなくても糸はマリオルが操作できる。じわじわと締め付けていけば肉にめり込み、身体がちぎれる。切れなかったとしても、首や血管を締めてしまえ酸素欠乏症や血液が循環しなくなり細胞が死滅する。どっちにしろ死ぬってことか。面白い能力だ。これから使えるかもな……)
神夜は冷静にそんなことを考えていた。その間にじわじわとマリオルは糸を締め付けていく。
(確かに普通の人ならば神力で作られた糸になんの抵抗もなく切り裂かれ死ぬだろう。神力が身体の中に入って毒となり、その者の身体を犯すだろう。しかし、それは普通の人の場合だけだ)
「お前、この糸神力出できてんだろ?」
「なに?まあ、亜神の類であれば神力を知っていても不思議じゃないな。よく、糸が神力だとわかったじゃないか。だが、それがどうしたというのだ?」
「こういう事だ」
神夜がそう言った瞬間、神夜の周りにあった糸が全て斬れ、なくなった。
「なんだと!糸を切っただと?しかし、剣は使っていなかったはずだ。何をした!」
「簡単な話さ。お前が神力を扱うように俺も扱える。」
「なるほど。自分の神力で糸を切ったのか。」
「ちげぇよ。誰も扱えるって言っただけで自分の神力を使ったとは言ってないだろ?」
「では、何を使ったという……っ!こ、これは!」
「やっとわかったか?」
「糸が僕の言うことを聞かない!これは……誰かに操られている?!」
「ご名答。《神力掌握》。自分の神力を扱うだけでなく、周りにある神力や他人の神力を掌握し自分のものにできる。」
「なんだと?そんなことが出来るはずがない!神力は神1柱1柱違う特性をもつ!それを他人の神力を掌握するだと!あってはならない!」
「それができるんだよなぁ。俺は」
「お前は一体何者なんだァ!」
マリオルは新しい糸を精製し両腕各10本の神力糸を神夜に向かって斬撃のように放つ。
「だから、行ったろ?」
すると、神夜はその場から消えた。
「超越者だと」
グサッ!
「なんだ……と……」
マリオルは自分の胸から生えている剣を見てから後ろを見た。
そこには神夜がマリオルの胸に神剣ブリュンヒルデ突き刺しているところだった。
「一体……どうやって……ゴフっ!……まだ……周りには……糸が……」
「さっきと同じだ。俺がお前の神力を掌握しどかした。そして、お前の後ろに周り込み、ブリュンヒルデを突き刺す。」
「クソォ…………」
神剣がマリオルの身体から抜かれるとマリオルはドサリと倒れた。
そして、そのまま息を引き取った……
(なるほど。これが神の重圧か……)
「絶対に殺してやるぅぅぅ!!!」
「やれるもんならやってみろ!」
傀儡が動き出すと神夜も剣を片手に動き出し、傀儡が持っている武器と切り結ぶ。
そう、切り結んだのだ。神夜が持っている神剣ブリュンヒルデは神器だ。その武器と切り結んだということは。
「その傀儡。神器を持っているのか?」
「へぇ。驚いたよ。ゴミクズごときが彼らと切り結べるなんてね。」
「彼ら?」
「そうさ。君は傀儡の作り方を知っているか?」
「いや、知らないな」
「主に2つある。1つは木や石材から切り出し、加工して作る傀儡。そして、2つ目が……」
マリオルは含んだように言う。
「死んだ人の身体を加工して作る傀儡だ。」
「死んだ人を傀儡に?」
「そうさ。これは1500年前に作ったものでね。殺した神を加工して腐らないようにしてバラバラにした身体を繋ぎ合わせて作るんだ。」
「へぇ。なかなか面白いことをするな」
「そうだろう?やっぱり芸術は人が死んだあとに残る。君には分かるかい?」
「芸術は人が死んだあとに残る……か。名言だな。」
「うんうん」
マリオルは自分の作った傀儡を褒められて嬉しい気持ちがあるのだろう。ニコニコとしている。
「けどな?分かるかばーか。」
そして、神夜はそれを砕いた。
マリオルの顔はニコニコとはしているが内心はどうなのだろうか。
「そうだ。お前傀儡が燃えたらどうするつもりだ?」
「何を言っているんだい?彼らは元炎神と元水神だよ?神が君ごときゴミクズを燃やせるけないだろう」
「さあ、やってみないと分からないからな。超越魔導覇王神 終焉の焔」
神夜が右手をかざし魔法名を唱える。
しかし…………
「なんだ?そのスキル名は何も起こらないじゃないか。デタラメで適当な事言ってんじゃねえぞ!!さっさとぶっ殺してあげるよ!」
「…………」
しかし、神夜は冷静に佇む。
「どうした?自分のスキルが発動しなくてこれから死ぬのが怖くなって動けないのかぁ?!アハ アハッ!アハハハハハハハ!!それじゃあ、死んじゃえ!」
マリオルが指を動かし傀儡を動かそうとした瞬間…………
サァァァァァ…………
傀儡がまるで焼けて灰になったかのように塵になって消えた。
「は?」
「お前さっきスキルが発動しなかったって言ってたよな。ちげぇよ。発動し終わったあとだよ。終焉の焔は全てを瞬時に燃やし灰塵と化す焔。その焔は空間すらを燃やす。お前の傀儡は燃えやすかったなぁ」
「う、うそ……だ。神を燃やすなんて……一体……何者なんだ……」
「そう言えば言ってなかったな。まあ、尊敬していたり、感謝している神はいるから、あんまり酷くは言いたくないが。たかが神ごときが敵うと思うなよ?俺はお前らより遥か高いところにいる。俺は闇瀬神夜、神をも超えし超越者だ。」
「超越者……だと?」
「さてと、もういいだろ。ゾルーダのことも馬鹿にした罪だ。死んでもらおう」
「…………」
(なんだ?急に何も言わなくなった。臆したか?それなら楽なんだが。そうでもなさそうだな。早めに決着をつけるか)
「フッ!」
神夜は一気に駆けだし、マリオルの首を斬った…………しかし、血を出したのは神夜だった。
「これは……」
神夜はバックステップで距離を取り何があったのかを整理する。
「フハ フハハ アハハ。まんまと引っ掛かったね。超越者?神を超えた?何馬鹿なことを言ってるんだい。神は最高にして最強。ちょっと強いからって調子に乗ってるからそうなるんだよ」
マリオルはゆっくりと立ち上がり、醜悪な笑みを浮かべる。
「これは糸か……」
「そうさ。僕は君が喋っている間に僕の糸を身体の周りに纏い、近づいた時にバッと広げる。僕の糸は鋼鉄を切り裂き、山をも切る。これを使うとは思ってなかったけど、既にそこらじゅうに僕の糸を張っている。君はもう動けないよ。僕が扱うのは傀儡だけど最も扱いになれていて、最強なのがこの力だ。その名も《血乱れ監獄》この檻から出ようとすればその糸が切り裂き君は死ぬ。まあ、僕が糸を閉めていけば結局死ぬんだけどね」
(なるほど。神力で作りあげた糸をそこらじゅうに張り巡らせて檻のようにしたって訳か。触れればその鋭い糸によって切れてしまう。しかし、だからといって動かなくても糸はマリオルが操作できる。じわじわと締め付けていけば肉にめり込み、身体がちぎれる。切れなかったとしても、首や血管を締めてしまえ酸素欠乏症や血液が循環しなくなり細胞が死滅する。どっちにしろ死ぬってことか。面白い能力だ。これから使えるかもな……)
神夜は冷静にそんなことを考えていた。その間にじわじわとマリオルは糸を締め付けていく。
(確かに普通の人ならば神力で作られた糸になんの抵抗もなく切り裂かれ死ぬだろう。神力が身体の中に入って毒となり、その者の身体を犯すだろう。しかし、それは普通の人の場合だけだ)
「お前、この糸神力出できてんだろ?」
「なに?まあ、亜神の類であれば神力を知っていても不思議じゃないな。よく、糸が神力だとわかったじゃないか。だが、それがどうしたというのだ?」
「こういう事だ」
神夜がそう言った瞬間、神夜の周りにあった糸が全て斬れ、なくなった。
「なんだと!糸を切っただと?しかし、剣は使っていなかったはずだ。何をした!」
「簡単な話さ。お前が神力を扱うように俺も扱える。」
「なるほど。自分の神力で糸を切ったのか。」
「ちげぇよ。誰も扱えるって言っただけで自分の神力を使ったとは言ってないだろ?」
「では、何を使ったという……っ!こ、これは!」
「やっとわかったか?」
「糸が僕の言うことを聞かない!これは……誰かに操られている?!」
「ご名答。《神力掌握》。自分の神力を扱うだけでなく、周りにある神力や他人の神力を掌握し自分のものにできる。」
「なんだと?そんなことが出来るはずがない!神力は神1柱1柱違う特性をもつ!それを他人の神力を掌握するだと!あってはならない!」
「それができるんだよなぁ。俺は」
「お前は一体何者なんだァ!」
マリオルは新しい糸を精製し両腕各10本の神力糸を神夜に向かって斬撃のように放つ。
「だから、行ったろ?」
すると、神夜はその場から消えた。
「超越者だと」
グサッ!
「なんだ……と……」
マリオルは自分の胸から生えている剣を見てから後ろを見た。
そこには神夜がマリオルの胸に神剣ブリュンヒルデ突き刺しているところだった。
「一体……どうやって……ゴフっ!……まだ……周りには……糸が……」
「さっきと同じだ。俺がお前の神力を掌握しどかした。そして、お前の後ろに周り込み、ブリュンヒルデを突き刺す。」
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そして、そのまま息を引き取った……
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