虐められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く
第16話 冒険者ギルド その3
「な!なんだ今の地響きは!」
男は訓練場への階段を駆け下りてきてそう言った。
「な!何があったんだ!」
「ぎ、ギルマス。それが新人の冒険者の試験をしたらこうなってしまって……」
「こ、この数でやったというのか?」
「はい。」
「君がこれを?」
「ああ、俺がやったな。冒険者の力を知りたかったんだが……まあ、大体わかった」
「話を聞きたい。私の部屋に来てくれるか?」
「わかった。ついでにそこにいる俺の連れもいいか?」
「ああ、」
俺とステラはギルドマスターのあとについて行った。
改めて目の前の男を見る。
身長は180センチ程でパッと見ただけで筋肉がとても着いていることがわかる。年は40言っていないくらいだろうか。髪は金髪で、歩く姿に隙が少ない。
「ここだ。そこの椅子に座ってくれ。今茶を出そう。」
俺とステラの前にお茶が置かれる。
「改めて自己紹介をしよう。俺はこのギルドのギルドマスターをしている、ガランだ。」
「俺はシンヤ。こっちはステラだ。」
「なるほど。シンヤ君にステラ君だな。それで、何があったか教えて貰えるだろうか」
俺はこのギルドに来た理由と模擬戦の経緯を話した。もちろん、ダンジョンのことやステラや俺の種族の事を隠してだが。
「なるほど。それで1階に降りたら誰もいなかったわけか。しかし、一体どうしたらその年でそんな力を」
「それは企業秘密だ。わざわざ自分から話すバカはいないだろう?よっぽどのバカしか」
「はっはっはっ!そうだったな。君の力はわかったがステラくんの力を知らない。」
「それなら大丈夫だろう。俺よりは下だが恐らくお前よりは強いぞ」
「むぅ、それは否定出来ないな。さっきから見ているが魔力の量と質が桁違いだ」
「そんなのが見えるのか?…………あぁ、魔眼持ちか」
「よくわかったな。俺のスキルは魔力を見る魔眼なんだ。まあ、それでも君の魔力は一体なんだねそれは。ステラ君よりすごいぞ」
「まあな。」
「まあ、いい。俺の権限で二人ともSランクから始めてもらおう。もっと上のランクでもいいんだが俺だけの権限では無理だからな。Sランクならまだ何とかなるからな。まあ、クエストをひとつ受けてもらうが……」
Sランクとは冒険者のランクで上から3番目のランクである。冒険者には合計9段階のランクがあり、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSランクだ。SSSランクが最高ランクになっていて現在世界で10人しかいない。その10人は十傑冒険者と言われており、未だにその10人が入れ替わるのはその1人が老衰や病で死んだ時しかないと言われている。そして、今まで例外が1人だけいた。それが現在の総帥である。SSSランクでありながら引退をし今の総帥の座についたものだ。
「まあ、いいか。じゃあそれで頼む。説明は特にいらないから大丈夫だ。あと、一つだけ頼み事がある。」
「なんだ?そんなに難しい事じゃなければ大丈夫だぞ」
「俺に腕の良いギルドの情報屋を教えてくれ。」
「……なんのためだ?」
「それは教えられない。」
「わかった。明後日までに準備しておこう。」
「ああ、頼む。」
俺とステラは執務室を出て、1階の受付に行った。
「ああ、えーとルミナだったか?」
「はい!ランクについてですよね!今すぐに上げます!」
「分かってたのか?」
「まあ、それもありますし。少し話を聞いてしまったので」
「そうだったのか。まあ、いい。手続きを頼む。」
「はい。ではお二人のギルドカードをお預かりします!」
ルミナにカードを渡すと発行した石版とは違う石版に置いて、何やら操作すると少しだけ光った。
「出来ました!カードについてはお話しますか?」
「んんーまあ、頼む。」
「分かりました!さっき説明したことは省きますね。じゃあ、ランクとの色合わせについて説明します!ギルドカードはランクに合わせて右上の紋章の色が変わります。Fランクが茶色、Eランクが黄色、Dランクが緑色、Cランクが青色、Bランクが赤色、Aランクが白色、Sランクが黒色、SSランクが金色、SSSランクが虹色となっています。シンヤさん達はSランクからなので黒ですね。また、Sランクからは貴族や王族、国からの依頼も受けることが多くなります。あと、ギルド自体のことについても話しておきますね、
ギルドでは主に5つのことがあります。
1 ギルドは冒険者どうしの言い合いなどについて基本口を挟まない。
2 ギルドの職員に手を挙げた場合、ギルドカードの剥奪及び投獄。
3 会員費は一ヶ月に一回払うこと。払えない場合は、1ヶ月間の無償労働、またはギルドカードの剥奪。
4 ギルド内での抜刀や魔法の構成をした場合、即座のギルドカード剥奪及び投獄
5 依頼を違法な手段でこなした場合、ギルドカード剥奪及び投獄。
となります。お気をつけ下さい。」
「大体わかった。じゃあ今からSランクのクエスト受けれる?」
「え?もう受けるんですか?まあ、できますけど……」
「内容は?」
「西の森にいるオークの集落になりかけている集団の殲滅です。成功証明はオークの魔石になってます。」
「なるほどねぇ……ステラ行けるか?」
「もちろん。全く魔力使ってないし。」
「だな。じゃあ言ってくるわ。今日中に戻ってくるよ」
「いってらっしゃい?今日中っていくらなんでも無茶が……」
男は訓練場への階段を駆け下りてきてそう言った。
「な!何があったんだ!」
「ぎ、ギルマス。それが新人の冒険者の試験をしたらこうなってしまって……」
「こ、この数でやったというのか?」
「はい。」
「君がこれを?」
「ああ、俺がやったな。冒険者の力を知りたかったんだが……まあ、大体わかった」
「話を聞きたい。私の部屋に来てくれるか?」
「わかった。ついでにそこにいる俺の連れもいいか?」
「ああ、」
俺とステラはギルドマスターのあとについて行った。
改めて目の前の男を見る。
身長は180センチ程でパッと見ただけで筋肉がとても着いていることがわかる。年は40言っていないくらいだろうか。髪は金髪で、歩く姿に隙が少ない。
「ここだ。そこの椅子に座ってくれ。今茶を出そう。」
俺とステラの前にお茶が置かれる。
「改めて自己紹介をしよう。俺はこのギルドのギルドマスターをしている、ガランだ。」
「俺はシンヤ。こっちはステラだ。」
「なるほど。シンヤ君にステラ君だな。それで、何があったか教えて貰えるだろうか」
俺はこのギルドに来た理由と模擬戦の経緯を話した。もちろん、ダンジョンのことやステラや俺の種族の事を隠してだが。
「なるほど。それで1階に降りたら誰もいなかったわけか。しかし、一体どうしたらその年でそんな力を」
「それは企業秘密だ。わざわざ自分から話すバカはいないだろう?よっぽどのバカしか」
「はっはっはっ!そうだったな。君の力はわかったがステラくんの力を知らない。」
「それなら大丈夫だろう。俺よりは下だが恐らくお前よりは強いぞ」
「むぅ、それは否定出来ないな。さっきから見ているが魔力の量と質が桁違いだ」
「そんなのが見えるのか?…………あぁ、魔眼持ちか」
「よくわかったな。俺のスキルは魔力を見る魔眼なんだ。まあ、それでも君の魔力は一体なんだねそれは。ステラ君よりすごいぞ」
「まあな。」
「まあ、いい。俺の権限で二人ともSランクから始めてもらおう。もっと上のランクでもいいんだが俺だけの権限では無理だからな。Sランクならまだ何とかなるからな。まあ、クエストをひとつ受けてもらうが……」
Sランクとは冒険者のランクで上から3番目のランクである。冒険者には合計9段階のランクがあり、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSランクだ。SSSランクが最高ランクになっていて現在世界で10人しかいない。その10人は十傑冒険者と言われており、未だにその10人が入れ替わるのはその1人が老衰や病で死んだ時しかないと言われている。そして、今まで例外が1人だけいた。それが現在の総帥である。SSSランクでありながら引退をし今の総帥の座についたものだ。
「まあ、いいか。じゃあそれで頼む。説明は特にいらないから大丈夫だ。あと、一つだけ頼み事がある。」
「なんだ?そんなに難しい事じゃなければ大丈夫だぞ」
「俺に腕の良いギルドの情報屋を教えてくれ。」
「……なんのためだ?」
「それは教えられない。」
「わかった。明後日までに準備しておこう。」
「ああ、頼む。」
俺とステラは執務室を出て、1階の受付に行った。
「ああ、えーとルミナだったか?」
「はい!ランクについてですよね!今すぐに上げます!」
「分かってたのか?」
「まあ、それもありますし。少し話を聞いてしまったので」
「そうだったのか。まあ、いい。手続きを頼む。」
「はい。ではお二人のギルドカードをお預かりします!」
ルミナにカードを渡すと発行した石版とは違う石版に置いて、何やら操作すると少しだけ光った。
「出来ました!カードについてはお話しますか?」
「んんーまあ、頼む。」
「分かりました!さっき説明したことは省きますね。じゃあ、ランクとの色合わせについて説明します!ギルドカードはランクに合わせて右上の紋章の色が変わります。Fランクが茶色、Eランクが黄色、Dランクが緑色、Cランクが青色、Bランクが赤色、Aランクが白色、Sランクが黒色、SSランクが金色、SSSランクが虹色となっています。シンヤさん達はSランクからなので黒ですね。また、Sランクからは貴族や王族、国からの依頼も受けることが多くなります。あと、ギルド自体のことについても話しておきますね、
ギルドでは主に5つのことがあります。
1 ギルドは冒険者どうしの言い合いなどについて基本口を挟まない。
2 ギルドの職員に手を挙げた場合、ギルドカードの剥奪及び投獄。
3 会員費は一ヶ月に一回払うこと。払えない場合は、1ヶ月間の無償労働、またはギルドカードの剥奪。
4 ギルド内での抜刀や魔法の構成をした場合、即座のギルドカード剥奪及び投獄
5 依頼を違法な手段でこなした場合、ギルドカード剥奪及び投獄。
となります。お気をつけ下さい。」
「大体わかった。じゃあ今からSランクのクエスト受けれる?」
「え?もう受けるんですか?まあ、できますけど……」
「内容は?」
「西の森にいるオークの集落になりかけている集団の殲滅です。成功証明はオークの魔石になってます。」
「なるほどねぇ……ステラ行けるか?」
「もちろん。全く魔力使ってないし。」
「だな。じゃあ言ってくるわ。今日中に戻ってくるよ」
「いってらっしゃい?今日中っていくらなんでも無茶が……」
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コメント
ノベルバユーザー312769
Sからは早くね?俺の考えだけどせめてBあたりからの方がいいと思う
ノベルバユーザー1160
最後の文で
じゃあ行ってくるが
言ってくるになってる
エルス・ギルバート
殺気がさっきになってますよー
ア〇シズ教の元締めの女神
受付の人のセリフ「シンヤさん達はSランクからなので白黒ですね」
ここ「白黒ですね」じゃなくて「黒ですね」だと思います
4step
ギルマスはSランクからって言ってるのに…