第8話 目覚め

気がつくと1度目を覚ました場所にいた。
体を起こそうとするとあることに気づいた。
「右手がある？」
(そう言えば、意識が沈む寸前体を再構築するとか言ってたな。)
神夜は1度たって周りを見回してみた。
するとさっき見を覚ました時には見なかったものがあった。
「……扉？」
さっき目を覚ました時こんな扉はなかった。
「もしかして……」
扉の中に入ると予想通りの光景があった。
「お父さん……」
ステラが封印から解放されて父、ゾルーダの亡骸の前にいたのだ。その目からは涙が流れている。
「……ステラか？」
「！神夜さんですか？」
「ああ、改めて自己紹介をしよう。俺は闇瀬神夜。ステラの父さんの力を受け継いだ。」
「改めて、私はステラです。お父さんの願いを聞いてくれてありがとうございます」
「……辛いか？」
「……そうですね。」
「こっちに来い。胸貸してやる。」
「……ありがとうございます」
そう言ってステラは俺の体に手を回すと胸に顔を押し付け泣き始めた。
「ぐずっ……お父さん……うわーーーーん」

ステラが泣き止むのを待っている間にステータスを確認した。

(ステータス)


【名前】闇瀬神夜
【種族】魔神族デビルゴドス
【性別】男
【職業】大魔神

【レベル】1
【生命力】∞
【魔力】∞

【スキル】進化
　　　　　神羅万象
　　　　　魔神眼
　　　　　神力

【称号】転移者、復讐者、願われし者、受け継ぎし者、創造神の寵愛、大魔神、悲しみを知る者

(あららら、こりゃチートだな。)
「ぐすっ、」
「大丈夫か？」
「うん。それよりお父さんの力を受け継いだんだよね。他に何を貰ったの？」
「力だけだよ」
「お父さんはもういないんだよね」
「……俺はステラのお父さんにはなれない。けれど約束しよう。俺はステラから離れない。」
「ほんとに？」
「ああ」
「わかった。」
「それじゃあ活動を開始するか。ステラはどうしたい？」
「外の世界を見てみたい。けど、まずは神夜さんの目的を果たさないと……」
「神夜でいいよ。それに俺の目的はステラのやりたいことの合間に出来ればいい。」
「わかった。」
「けど、少し休みたいな。」
「それじゃあここで少し休みましょ？」
「そうだな。」
ここで休憩をすることにして俺は壁に寄りかかった。
(さてと、あのチートなステータスを確認するか)

(ステータス)




【名前】闇瀬神夜
【種族】魔神族デビルゴドス
【性別】男
【職業】大魔神

【レベル】1
【生命力】∞
【魔力】∞

【スキル】進化
　　　　　神羅万象
　　　　　魔神眼
　　　　　神力

【称号】転移者、復讐者、願われし者、受け継ぎし者、創造神の寵愛、大魔神、悲しみを知る者

ステータスはそこをタッチするとその説明が出てくる。

進化
生物としての形を1段階だけ進化させる

神羅万象
創造スキルをまとめたもの。物質創造、魔法創造、スキル創造を扱うことが出来る。

魔神眼
神眼の魔神版。自分よりしたのもののステータスや情報を見ることが出来る。また、物質なども見ることが出来る

神力
神としての力。人間は持っていない。

(やばいな……特に神羅万象。これは創造神の力じゃないのか？まあいいか。次は称号だ。)

転移者
転移した者。別の世界から違う世界に移動した者に与えられる称号。異世界の言語分かるようになる

復讐者　　　
復讐する者。復讐する心を強く持った者に与えられる称号。復讐対象と対峙した時ステータス2倍

願われし者　　
ほかの人に願われごとをされた者に送られる称号。この称号はかなり強い想いがないと与えられない。

受け継ぎし者
力を受け継いだもの。受け継いだ者は力とその者の想いを受け継がなければならない。この称号はその覚悟があるものに与えられる称号。

創造神の寵愛
加護の上級のもの。加護より強力な力が貰える。獲得経験値10倍。必要経験値十分の一倍。スキル上達度10倍。ステータス補正プラス5倍。

大魔神
創造神と双璧をなす神。

悲しみを知る者
本当の悲しみをしっている者に与えられる称号。精神的攻撃が無効される。

いつの間にか勇者が無くなっていた。
(まあ、いいか。あの称号は俺には合わない。けど、一気に強くなったな。創造神の寵愛とか正直いらないだろ……そう言えば体を再構築したんだったな。どんな感じになってるんだ？)

「神羅万象　物質創造　鏡」
神羅万象の力を使っていた鏡を創造した。
「な、なんだこれ……」
体は全く違っていた。
黒がベースの赤が混じった髪。その赤色は真紅の色をしていてよく目立つ。そして目は左目は黒い瞳をしていて、右目はアメジストのような紫色の瞳だった。身長はこの世界に来た時よりも5センチほど伸びていて、体は引き締まっている。
「そう言えば種族も変わってたな。魔神族って幻の種族じゃないかよ。これが新しい俺の体ねぇ」
よし寝るか。
そして俺は寝た。