転生して3分でボスバトル!〜ボスを倒したら邪神になったので異世界の学校に通う〜

銀嶺夜空

第二試験と魔力調律


観客席に戻る、周りから化け物を見るかのような目で見られた。


更に2時間後、「第一試験終了!続いて第二試験を始める!」と言われた、周りは困惑した様子だったが俺は特に焦らなかった。

理由は単純に人数が多すぎるからだ、試合に勝った250人を全て入学させたら全部で2500人入学することになるからだ。


「試験内容だが10人で集団戦をして貰う、上位2名は入学決定だ、それでは早速始める」

入学決定とまでもう言うのか、と言うことは大体500人近く入学することになるのか...


おっと早速呼ばれた、今度は待たなくて済んだ。


「それでは、開始!」


審判が言った瞬間俺に対して八人が魔法を放とうとしていた、まぁ第一試験を見ていたなら当然そうなるだろうとは思っていた。


俺は初めての集団戦という事でこの前手に入れた魔力調律とやらを使うことにした。


「火炎の矢よ、我が敵を穿て!ファイヤアロー!」「大いなる風よ、其の物を切り刻め!ウインドカッター!」「大地よ、ロックボール!」


痛々しい詠唱が聴こえて来る、中には詠唱省略をしている奴もいたが関係ない、俺は魔力調律を使うと念じるだけ。


飛んできた魔法の数々が跳ね返る、ついでに少し魔法を付与して自動追尾するようにした。


たったそれだけで試合は終わった、「そこまで!勝者3421番と3500番!」


俺ともう一人の女の子...金髪の身長低めの可愛い女の子の勝ち判定のようだ、少し困惑している様子だったが喜んでいた。


「お前らはもう帰っていいぞ、また一週間後に来るように」

という事なので俺はレイの訓練場に向かった、入った瞬間とんでもない爆発音が聞こえ走ったのだが...そこにはレイが立っていて周りにボロボロの男達7人と軽傷の女が2人倒れていた。


「ん、終わり?」

「あっ...あぁ、試験は終了だ、また一週間後学校に来るように」

無事合格だったようだ、心配する必要なんてなかったなと一安心する。


「あっ、君たち!校門前で制服を売っているだろうから買ってから帰りなさい!」


「おいレイ、帰るぞ」
俺は一声かけて制服を選んでいた、黒と白を基調とした服のようだ、俺はL、レイはSサイズを買った。


気分的にレイの手を握りたい気分だった、手を伸ばして少し開く、レイが強く握る。


「二人とも早めに終わった...早く帰ってご飯」

「そうだな、今日はスープの気分だ」

「レイも一緒...運命?」

「俺達は運命共同体だぞ」


そんな冗談を言いながら笑って帰った、器が昇華してから初めて笑ったかもしれない。



宿屋に着くともう14時だった、宿屋の主人に言ってご飯を持って来させる、こんな平和な毎日が続けばいいなとふと思った...

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