転生して3分でボスバトル!〜ボスを倒したら邪神になったので異世界の学校に通う〜

銀嶺夜空

大魔王襲来



俺は空を飛びながら景色を楽しんでいた。




「んーいい景色だなー、魔物さえいなければ」
俺はレイを胸に抱きながら飛んでいた、ジェネシスと同じような感覚でやれば魔法も使えるし空も飛べるし便利だね。




「あのっ…シン様…自分でっ…自分で飛べますからっ…そろそろはなしてくださぃ」
消え入りそうになっていく声、可愛い。




レイが足をジタバタさせて離れようとするから少し意地悪しよう。
「えー、レイは俺とくっつくの嫌なのか、それなら仕方ないね」




耳元で小声で言うと顔全体を赤くしながら首をブンブンと横に振る、何度でも言おう、可愛い。




レイは正直かなり俺に懐いてると思う、好感度100中95くらいはいってるんじゃないか?


俺としてもこんな可愛い女の子に好かれるのは嬉しい、というかめちゃくちゃ嬉しい。




レイを命を懸けてでも守っていこうと心に決める。






結局レイのことは離さず、会話しながらレイの城へと向かって行った…






道中、魔物に会う事は何度もあったが全て一瞬で片付いた。
ジェネシスでは魔物を倒すと経験値やスキルポイントが入るシステムだったがこの世界にレベルってものは存在するのか。
そもそもどうやってレベルを確認するのか…




悩んでいてもしょうがないからレイに聞いてみるとレベルというものは存在するそうで人間の成人で平均的には20、魔族の20歳 (魔族の成人は40歳)の平均が100らしい。




俺がジェネシスと同じ強さだとしたら2300くらいか…それともレベルの上がり方が違ったりするのか。




因みにレイのレベルは約700だそうだ、14歳でこのレベルはすごいと自慢して来た。
というか14歳だったのか。




まだまだこの世界の謎は多いな…情報は命って言うしこれからレイとまったり過ごしながら情報収集して行こう。






そんな事を考えていると城についたようだ。


「デカイな、入り口どこだ?」
高さ100メートルはあるんじゃないかな?一見落ち着いた口振りを見せながら俺は内心驚愕していた。




「こっちです…ついてきて…下さい。」
するとレイは地面に手をつけて魔力を流した。


すると突然城の壁に大きな扉が現れた、すげぇ。


「こちらへ…どうぞ」


レイはそう言いながらそっと俺の手を握った、ヤベェ鼻血でそう。




城の中に入ると紫色の絨毯が敷かれていてとても綺麗に片付けられていた。




でも少し違和感を感じる…あっそうか
「なんで誰もいないんだ?」


そう誰もいないのだ、城全体に魔力を広げてみても完全に気配を感じない。




「…レイは新米の魔王、だから配下もいません」
…なんだって!?レイの一人称って名前だったのか!?可愛いすぎだろ…




ってそうじゃなくて配下の魔族がいないのか…一人でこの城を維持するの大変そうだなぁ。




そんな事を考えながら俺はレイに城内を案内してもらった。






色々なところを周り最終的に食堂にやってきた、レイが料理を作ってくれるそうだ。




しばらく待っているとオムライスの様なものが出て来た!卵?の様なものがトロッとしていてとても美味そうだ…


「どうぞ食べて下さい…」


「レイは食べないの?」


「お腹が減っていないので…」


一緒に食べたかったが本人が無理というなら仕方ない、いただきます!




俺は口を開けオムライスの様なものを口に入れようとした…その瞬間






城が大爆発した…




俺は傷が全くつかなかったがレイは大丈夫だろうか…というか何が起こった?




「ひっひっひっ大魔王サタン様が久し振りにやってきてやったぞレイ!
   まさかこの程度の爆発魔法で死んでないよなぁ?」




瓦礫の下からレイが出て来た、頭から血を流している…




大魔王サタン…


「おいそこの大魔王とかほざいてるクソ野郎!レイが怪我したじゃねぇかどうしてくれんだよ!
   というか折角レイが料理作ってくれたのに食えなかったじゃねぇか!ふざけんな!」






俺はブチギレた。






というか住む場所無くなったけどこれからどうしようかなぁ…

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