大罪の魔女達

黒猫

和の国

「起きろー!!このねぼすけ魔女ー!!」明桜が私を起こしに来る今日はさめは月一私達と同じように使い魔達が集まる会合があるので私を起こす役目は明桜なのだ。
「うーん…明桜お願いもうちょっと〜…」私が言うと明桜がベッドに飛び乗って飛び跳ね始めた。
着地した明桜の足がお腹にクリーンヒットする。
私は思わず飛び起きた。
明桜がケラケラと笑っている…
まあいつもの事なので私は着替えに行く。
「今日はクッキーと木苺ジャムとスコーンと木苺ジュースかな〜」着替え終わると私は今日作るものを口に出して言った。
「まずはジャム!!」庭にある木苺の木から取ってきた中から430gほど取って、ざるに入れて洗う。
水気をとりヘタが残っていればとる。
木苺の50%ほどの砂糖を用意し半分入れる
弱火にかけ焦げないように時々混ぜながら煮ていくと、徐々にジュースが出てくる。
火をやや強めて更に煮込むここでアクが出てくるのでしっかりすくう。
15分ほど煮込むと、実は完全にくずれる。
残りの砂糖を入れ弱火で煮込んでいく。
熱いうちに沸騰消毒したビンに詰めていく
「姉さま達の分と私達のぶんっと…あ、潮おはよう」そうこうしていると潮が起きてきた。
「おはよう…何か手伝うことある?」潮が私を見て聞いた。
「じゃあスコーンをお願いしてもいい?」
私が言うと「分かった」と、嬉しそうに潮が言った。
潮はスコーン作るの大好きだもんね。
「さてと私は木苺ジュースに取り掛かろうっと」まず木苺に同量の砂糖をまぶし10分ほど馴染ませるその間に、鍋に砂糖500gと水300mlと白ワインビネガー大さじ二を入れ沸騰させないようにコトコト煮込む今回は保存用だから濃いめにして、エキスがしっかり出きったら火を止めレモン汁大さじ二を加える。
二三回濾して消毒しておいたビンに移す。
「潮終わった〜?」「うん!!上手く作れたよ!!」今回のスコーンは木苺が沢山あったから木苺入りスコーンだ。
「あ、零ごめんスコーンで小麦粉無くなっちゃった…」どうやらスコーンを作りすぎて小麦粉が切れてしまったらしい。
「ううんいっぱい出来たし今回はクッキーはいいよでもエクレア姉さま(暴食の魔女)のクッキーどうしよう…あっ備蓄があったはず!!」今朝姉さまの使い魔さんが泣きついてきたのだ暴食の魔女様が私の料理が無くて倒れたと…相変わらずの姉さまだな〜
「ちょっとエクレア姉さまにクッキー届けて来るね〜」「「「気おつけていってらっしゃーい」」」みんなが言った。「行ってきます!!先に食べてていいからね〜」そう言うと私は真っ先に駆け出した。


姉さまの家に行く途中…
誰かが倒れていた。
「だ…大丈夫ですか?」私が心配になって声をかけると倒れている人のお腹がなったどうやらお腹が空いて倒れたようだ。
「良かったらこれどうぞ。」私は常備しているクッキーを差し出した。
私がクッキーを渡すと物凄い勢いで倒れていた人はクッキーを食べ始めた。
「いや…かたじけないでござる…この国にいると言う魔女殿を探していたら道に迷った挙句に食べ物も尽きてしまい…本当にかたじけないでござる…」私はこの人は異国の人だと言うことが匂いで分かった。
「良かったらこれどうぞ」私はクッキーをもうひと袋差し出した。
「…いいのでござるか?」倒れていた人が聞く。
「良いですよまた倒れたら大変でしょう?」私がそう言うとうーむ…どうなったあと「かたじけないあっではお返しにこれを…」と言って私に何かを渡して帰って行った。
「…これ…和の国のお金…何だか嫌な予感がするな…」

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