生意気な義弟ができました。

鈴木ソラ

生意気な義弟ができました。21話





───最近どうも、マスターとの関係が変わりつつある。


付き合い始めたのだから、自然といえば自然なことなのだが。



「誠くん、コーヒー飲む?あ、たまにはカフェオレにしようか、インスタントだけど」
「あ、はい。テレビ付けてもいいですか?見たいドラマが始まる」
「もちろん、どうぞ」

こんなふうに、マスターと、店以外でも会うようになった。俺が家に遊びに行ってみたいと言ったらマスターがいいと言ってくれたので、最近はこうして家の中で一緒にくつろいでいることが多い。


「マスターもインスタントとか飲むんすね、てっきり本格的なやつしか飲まないんだと思ってました」
「あはは、インスタントも好きだよ?たまに飲むかな、さすがに家では豆から淹れたりしないしね?」

マスターはキッチン越しにテレビの前に座る俺に笑いかけた。

いつも店でコーヒーを作っているマスターが、今はキッチンでインスタントコーヒーを作っているという光景には、やっぱりまだ慣れない。

マスターはできあがったカフェオレを二人分持って来て俺の隣に座った。

「このドラマ、おもしろいんすよ。マスターはドラマとか見ます?」
「うーん、あんまり見ないかなぁ」

マスターはコーヒーカップに口をつけて言った。店ではいつもウェイター姿しか見ないせいか、私服のマスターは少し幼く見える。確か今年30歳になるが、少しラフな格好をすればマイナス5歳はサバを読めるだろう。

「ねぇ、誠くん」

俺がぼーっと見ていれば、バチッと目が合った。にこりと落ち着いた雰囲気で微笑まれる。

「僕の名前、知ってる?」
「……知ってますよ?なんですか急に。…あ、アレですか、名前で呼んで欲しいみたいな」

俺がそう言うと、マスターはふふ、と優しく笑った。

「そうそう、お察しの通り…家の中でも"マスター"ってなんだか変でしょ?」
「まー、言われてみれば……じゃあ、今日から二人のときは"恵太さん"で」

俺はテレビに流れるドラマに視線を移して、カフェオレをまた一口飲んだ。

「恵太さん、カフェオレおいしい」
「うん、おいしいね」
「恵太さん、新作いつ出すんすか」
「うーん、もうちょっと先かな」
「恵太さん、お腹空いた」
「さっき夕飯食べたばっかりだよ?」

優しく柔らかい笑顔で笑われた。

「…最後のはちょっと嘘です」

俺が悪戯に笑ってみれば、恵太さんは少し困ったような、複雑そうな表情をした。

「名前呼ぶの躊躇するとか、恥ずかしがるとか…そういう可愛いの期待してました?真澄みたいな」
「…たしかに、真澄くんはそういうタイプみたいだね」
「俺はそんなピュアじゃないですよ。残念ながら、名前呼ぶのに躊躇なんてこれっぽっちもないっす」

俺がそう言えば、恵太さんはあはは、と笑って、テーブルに自分のコーヒーカップを置いてから俺の分のカフェオレも取り上げた。ソファの上で、少しこちらへ詰め寄るようにしてじっと見つめてくる。

「…残念だけど、僕はかなり面倒な男なんだ。それが誠くんなら、全部愛おしいと思えるよ」

覗き込むように視線を合わせられて、一瞬鼓動が早くなる。

「……………………全部は、言い過ぎっす」
「そんなことないと思うよ?誠くんの全部が可愛い」

ド直球にそんなことを言われ反応に困っていると、クイッと指先で顎を掬われた。


───────キスされる。


瞬間的にそう思ってぎゅっと目を瞑る。

実を言うと、店に恵太さんの元恋人が押しかけてきた時以来、キスは愚か手も繋いでいないのだ。俺を気遣っているのか、家でくつろいでいても、何かするわけでもなくいつもただ一緒に居て終わりだ。

しかし、しばらく待っていてもキスはされなくて、俺はゆっくりと瞼を持ち上げた。

鼻先数センチの恵太さんは、なんだかきまりが悪そうな顔をしていた。

「………恵太さん?」

俺が問いかけると、恵太さんは俺から手を離してテーブルに置いたコーヒーカップを再び持ち上げた。

「…キス、しないんすか?」

正直に聞くと、恵太さんは困ったように笑った。

「…うん、しないよ」
「………なんで?」
「さあ、なんででしょう」
「えっ、ずるいっすよそれ」

恵太さんは楽しそうに笑って、結局教えてくれない。

「ほら、それ飲んだら家まで送って行ってあげるよ」

そう言いながらソファを立ち上がったので、壁に掛けられた時計に視線を持っていくと、夜20時過ぎを指していた。

「えー、もうちょっといいじゃないすか」
「だめだよ、明日も講義あるでしょ?」

いつもの調子でそう言うので、俺は仕方なくうなづいた。

こうして何度か家に遊びに来てるけど、恵太さんは絶対にお泊まりはさせてくれない。この前どうして泊めてくれないのかと聞いたら、ちょっと困ったように笑って、ナイショ、と言われた。

真澄ほど鈍感じゃないし、そのとき俺は察した。

───恵太さんは、俺に手を出さないようにでもしているのだろうか。しっかりしているように見えて、少し弱気で頼りないところもあるのがあの人だ。

と、俺の中でそういうとこに収まった。


いつも通り車で家まで送ってもらって、騒がしい家に到着した。


「また明日バイトで会いましょうね、恵太さん」

俺はまたわざとらしく名前を呼んで言う。

「うん、じゃあね」

俺が玄関口まで行けば、恵太さんはこちらに手を振ってからまた車に乗り込んで帰って行った。

…そういえば、俺も免許持ってるけど全然車乗ってねーな…今度、恵太さんの車運転させてもらおう。

助手席ですごく不安そうな顔をする恵太さんが容易に想像出来る。

俺は玄関のドアをガチャリと開けて、家に帰宅した。

「ただいまー」

靴を脱いでそう言えば、向こうの階段からドタドタと誰かが駆け下りてくる音がした。

「成樹、そんなうるせーとまた姉貴にキレられるぞ」
「姉貴ならまだ帰ってきてねーよ?それよりさ!」

弟は、何か興味津々といった様子で俺にすり寄ってきた。

「さっきの誰?背高い人、最近送って来てもらってるよな兄貴?」

………………こいつ、部屋の窓から見てやがったな…。

「別にどーもこーもねーよ。バイト先のマスター」
「えー、こんな時間までバイトってわけじゃないだろ?なんかあやしー」

成樹は、訝しむように俺をじとっと見つめてきた。

変なとこで勘が鋭くて困る。

「おまえはそんなこと言ってる暇があったら勉強しろ」
「んなっ……わかってるっつーのっ」

俺がテキトーにあしらうようにして言えば、成樹はムスッとして二階へ戻って行った。

今は確かテスト期間だって姉貴がうるさく言っていたし、あいつの頭じゃもうちょっと頑張らないと進学先は無いだろうな。

兄として心配はしつつも、面倒なので手助けはしてやらない。その点、俺にも成樹にも世話を焼いている姉貴のことは心底尊敬する。






















「……あー、えっと?」
「ねぇ?いいでしょ、デートしよ?」


バイト中、その人はカウンターに座って甘い声で俺に強請った。

「…………ナオさん、でしたっけ?なんで、いるんすか…?」

俺は飲み込めない状況に、ポカンとして問いかける。

なぜ、恵太さんの元恋人が俺に言い寄っている?

ナオさんは出されたコーヒーにミルクを入れて、綺麗な笑顔で微笑んだ。

「本名は河野こうの 尚彦なおひこ、ナオって呼んでね。駅前の美容室で働いてるんだ」

パーマで綺麗に巻かれた長めの髪と華奢な肩が、どこか男性だということを忘れさせるほどの容姿が目立つ。

「へぇ、美容師さんなんすね。……で?なんでここに?」

俺は同じ質問を二度繰り返す。

「なんでって、やだなぁ。もちろん、誠くんに会いに」

語尾にハートマークでも付きそうな調子でそう言った。

俺の思い違いじゃなければ、この前までこの人は恵太さんを好きだったはずだ。俺に嫉妬するくらいには。

「……ナオ、どういうつもり?」

恵太さんは、俺の隣でカウンター越しにナオさんへ冷たい眼差しを注いだ。

「どういうつもりって、好きな人をデートに誘っちゃダメなの?」

ナオさんは表情を変えずに恵太さんへ挑発的な態度をとった。

悪いが嫌な予感しかしない。俺は平和主義だというのに。

「……あの、好きな人って…ナオさんはマスターが好きなんですよね?」
「それはもう過去の話、今は誠くんしか見てないよ?ね、デートしたいなぁ」
「ナオ、悪いけど誠くんは渡せないよ」

呆れたように無表情で恵太さんは言った。ナオさんと話す恵太さんは、見たことないくらい冷たい恵太さんだ。その瞳には憤りや哀しみが見えるわけでもなく、まるで何も感情がないようだった。

これが大人ってやつなのか。

「恵太ケチじゃないの?いいじゃんデートくらい、減るもんじゃないし」

ナオさんは表情豊かに頬を膨らませて不満げにした。

「…あの、デートくらいならいいっすよ、俺」
「…ほんとに?やった!楽しみだなぁ」

パァっとわかりやすく明るい笑顔を見せて、声のトーンも一段階上がった。

「……誠くん、嫌なら断っていいのに。ナオに付き合ってたらキリないよ?」

恵太さんは俺にも呆れ顔を向けた。

「別に嫌ってわけじゃ…それに、ナオさんのこと嫌いじゃないです」

ちょっとお騒がせなところはあるけど、こんなふうに素直に気持ちを表に出す人には好感を持てる。まぁ、恋愛感情に発展することは絶対無いだろうけど。

それに、これくらいでこの場が平和に収まるというのなら、デートくらいいくらでもする。

「あっでも、デートっていうか…友達として遊びに行くってことでお願いしますね?俺、一応マスターと付き合ってるんですから」
「はいはーい、わかってるよ」
「ナオ、誠くんに変なことしたら許さないよ」
「怖いなぁ恵太は〜。ねぇねぇ、じゃあどこに行こっか?」

ナオさんは、くるっと調子を変えて楽しそうに遊びの予定を考え出した。すると、聞き慣れたベルの音が軽快に鳴って、店の扉が開いた。

「…あ、真澄…………と、零央くん」

俺は扉を開けて入ってくる人に目をやった。

「宣言通り、零央連れて来てやったぞ」

真澄が、俺と恵太さんに向かって零央くんの背中を押す。零央くんはどーも、と言ってぺこりと頭を下げた。

「君が零央くん?はじめまして、ずっと会ってみたかったんだ」
「さっきここに来る途中おにーさんに話聞きました、マスターのコーヒーが美味しいって」
「いやマジで美味いぞ零央くん、よくぞここに来た!」

恵太さんのコーヒーの話になって、俺はテンションを上げて食い気味に詰め寄った。恵太さんがカウンター席に座るようにふたりを促す。

「…なになに?だあれ」

ナオさんが、少し小声で俺に聞いた。

「俺の友達です、イケメンな方はその義弟」

俺がそう言えば、それを聞いていたのか真澄が、イケメンじゃなくて悪かったな、と小声で呟いているのが聞こえた。

「へーぇ、兄弟なんだ、仲良いんだねぇ」

ナオさんは、真澄の隣からひとつ席を空けたところに移動した。美容師をやってるくらいだから、きっと誰とでも喋れるタイプなのだろう。それに対して真澄は、初対面のナオさんに少し困惑したように不器用な笑顔で笑った。

「それにしてもカッコイイね、おとうとくん」

ナオさんは、真澄の向こう側に座る零央くんに興味津々なようだった。零央くんは、容赦なく喋りかけてくるナオさんにも気圧されずにこりと笑い返して、ありがとうございますとひとこと。

恵太さんと付き合ってたくらいだし、ナオさんはやはり面食いなのだろうか。

「ナオさん、心変わりはしましたか」

俺が笑い混じりに言えば、ナオさんはぎゅいんとこちらに視線を戻した。

「ぜんっぜん、誠くん一筋だよ?俺一途だもん」

自信ありげにそう言った。

どうせなら零央くんに心変わりすればいいと思う。零央くんは遠慮なくはっきりとフりそうだし、ナオさんほどの人が俺なんかに大事な時間費やしてたら勿体ない。まぁ、その場合は真澄がまた面倒なことになりそうだけどな。

「でもやっぱ、顔は恵太が一番タイプかなぁ」
「はは、今一途って言ってたのどこの誰っすか」

でもちょっと分かる。恵太さんはたしかに背も高くて端正な顔立ちをしてるから、誰だって惹かれるだろう。

恵太さんは苦笑いでコーヒーを淹れている。

「あ!ねぇもしかして、それペアリング?」

ナオさんはあっという間に話題を変えると、真澄のパーカーの襟をガバッと開いて胸元を遠慮なく覗き込んだ。そのまさかの行動に、真澄はかぁっと顔を赤くして困惑する。零央くんの首元にも、同じようなチェーンがぶら下がっているのが見える。

「えっ、あっ、え…、」

真澄は驚いているのか何も言葉が出ずに口をパクパクさせている。

「あ、ごめんね?俺ゲイなの。もしかしてそうなのかなって思って、つい」

小首を傾げて少し申し訳なさそうにしたナオさんを見て、真澄はボケーッとしていた。

「そうです、ペアリング。この前誕生日プレゼントでもらったんです、おにーさんに」
「れ、零央っ…」
「いーのいーの、気にしないで?ほらさ、俺みたいなのって少ないじゃない、だからちょっと親近感湧いちゃった」

戸惑い恥ずかしそうにする真澄に、ナオさんは励ますように言った。

「いーなぁペアリング、羨ましい」

ナオさんがうっとりとしたように呟くと、真澄はまたその表情をじっと見つめていた。

「真澄?さっきからなにボケっとしてんだよ」
「…えっ、…あーいや、可愛い人だなぁって…」

そう言われると、ナオさんは恥ずかしそうに頬に手のひらを当てて喜んだ。

「えぇ?もうやだなぁ〜褒めてもなんにも出ないよ?」
「ちょっと、おにーさんまさか浮気?許さないよ俺」
「は、はぁ?違うだろ馬鹿っ」
「ふふっ、残念だけど俺ネコだからさ〜真澄くんもそうでしょ?」

真澄はそう言われ、ポカンと首を傾げた。

「あ〜ネコって、抱かれる側、受けのことね?」

俺も恵太さんと付き合い始めてから、男同士のことについていろいろ調べてみた。真澄のことだから、そういうことにも鈍感なんだろうな。

真澄は案の定、その意味について知るとかぁっと顔を赤くした。

「……な、ナオさんは、誠が好きなんですか…?」

思い切ったようにそう聞くと、ナオさんは躊躇うことなく素直にうなづいた。

「ちょこっといろいろあったんだけどね?誠くん、すっごく優しいんだよ。恵太にフラれた俺のこと慰めてれたんだ〜」

あまりにも自慢げに話すので、俺はなんだか居づらく感じた。

慰めたっていうほど大したことしてないし、第一に、あの時はその場を平和的に収めようと思って言葉を掛けただけである。それなのにナオさんがすごい方向に話を進めてくれるので、少しややこしいことになっている。

「えっ、マスターと付き合ってたんですかっ?」

真澄は頭を混乱させながら聞いた。

「そうそう、俺恵太の元恋人なの」
「……な、なんだかすごい三角関係ですね」

真澄はなんだか難しそうな顔をした。きっと、自分には無理だと恋愛経験値の低さを察したのだろう。

けれどきっと、ナオさんもそのうちすぐに俺にも飽きて新しい恋を探すんだと思う。

「零央くんも、誠くんや真澄くんと同じようにノンケだったんでしょ?」

恵太さんが、淹れたコーヒーを差し出して聞いた。

「もちろん、彼女もいましたよ、フラれましたけど」

真澄から話を聞いてた限り、零央くんは自由奔放という言葉が似合いそうだ。

「真澄くん、零央くんのことでたくさん悩んでたみたいだよ?よくここに来て誠くんに相談してた」
「ちょっ、マスター…!」

真澄は慌てたようにしてガタッと椅子を立った。

「へぇ、そーなんだ?」

零央くんはニヤリと笑って意地悪そうに真澄の顔を覗き込んだ。真澄は耳まで真っ赤だ。

……まったく、このふたりの間にはいつもこんなに甘い時間が流れているのだろうか。

「ふふ、可愛いなぁ真澄くん、初々しいね〜。俺、いろいろ教えてあげよっか?…あんなことやこんなこと」

ナオさんはニヤリと口角を上げて言った。

「あ、あんなことやこんなこと…………ぜ、ぜひ…!」

真澄は少し興味があるのか、珍しく積極的に食いついた。それを、恵太さんが呆れたように見つめる。

「ちょっとナオ?ここで変な話始めないでね」
「んもー、恵太ったら俺をなんだと思ってるのさ」

拗ねたようにナオさんは口を尖らせた。

「俺は聞きたいですけどね、マスターにいろいろと」

零央くんがニコリと、何か含みのあるような表情で微笑んでそう言った。

「…うん、もちろん、いいよ?」

マスターもまた、何か意味ありげな顔で微笑んだ。それを聞いてた真澄は、嫌な予感でもしたのかビクリと肩を揺らす。

「じゃあ、今度みんなで集まって親睦会でも開きましょうよ」

ふと思いつきでそんなことを言ってみると、一番にナオさんがガタッと飛び上がった。

「いいね賛成!すっごく楽しそう!」
「そうだね、それはいいかも」

続いてマスターもふわりと笑って賛同してくれた。真澄と零央くんも賛成なのか、うんうんとうなづいてくれている。

「今度、みんなで予定合えばいいっすけどね」
「そのときは僕の家で料理でもご馳走するよ」
「マスターの料理!楽しみだなぁ零央」
「ん、食べてみたいです」

ワイワイと話していると、ナオさんはなにか重大なことに気づいたように血相を変えた。

「……あれっ、俺だけ仲間はずれじゃない?みんな恋人居てずるいなぁ」
「新しい恋人でも連れてくればいいんじゃない?」

マスターは冷たく言った。それでもナオさんは変わらない調子で、恵太冷たーい、と愚痴をこぼして頬を膨らませる。

「俺の次の恋人は誠くんって決まってるの、振り向いてくれるまで他の人とかありえない!」
「じゃあ仲間はずれも我慢っすね」

俺が笑って言えば、ナオさんは項垂れたように肩を落とした。


そのあとは、みんなゆっくりコーヒーを飲んでから店を出ていった。ナオさんは、ちゃっかり真澄と連絡先を交換して帰った。もちろん俺も連絡先を聞かれて、恵太さんに不本意だというような顔で見つめられつつも教えることにした。

いつもは静かで落ち着いた空気の流れる店も、今日ばかりは少し賑やかだった。






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