観測者と失われた記憶たち(メモリーズ)

奏せいや

真実の門に立つ者、あらゆる希望を捨てよ

 むかしむかし、ある国に、一人の悪い王様がいました。

 王様は、一人の女の子をいじめていたからです。

 女の子が炎に触ったらあつい思いをさせ、氷に触ったらつめたい思いをさせました。

 その度に女の子は泣いてしまいます。そんな王様を、国の民はよく思っていませんでした。

 ですけれど、本当は違ったのです。

 王様は女の子が大怪我をする前に、あぶないぞと、教えていただけだったのです。

 そこへ、一人の女性が現れました。

 彼女は女の子を守るため、痛い思いをさせるのではなく、避けることを考えついたのです。

 炎には触らない。氷には触らない。これなら女の子は怪我をしませんし、痛い思いをすることもありません。

 国の民は女性を歓迎し、女王様にしました。

 そして女の子を痛めつける悪い王様は追い出され、一人ぼっちになってしまいましたとさ。

「観測者と失われた記憶たち(メモリーズ)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ホラー」の人気作品

コメント

コメントを書く