最弱になりすました最強
華咲芽彩③
芽彩が言った二つ目の光は芽彩が学園に入学して一年が経ったある日のことだった。
芽彩は入学一年で学園最強といわれるほどの力を持ち、周囲からは「化け物」と恐れられた。その言葉を聞いた芽彩は再び世界が闇に閉ざされた。
そんな芽彩に理事長はある依頼をした。それは魔物の討伐だった。芽彩は学園から逃げるようにその依頼を受けた。
芽彩が魔物と戦っていると芽彩に異変が起きた。それは魔法が使えないという大変な異変だった。そのとき体にも異変が起きた。
芽彩の体から黒い魔力が吹き上がった。そしてそれは芽彩を取り込み鎧に変化した。変化した芽彩は魔物を一撃で沈めるとそのまま暴れ回った。
(もう、やめて……)
芽彩が制止させようとするが一向に止まらない。そんなとき目の前に一人の青年が現れた。
(あ、あぶない……っ)
変化した芽彩は振るわれた腕を止めようとしたがやはり止まらない。腕は青年の目の前までいくと消えた。
(……え)
芽彩は驚きを隠せないままその青年を見つめた。だが、そんな視線は青年には分からない。青年はどこからともなく刀を出し、一閃した。それだけで黒い魔力は霧散した。
気づくと芽彩は学園にいた。話を聞くと自分で戻ってきたと言われて驚いた。全く記憶にないからだ。どうやったかは分からないが、多分あの青年がなにかしたのだろうと思った。
その出来事から半年経ったある日芽彩はまたあの異変に支配された。学園のなかで。
あとから聞いた話だが、暴れ回った芽彩は魔力を使い切り倒れたのだという。それから芽彩は学園の地下牢に閉じ込められた。その翌日から芽彩は『囚われの最強者』と呼ばれるようになった。
●●●
「あのさ、その青年ってもしかして……」
「あな、た」
「だよね」
はぁと神扇は息を吐く。
「学園であの鎧を見た時既視感があったんだけど、そういうことかー」
「……覚え、てた?」
「覚えてたっていうよりは思い出した、かな」
「むぅ」
「どうしたの?そんなにむくれて」
「なん、でもな、い」
芽彩ちゃんは顔を明後日のほうを向いてしまった。
「……あのときわたし、には、眩しくみえ、た。そして、この間も」
「この間?」 
「わたし、が暴れた、とき」
「まあ、止めるしかなかったから」
「そ、う」
「・・・・・」
「・・・・・」
しばらくの間沈黙が続いた。
「……君は」
沈黙を破ったのは神扇のほうで、芽彩に問いかける。
「君の能力は、一体……」
「わた、しののうりょ、くは……」
芽彩は開きかけた口を閉ざした。
「………」
「言えない?」
神扇が聞くと芽彩は意外なことを言った。
「わた、しとしょうぶ、しよ」
「……え?」
「しょうぶ、しよ」
「えっ、と……」
「しょ・う・ぶ・し・よ?」
「……はい」
神扇は折れた。
(ハハは!ダセー!!!)
(うるさいな!)
(ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!)
アマノトに笑われながらも芽彩ちゃんと勝負することになった。
芽彩は入学一年で学園最強といわれるほどの力を持ち、周囲からは「化け物」と恐れられた。その言葉を聞いた芽彩は再び世界が闇に閉ざされた。
そんな芽彩に理事長はある依頼をした。それは魔物の討伐だった。芽彩は学園から逃げるようにその依頼を受けた。
芽彩が魔物と戦っていると芽彩に異変が起きた。それは魔法が使えないという大変な異変だった。そのとき体にも異変が起きた。
芽彩の体から黒い魔力が吹き上がった。そしてそれは芽彩を取り込み鎧に変化した。変化した芽彩は魔物を一撃で沈めるとそのまま暴れ回った。
(もう、やめて……)
芽彩が制止させようとするが一向に止まらない。そんなとき目の前に一人の青年が現れた。
(あ、あぶない……っ)
変化した芽彩は振るわれた腕を止めようとしたがやはり止まらない。腕は青年の目の前までいくと消えた。
(……え)
芽彩は驚きを隠せないままその青年を見つめた。だが、そんな視線は青年には分からない。青年はどこからともなく刀を出し、一閃した。それだけで黒い魔力は霧散した。
気づくと芽彩は学園にいた。話を聞くと自分で戻ってきたと言われて驚いた。全く記憶にないからだ。どうやったかは分からないが、多分あの青年がなにかしたのだろうと思った。
その出来事から半年経ったある日芽彩はまたあの異変に支配された。学園のなかで。
あとから聞いた話だが、暴れ回った芽彩は魔力を使い切り倒れたのだという。それから芽彩は学園の地下牢に閉じ込められた。その翌日から芽彩は『囚われの最強者』と呼ばれるようになった。
●●●
「あのさ、その青年ってもしかして……」
「あな、た」
「だよね」
はぁと神扇は息を吐く。
「学園であの鎧を見た時既視感があったんだけど、そういうことかー」
「……覚え、てた?」
「覚えてたっていうよりは思い出した、かな」
「むぅ」
「どうしたの?そんなにむくれて」
「なん、でもな、い」
芽彩ちゃんは顔を明後日のほうを向いてしまった。
「……あのときわたし、には、眩しくみえ、た。そして、この間も」
「この間?」 
「わたし、が暴れた、とき」
「まあ、止めるしかなかったから」
「そ、う」
「・・・・・」
「・・・・・」
しばらくの間沈黙が続いた。
「……君は」
沈黙を破ったのは神扇のほうで、芽彩に問いかける。
「君の能力は、一体……」
「わた、しののうりょ、くは……」
芽彩は開きかけた口を閉ざした。
「………」
「言えない?」
神扇が聞くと芽彩は意外なことを言った。
「わた、しとしょうぶ、しよ」
「……え?」
「しょうぶ、しよ」
「えっ、と……」
「しょ・う・ぶ・し・よ?」
「……はい」
神扇は折れた。
(ハハは!ダセー!!!)
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