最弱になりすました最強
学園に通う前の話2
男達を倒し終わったアマノトはあるところを見ながら言った。
「そこにいるやつ下りてきな」
アマノトがそう言うと見ていた場所から一人の女性が降りてきた。
「気配は隠してたのだけれどよく気づいたわね」
「あんなので隠れれたと思っているのか?最初からバレバレだったぞ」
「ほんとに?あなたすごいわね」
「んなことはどうでもいい。用件はなんだ」
アマノトは単刀直入に聞いた。
「素っ気ないわね。まあ、いいわ」
女性はため息をつきながらも言った。
「あなたには学園に編入してほしいの」
「なんだと?俺がそんなとこに入るとでも?」
「あなたは入らないかもしれないけどもう1人の意見を聞きたいの」
「なっ!お前どこでそのことを……」
「後で説明してあげるから早く聞いてちょうだい」
アマノトが聞こうとすると遮られた。
「ちっ、分かったよ聞きゃいんだろ」
「ええ、頼むわ」
アマノトが諦めて目を閉じた。
「……………」
数分だろうか。アマノトが目を開けた。
「俺じゃ話は無理だとすれば言われた。だから変わる。お前はこの意味が分かるな?」
「もちろん」
アマノトが女性の頷きを見てから再び目を閉じた。すぐに目を開け女性を見た。その瞳は射抜くような瞳ではなく優しさを感じれる瞳だった。
「本当はあなたと話したかったのよアマノト……いえ天生神扇くん」
女性は変わったのを感じたのか嬉しそうにして言った。
対して優しくなった神扇は女性に向けて質問をした。
「僕の質問に答えてもらっていいかな?」
声も殺伐としたものではなく柔らかくなっていた。
「私が答えられるならね。ただし早めにね」
「分かった」
女性から了承をうけて神扇は頷いた。
「じゃあまず1つ目。何故僕の…いや僕達の正体を知っている?」
「それは私の能力」
「君は魔法を使えるのかい?」
「まあ、そんなとろね」
「……そうか」
これ以上聞いても教えてくれなさそうだ。諦めよう。
「じゃあ僕達の名前を知っているのもその力のおかげ?」
「その通りよ。あなた鋭いわね」
「?普通に考えたら分かると思うんだけど……まあいいや。次の質問いい?」
「ええ、どうぞ」
「こんな僕達をどうして学園にいれたがる?」
「それは……」
初めて女性が言い淀んだ。
(なんか言いづらそうだな)
女性の顔が青ざめていた。しかも今にも倒れそうだ。
「っ!だ、大丈夫か」
神扇はすぐに駆け寄った。そして女性の肩に手を回し支えた。
「あら、ありがとう優しいのね」
肩で息をしながらも神扇に笑みを見せる女性。
「その質問は後で答えてくれたらいい。これは最後の質問だ。あなたの名前は?」
「そ、それは最初に聞くものでしょ………。私の名前は神薇千莉」
「分かったじゃあ今から僕の家に行くよ神薇さん」
「……………えっ?」
千莉は言われたことを理解できていなかった。しかし次第に理解していき顔を赤く染めた。
「ち、ちょっと待って!なんであなたの家に行くの?」
「え、だって困ってる人はほっとけないし」
なんの風もなく言った神扇に呆然とする千莉。
「それにあなたは悪い人ではないのが分かるから」
そう笑顔で言われた千莉は再び顔を赤く染めた。
「えっと、じゃあお願いします」
「分かったじゃあ行くよ!」
そう言って神扇は千莉を持ち上げた。お姫様抱っこで。
「えっ?」
千莉はまたも呆然としてしまった。神扇はそんなことを気にせず走った。
______________________________________________________
作者からのあとがき
やばい。思ったよりも長くなった。
学園に編入するのを書きたかったけど前置きを長くし過ぎて学園に編入するのは次になってしまいました。
いやー、申し訳ない。次はちゃんとするのでおたのしみにー
「そこにいるやつ下りてきな」
アマノトがそう言うと見ていた場所から一人の女性が降りてきた。
「気配は隠してたのだけれどよく気づいたわね」
「あんなので隠れれたと思っているのか?最初からバレバレだったぞ」
「ほんとに?あなたすごいわね」
「んなことはどうでもいい。用件はなんだ」
アマノトは単刀直入に聞いた。
「素っ気ないわね。まあ、いいわ」
女性はため息をつきながらも言った。
「あなたには学園に編入してほしいの」
「なんだと?俺がそんなとこに入るとでも?」
「あなたは入らないかもしれないけどもう1人の意見を聞きたいの」
「なっ!お前どこでそのことを……」
「後で説明してあげるから早く聞いてちょうだい」
アマノトが聞こうとすると遮られた。
「ちっ、分かったよ聞きゃいんだろ」
「ええ、頼むわ」
アマノトが諦めて目を閉じた。
「……………」
数分だろうか。アマノトが目を開けた。
「俺じゃ話は無理だとすれば言われた。だから変わる。お前はこの意味が分かるな?」
「もちろん」
アマノトが女性の頷きを見てから再び目を閉じた。すぐに目を開け女性を見た。その瞳は射抜くような瞳ではなく優しさを感じれる瞳だった。
「本当はあなたと話したかったのよアマノト……いえ天生神扇くん」
女性は変わったのを感じたのか嬉しそうにして言った。
対して優しくなった神扇は女性に向けて質問をした。
「僕の質問に答えてもらっていいかな?」
声も殺伐としたものではなく柔らかくなっていた。
「私が答えられるならね。ただし早めにね」
「分かった」
女性から了承をうけて神扇は頷いた。
「じゃあまず1つ目。何故僕の…いや僕達の正体を知っている?」
「それは私の能力」
「君は魔法を使えるのかい?」
「まあ、そんなとろね」
「……そうか」
これ以上聞いても教えてくれなさそうだ。諦めよう。
「じゃあ僕達の名前を知っているのもその力のおかげ?」
「その通りよ。あなた鋭いわね」
「?普通に考えたら分かると思うんだけど……まあいいや。次の質問いい?」
「ええ、どうぞ」
「こんな僕達をどうして学園にいれたがる?」
「それは……」
初めて女性が言い淀んだ。
(なんか言いづらそうだな)
女性の顔が青ざめていた。しかも今にも倒れそうだ。
「っ!だ、大丈夫か」
神扇はすぐに駆け寄った。そして女性の肩に手を回し支えた。
「あら、ありがとう優しいのね」
肩で息をしながらも神扇に笑みを見せる女性。
「その質問は後で答えてくれたらいい。これは最後の質問だ。あなたの名前は?」
「そ、それは最初に聞くものでしょ………。私の名前は神薇千莉」
「分かったじゃあ今から僕の家に行くよ神薇さん」
「……………えっ?」
千莉は言われたことを理解できていなかった。しかし次第に理解していき顔を赤く染めた。
「ち、ちょっと待って!なんであなたの家に行くの?」
「え、だって困ってる人はほっとけないし」
なんの風もなく言った神扇に呆然とする千莉。
「それにあなたは悪い人ではないのが分かるから」
そう笑顔で言われた千莉は再び顔を赤く染めた。
「えっと、じゃあお願いします」
「分かったじゃあ行くよ!」
そう言って神扇は千莉を持ち上げた。お姫様抱っこで。
「えっ?」
千莉はまたも呆然としてしまった。神扇はそんなことを気にせず走った。
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作者からのあとがき
やばい。思ったよりも長くなった。
学園に編入するのを書きたかったけど前置きを長くし過ぎて学園に編入するのは次になってしまいました。
いやー、申し訳ない。次はちゃんとするのでおたのしみにー
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