VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

107話──その名も【スネーク忍者】?

「なんか暗いな。」
洞窟は広いが光はほとんど通ってなく、薄暗い感じだ。しかし、10m位までなら何とか見えるので多分大丈夫だろう。たまに水が滴り落ちてくる時があって、雨の水なのか水脈からなのか分からないが、見えない中急に当たると多少びっくりする。

「仕方ないなー。ランタンならあるけどつける?」
詩織が頼りなさそうに見てきた。

「付けていいんじゃないかな? 付けないと蛇が有利になって私達やられちゃうもん。」
はる姉が詩織の肩に手を置いて言った。はる姉の言葉に俺は心の中でガッツポーズをした。

『ザッ』

「ん? なにか聞こえたような...」
今何か地面が擦れたような音が聞こえた気がした。俺はまた水でも滴り落ちたかと思ってあまり気にとめてなかった。

「ガハッ」
その瞬間俺は背中に強い痛みを感じた。

「リュウ(兄)!」
詩織が俺がやられた方を向き剣を構え、はる姉が俺に回復魔法を掛けてくれた。

「ありがとう。ちょっと油断した。【索敵魔法】に引っかからなかった。」
俺は怪しいと思い、【鑑定】を使ってみた。すると、名前はスネーク忍者(下忍)、スキルに【気配隠蔽】の高レベルがあった。

「なるほど...敵の【気配隠蔽】のスキルレベルがこっちの【索敵魔法】より高ければ引っかからないっぽい。」
2人なら知ってると思うが一応伝えておいた。

「「了解!」」
詩織はそのまま【スネーク忍者(下忍)】を凝視している。そこまで強くなかったのか、結局詩織が1人で倒した。

「厄介なのはあの【気配隠蔽】だけかな?」

「そうっぽいわね。他にも毒蛇とかいるかもしれないから気をつけて行きましょう。」
はる姉が真面目モードに入った。

「分かった! じゃあ私が前で、はる姉は左右、リュウ兄は後ろを見ててくれる?」

「おう!」

「分かったわ。」
ランタンは詩織が持つことになった。蛇からの奇襲も減り、この後は簡単に倒す事が出来た。




「後は、この洞窟の壁についてる苔を回収して終わりだよ。」

「おっけー! 俺が取って帰るよ。」
結構簡単に取れるので俺はどんどんアイテムボックスに入れた。




【冒険者ギルド】

「これで依頼達成です。お疲れ様でした。」

「よかったー!」
あの洞窟は結構精神が削られるから妖怪1足りないって事になったらどうしようかと思っていた。

「お疲れ様!」

「おつかれー! じゃあこの辺で一旦ログアウトかな?」

「そうだね。」

リュウ、はる、詩織がログアウトしました。



最近あまり投稿できなくてすみません。前の話から想像しやすいように書いてみたのですがどうですかね? あ、蛇の人喰い要素書いてないじゃん。

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