VRMMOをガチャで生き抜くために

りっきー

62話──再び洞窟へ

「さあ。そろそろ次の街にでも行くかな。」
正直これ以上やることが無くなってしまったのだ。次の街に行く時に護衛の依頼と一緒に行くと、お金が手に入り、見にも迷わず、一石二鳥だと、はる姉が言っていたので俺はギルドへ向かうことにした。

〜〜【プレトリア】ギルド〜〜
「すいません。次の街までの護衛の依頼ってありますか?」

「少々お待ちください。」
ギルド員の人は奥に資料を取りに行った。

「あの...リュウさんですよね?」
突然、隣から小学生ぐらいの私服を着た子が尋ねてきた。

「そうですが、どうかしたの?」
俺は出来る限りの笑顔で対応した。

「お姉ちゃんを...お姉ちゃんを助けてください!お願いします!!」
この子はNPCかな?新しいクエストかな?

「お姉ちゃんがどうしたの?」
こんな、クエストがあるなら是非助けてあげたいのだが...

「お姉ちゃんが病気のお母さんを助けるために、【暗闇の洞窟】にある【ヤミヤミ草(透明)】を取りに行ったんだ!でも、それがあるのは地下25階層らしくて、お姉ちゃんは剣術とか習ってないから1層でも勝てないのに...どうしよう...うわぁーんうわぁーん」

「そうか...分かった!行ってくるよ!お姉ちゃんが何時ぐらいに家を出たか分かるかい?」
シークレットクエスト【お姉ちゃんを助けろ】を開始しました。

「多分1時間前ぐらい...」
1時間前ならそろそろ【暗闇の洞窟】に着く頃かな。グレイスで急げば、助けられるかもしれない。

「分かった!ここで待ってて!」
俺は急いでギルドから出た。

「あら?リュウ様がいらっしゃらないわ...」

「リュウさんなら助けに行ったよ...」

〜〜空〜〜

「グレイス急げー!」

(分かっております。それ以上スピードを上げると、主が落ちるかもしれませんがよろしいですか?)

「ああ、大丈夫だ!やってくれ。」

(了解しました。行きますよ!気をつけてくださいね。)
グレイスに乗り、トップスピードで飛んでった。

〜〜暗闇の洞窟〜〜

「ふぅ、ちょっと怖かった。グレイスありがとう。」

(はぁはぁ、お安い御用ですよ。でも、初めてこんなに早く飛んだのは初めてで、少し休んでますね。)

「分かった。じゃあ、亜空間に入っててくれ。俺は先に行ってくる。」

(承知しました。お気をつけて。)

「おう!グレイスはしっかり休んでおいてくれよ。」
俺は【グレイス】を亜空間に入れ、【暗闇の洞窟】に入っていった。




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