悪役令嬢のままでいなさい!

顔面ヒロシ

☆153 陰陽師の幼馴染みは一度死んだ







 舌を噛みそうになりながらも、私は東雲先輩の腕の中でこう言った。
「し……東雲先輩! 陰陽師の本拠地で私を浚うなんて何を考えてるんですか、放して……っ」
「……この状況で今さら八重を離せると思ってますか?」
 薄く微笑を浮かべた妖狐に、私は二の句が継げなくなってしまう。
開け放たれたドアから背後に聞こえてくるのは、パーティー参加者と私の父の怒鳴り声、母の叫びだった。


――誰か! 八重様が浚われてしまいましたわ!
――あの男は誰だ! 誰でもいいから、早く私の娘を追いかけろ!
――まだ立ってはなりません! 旦那様! お倒れになったのですから、体の方が……!


 どうやら、この様子だと父はくらりとぶっ倒れたらしい。怒りの余りに急激に血圧でも上がってしまったのだろう。
ハッと気が付くと、私のドレスに入ったスリットがはだけて、太ももが際どい位置まで露出していた。慌てて赤面しながら裾を直そうともがくと、東雲先輩が爽やかに言う。


「じっとしていて下さい、落としたら困りますから」
「そんなことできるわけが――」
 ないでしょう、と云う前に視界が大きく揺れる。建物の非常階段を一気に東雲先輩が駆け降りたからだ。とてつもなく速いスピードで一階層まで降りてきた私たちは、日之宮家の庭先に出る。
屋外の空気が肌に触れ、胸の鼓動が止まらない私が唇を引き結んで俯いていると、体中が熱く沸騰していく。


 どうしよう、こんなに密着していたらドキドキしているのがバレちゃう……、
それは困る。まだアヤカシと恋をする覚悟なんて定まっていないのに、こんな状況になったら拒めるものも拒めないし……、
どこかむずむずする心境で熱を帯びた頬を先輩の胸元に押し当てると、相手も心拍数が上がっているのが分かった。


「……八重、先に謝っておきます。……僕の厄介ごとに巻き込みました、すみません」
 悪びれもなくそう宣言をした青い瞳の妖狐のセリフを合図に、何台も車が停まっている広い庭園の庭木や物陰から、サングラスをつけた沢山のSPがわらわらと姿を現した。
砂利を踏みしめる音がした後に、無線の通信が入る。
 ブツッ――――、


「――対象を発見、要警護者も同行している模様です」
『了解。先ほど、システム管理室に侵入された痕跡を発見しました。恐らく該当がその犯人と思われます。くれぐれも浚われた八重様に傷をつけないように保護及び鎮圧を頼みます』
 現れたSPたちは金属の鉄パイプらしき物を構えたり、忍ばせていた拳銃を取り出したりしている。ここが日本国内だということを忘れてしまいそうだ。


「な……っ」
 私は息を呑んだ。
H&K P2000。 ドイツの自動拳銃だ。銃身は黒く輝き、すぐにでも引き金が引けるようになっており、その狙いは東雲先輩に向けられた。


「……撃ちますか? ここには事情を知らない八重もいますが、彼女に弾が当たらないという保証はできませんよ?」
 いかにも悪役の吐きそうな言葉を発した東雲先輩に、SPは目に見えて動揺した。拳銃を構えていた人は銃口マズルを少しだけ下げ、顔をしかめている。


「これは警告だ。今すぐに月之宮家の令嬢を解放しなさい。これが聞き入れられなかった場合は、我々も容赦をしないぞ」
 サングラスのたくましいスーツ姿のSPの1人がこう言い放った。


「やれやれ、こんなところで見つかる予定じゃなかったんですけどねえ……。君たちが大騒ぎで探しているのは、僕が盗んだこの名簿のことですか?」
 東雲先輩が、ポケットから出したのは青いUSBメモリーだった。宙に軽く投げられ、キャッチされたその補助記憶装置を目にしたSPの顔色が変わる。
痛いぐらいに張りつめた空気が、引き絞られた弓矢を放つ寸前のように殺伐とする。事情の分からない私が何かモノを言おうとした時のことだった。


 タ……ダンッ
と、何かが跳ねる音がした。気配に視線を見上げると、それはバルコニーから跳躍してきた2つの人影が見える。庭先に飛び下りたのは、白茶の髪の少年と水色の髪をした美少女だった。


「八重さま! 無事!?」
「ようやっと追いついたわ!」
 砂利の敷き詰められた庭園に、タキシードの松葉と裸足になった蛍御前が着地をする。私たちに追いつく為に大胆なショートカットをした彼らにも拳銃が向けられたが、


「お願い、松葉と蛍御前を撃たないで!」
 そう叫んだ私の声に、かろうじて発砲されることはなかった。


「この、東雲椿! よくも八重さまを浚っていったな!」
 歯を剥きだしにして怒り心頭の松葉に、東雲先輩が挑発的な笑みを浮かべる。


「肝心な時に八重を守ることもできないお前に、その文句を云う資格なんてあるんですか?」
「うぐっ」


「ここの警備の人間を殺してしまうだけなら容易いことですが……、そうしてしまうと大きな禍根が残りますねえ。学校にも通えなくなってしまいそうですし、三十六計逃げるに如かずとはこのことですか」
 妖気を辺りに振りまいた東雲先輩が、USBメモリーをポケットにしまうと、くくっと喉を鳴らした。
嫌な予感がしている私を抱き上げたまま、人の少ない方にと駆け出して逃走を決めた。それを見た松葉と蛍御前も後ろからダッシュで同行しようとしたのだが、


「……なんでボクまで追っ手から逃げる羽目になってるんだよ!」
 必死に走りながら松葉が乾いた声で叫んだ。
旧知の知り合いのようなやり取りをしていた松葉たちもSPの標的にロックオンされてしまった模様。気の毒なことだけど、背後から威嚇する発砲音まで聞こえてきた。
後ろから飛んできた銃弾が足下スレスレに当たる。


「嫌なら走らなければよかろう。尋問されてちょいとかわいがられるだけじゃ」
「明らかにボクが拷問されるだけじゃん!」
 まあ、SPに捕まった松葉を奈々子はあっさり見捨てそうな予感はする。式妖といえどアヤカシだし。
 待て! 逃げるなア! お嬢様を離せ、盗人め!
様々な怒気のこもった追っ手の声が遥かな後ろの方から聞こえてくる。なんでこんなことになっているのだろう。むしろ私の方こそ誰かに教えてもらいたい。
物陰から物陰へ逃げていく東雲先輩に、私は恨み節を零した。


「なんで私まで一緒に追われてるんですか! 泥棒って何を盗んだんですか! 私は体のいい人質だから連れてきたんですか!」
「そう見えるでしょうが、全て不可抗力です!」


「日之宮家を敵に回すなんて、ありえないにも程が!」
「それはどうも……シッ」
 そこで、暗がりに身を潜めた東雲先輩は口に人差し指を当てる。黙らされた私が沈黙すると、侵入者の捜索をしているSPが辺りを見回しながら、近くを通り過ぎていくところだった。
そのまま人影がいなくなるのを静かに待った後に、足音が遠ざかって消失したのを見計らって私たちは息をついた。


「……お前、本当に何をやったんだよ……アイツら、死に物狂いで追ってきてたじゃん」
 ぜえぜえ息を切らした松葉の問いに、あれだけ走ったのにも関わらず涼しい顔をした東雲先輩が答える。


「少々、知りたい情報があったからな。パーティーで警備が甘くなった隙をついてここのパソコンから管理者権限でメインサーバーにハッキングをかけて落としてきただけだ」
「はあ!? この日之宮に忍び込んでハッキングって……正気の沙汰じゃない!」
 松葉が目をひん剝きそうになる。不敵に嗤った東雲先輩に、へろへろになった私たちは脱力をした。


「日之宮財閥に盗みを働くとは、もはや国家権力を敵にするようなものじゃが……大丈夫なのか? 東雲や。学校に通えなくなるのではないか?」


「ご心配なく。そもそもこれは、存在することすら公にしたがらない類の情報ですから、盗まれたとしても警察沙汰にはならないでしょう。むしろ、事件が起きたことすら隠蔽されてしまう公算の方が高いですから安心して下さい」


 あーそうですか……。
蛍御前は、東雲先輩の返しに呆れた眼差しになった。私も同じようにボソッと呟く。


「なんか、心配して損した気分です」
「もうコイツ、八重さまにも迷惑をかけるとか死ねばいいんじゃないかな」
「ここまで計算高いと、逆に不安にもなるがのう……」
 私、松葉、蛍御前の順で呟くと、東雲先輩が面白そうにクツクツと笑った。


「僕のことを心配してくれたんですか? 八重」
「べ、別に……」
 心配っていうか、何も無かったかのように先輩にいなくなられたら困ると思っただけっていうか……。
表情に出すまいと思っているのに、どうやら私の心理なんて筒抜けになってしまっているようで、東雲先輩は愛しさと優しさの混じった瞳でこちらを見た。


「だっ、だから私は、別に東雲先輩なんか……っ」
 そう口走った時のことだった。
突然、隠れていた私の背筋に氷を当てられたような寒気がした。


 ――シャラン。
カツ、カツ、カツ。と厚底ブーツの足音がする。




「――そうよ。アヤカシのアンタなんか、死ねばいいのよ」


 細めの女の子の声で降りてきた言葉は、明確にこちらを敵視していた。
 夜の暗がりに、カーキ色の軍服のようなロリータ服を着た少女が1人、危険な目つきをして出現をした。編み上げブーツにニーハイソックス。そこから覗いて見える太ももの肌が白くまばゆい。月光に照らされたみどりの長い黒髪。手に持っているのは、小さな金色の鈴の房だった。
 シャラン、シャラン、と鈴が鳴る音がする。
日之宮奈々子。パーティーホールに残っていたはずの陰陽師最強が酷薄な笑みを浮かべてこの場に立っていた。


「……八重、すみませんがここで降ろします」
 表情を険しくした東雲先輩が、私を地面にそっと下ろした。おっかなびっくり足をつけた私が不安に心を乱すと、彼は皮肉気にこう奈々子に語り掛けたところだった。


「日之宮家はよほどの人手不足と見える。僕ごときを相手にするのに、いくら陰陽師といえど成人に満たない娘を寄越すとは」
「それはどうかしら」
 くふふ、と奈々子は蔑みのこもった微笑を洩らす。


「お気づきでしょうけれど、この日之宮家での最大戦力はあたしよ。アンタが必死に逃げていたSPを束ねた力量よりも、あたしの方がずうっと強いわ」
 手に持っていた鈴の房を、シャラリと音を立てて奈々子は早口に霊力を練り上げた。


「……急急如律令、基霊粛練指、纏阻傷痛損身、補力腕脚、壁!――異装、武銃ガン!」
 ぐにゃりとシルエットの溶けた鈴が、所持者のをまとっていた霊力を巻き込んで大きなショットガンに変形する。
具現化した凶悪な武器に舌で唇を舐めながら、奈々子は軽々とそれを振り回した。


「……奈々子、止めなさい!」
 叫んでも、アヤカシへの殺戮のスイッチが入った彼女は止まらない。私は知っていた。この異装による銃がどれほど凶悪な代物になっているのかを。
何故なら、霊能力で形作られたこの銃には弾切れという現象が存在しないのだ。


「見たところ、散弾式のショットガンですか。……今時の陰陽師は妙なものを扱いますね」
 東雲先輩が冷めた目でそれを見る。


「霊力を収束させて撃ちだす構造になっておるようじゃ。下手すれば、刀よりも貫通力は増しておるじゃろう。形が模されているといえど、アレの性能を普通のショットガンに当てはめるのは危険じゃぞ!」
 蛍御前が警戒しながら金の瞳の瞳孔を大きくした。
奈々子が口端をつり上げる。沼地のような瞳がぐるぐると渦を巻く。


「死ねえ!!! 東雲椿!」


 射程範囲にいた私を松葉が物陰に引っ張り込んだ。庇うように抱きしめ、地面に転がり込む恰好になった。膝が地面に擦れた痛みを感じたのと同時に、透明な銀色の弾丸が視界に溢れ、物凄いスピードで乱射されることとなった。
私、月之宮八重の放つ衝撃波よりも速い。刀を振るうよりも予備動作が少ないからだ。


 先ほどまで私の隣にいたはずの東雲先輩の姿が消えていた。辺り一面に撃ちだされた霊弾丸に当たる前に瞬時の判断で動いたのだ。


 人間の目で捉えるよりも早く、蛍御前も動く。水を具現させて弾丸を絡めとった神龍は、防波堤を作って防御していた。


「……くっ」
 奈々子がショットガンを撃ち出す度に、大きく水の壁が振動する。受け止めるのにも負荷がかかっている蛍御前は、その水の壁を変形させて奈々子を捕まえようとした。


「そんな見え透いた手に乗ると思って!? こんしぃ絶霧散!」
 標的を蛍御前の生みだした水塊に固定した奈々子は狂ったように嗤いながら、渦巻く衝撃波を銃身から放った。爆発音がした後に、水の壁は粉々に粉砕される。砂よりも細かい粒子となった水が、砂埃となって視界をけぶらせた。
 メチャクチャだ。鬼の如し強さを誇る彼女の戦い方は銃という得物の範疇を超えている。
 態勢を立て直そうとした蛍御前に奈々子がショットガンを狙い定めて構える。水渡りが発動するよりも先に引き金を引こうとした、その瞬間――、


 張ってあったはずの奈々子の座標にあった結界めがけて、連続的な爆発が起こった。
 バチバチと光る火花、金の火の粉、熱風に遠くにいたはずの私の髪が舞う。
もしも奈々子に仲間がいたら、この瞬間に死んだのは神龍であったかもしれない。1対1であれば、神にも届きそうな陰陽師の奮戦だった。


「……なっ」


 私の幼馴染みが、死んでいた。
爆発に巻き込まれ、腹部には大きな穴を開け、頸動脈は深々と東雲先輩によって切り裂かれていた。
赤い血が噴水のように噴きだす。
びしゃびしゃとしたたって池になる。
赤黒い、大きな大きな血だまりができていく。
生臭さが漂う。
白かった彼女の肌はますます病的な白になっていく。


 嘘だ。こんなにあっさり人が死ぬはずがない。
東雲先輩が、私の目の前で奈々子を殺すわけがない。
突然に訪れた死の臭いに、心の準備の無かった私は呆然と立ち尽くした。
信じられるものか。衣装だって先ほどと違う。彼女はそこまで愚かではない。もっと狡猾でずる賢いはずだ。




「……やはり、身代わりの術を使った偽物でしたか」
 東雲先輩が眉間にシワを寄せる。
死体となって転がっていた奈々子は、死んでいるはずなのにまだ尚戦おうとしていた。
ぴくぴくと指先が動き、虚ろな眼はぐるぐる回転をする。
呼吸器官からは言葉にならない嗚咽が吐き出された。


「ア……グア……ァ」
 ホラーじみたその奇怪な身代わりは、東雲先輩が炎を近づけるとポンッと音を立てて姿を崩した。
 なんということだろう。
予想はしていたけれど、奈々子の姿をしていたはずの偽物は、人型をした、一枚の『和紙』だけになってしまう。その中央には『日之宮奈々子』と墨で書いてあった。
鈴だけが実体のあるものを使っていたのだろう。術が解けた武銃は、元通りの鈴の房になると地面へシャラリと空しく転がった。
 ――人型の術。
優れた陰陽師だけが用いることができる、決められた人型の紙を用いて人間の身代わりを作ることのできる術だった。


「何これ、気味わるい! 本当にこの女を殺したのかと思ってびっくりしたよ」
「……これは、よくぞ見破ることができたのう。偽物じゃから助かったものの、もしも間違えて本物を殺していたら大惨事になるところぞ」
 嫌そうな顔をした松葉と、疲れた顔をした蛍御前が破れそうになっている和紙に近づく。


「これでも、陰陽道に関してはそれなりに見知っていましたからね……っと」
 東雲先輩が、術の痕跡である残った和紙を指でつまんで眺める。風によってびらびらと揺れるそれは、暴れる様子も抵抗をみせるわけでもない。
瞳を眇めてしばらく観察した後、ブルーの炎で点火させた。
塵になるまで燃やしてしまった。


「……さて、僕はこれで帰ることにしますが、八重はどうしたいですか?」
「私ですか?」


「この勢いのままに僕と一緒にここを出てもいいですが、ご両親が心配されているでしょう。あちらの喧騒に戻るか否かは君次第です」
「そんな……」
 弱った。東雲先輩に浚われた後に、のこのこと両親の前に戻るのもそれはそれで気まずいものがある。一番いいのは撒いてきたSPに保護してもらうことなのだけど、上手い具合に事が運ぶだろうか。


「それはちとずるいのではないか? 東雲や。『一緒にいたい』と八重から云わせようとしているのは分かるがのう……ここで来た道を引き返させるなどと、あまり女子に恥をかかせるものではないぞえ」
 蛍御前がニヤリと笑う。


「八重さま、何を迷っているのさ。こんなはた迷惑な奴はもうほっといて、ボクと一緒に帰ろうよ」
 唇を尖らせた松葉が、私の手をとる。
確かに、そうした方がいいのかもしれない。それは重々承知していることなのに、何故か私は無意識に東雲先輩の服の裾を掴んでしまった。


「…………八重?」
 戸惑っている彼の表情を見ないように俯きながら、私は赤面しながらもこう呟いた。


「どうせここまで浚ってきたのですから、私の家までちゃんと送ってください……先輩」
 くっ!
なんという羞恥心!
こうなっては、父や母に叱られることは決まっている。だったら、最後まで魂胆に乗ることになったとしてもしっかり面倒をみてもらいたかった。


「は!? 八重さ……むぐっ」
「いいところなのじゃから邪魔するでない!」
 抗議をしようとした松葉の口が、背の低い蛍御前によって塞がれる。神龍の瞳は興奮にきらきら輝いていた。
東雲先輩が、驚いた顔になる。何かを思案するように、


「それでいいのですか?」
「……はい」
 できることなら、そうしてください。
地面を見ながら赤くなった顔を隠している私に、彼は困り顔でこう述べた。


「弱りましたねえ……目立たないように走らせて来たので、そんなにいい車は用意してないんですよ。 ここでパーティーに返さなかったら八重はよくない噂の的にもなるかもしれませんし……いいや、これは元凶の僕が云えることじゃないか。
そんな色恋沙汰の相手が僕で、本当にいいんですか?


…………まあ、それでもいいのなら喜んでお送りしましょう。お姫様」
 私の長い黒髪を指先で優しく梳きながら、先輩は夜の静寂に笑った。それに返答をしないまま、私は長い睫毛をそっと閉じたのだった。


 バイバイ、さよなら。
 良い夢を。







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