神眼使いの異世界生活
第23話 アルテミスの登録
馬車がギルドに着くとギルドの脇に馬車を付け、ソウマとアルテミスはギルドに入っていった。
するとソウマが中に入るとコソコソと話し声が聞こえた。
「あれが異端者か?」
「ああ、凄かったぜ、ギルマスと模擬戦した時もギルマスより早かったし、まだまだ余裕を残してそうだった」
「まじかよ。俺でも頑張ってBランクになったんだぞ」
そんな声が聞こえた。
その声を無視して受付のアリサの元に向かう。
「おはようアリサさん。」
「あ、おはようございます。今日はどうされたんですか?」
「今日はアルテミスのギルド登録に来ました」
「こんにちは。ギルドに登録に来ました」
「こんにちは。それではこの紙に必要事項を書いてもらってもいいですか?」
と言ってアルテミスが書いている間にアリサがこっちこっちと手をふる。
「もしかしてこれですか?」
と言って小指を立てる。
「まあ、間違っちゃいないですね。婚約者です。」
「本当にこれだったんですね。驚きですよ。」
「ついこの前に決まったんで」
そんなふうに話していると、アルテミスが書き終わったようだ。
「えーっとアリサさん?書き終わりました。」
「あ、ありがとうございます。ちょっと拝見しますね。えーっと…………え?」
とアリサが戸惑っている。
「どうしたんだ?」
と、アリサの横から紙を覗くとこう書いてあった。
名前:アルテミス・ヴァン・ロディア
戦闘方式:細剣
と書かれていた。
「もしかして、アルテミス王女ですか?」
「はい。そうです。あ、けど、今回は冒険者になるために来てるんでそんなに畏まらないでください。それと、あまり広めないでくれると」
「は、はい。それではギルド加入試験をしますので少々お待ちください」
「加入試験?」
「あ、はい。前まではギルドカードを発行してからどのランクに相応しいか試験をしていたんですけど、ソウマさんが来た時にこれはめんどいからと、ギルマスが発行する前に行うことにしたんです」
「そうなのか。それではこちらで用意したギルド職員と模擬戦をしてもらいます。その結果でランクを決めますね」
「わかりました」
「それと、ギルマスがソウマさんを呼んでましたよ。来たら勝手に来ていいと言ってました。」
「じゃあ、アルテミスが試験をしている間に行ってくるか。じゃあ、頑張れよアルテミス」
「うん。行ってくるわ」
アルテミスはアリサに案内されて地下の訓練場に降りて行った。
「さてと、シフォルの話はなんだろな」
ソウマはシフォルの居る階まで上がっていき執務室の前に立つ。
「おーい。シフォルいるか?ソウマだ。」
「入ってきていいよ」
ソウマが入るとシフォルが座っていた。
「やあ。城での生活はどうかな?」
「なんで知ってんだよ」
「この前急いでたのは王族の馬車を待たせていたからでしょ?だから、止まり木亭にソウマ君が帰ってきているか聞いたら城に泊まるって連絡があったって聞いたからね」
「なるほどな。それで?なんで呼び出したんだ?」
「いや?昨日王城から手紙が来てね?第1王女のアルテミス王女が婚約するからパーティを開く。だから、ぜひ来て欲しいと、招待状が来てね?」
「…………」
「いやぁ。なんか。調子良すぎない?」
「そうだな。」
「正直に話してみてよ。ね?」
シフォルが笑顔で迫ってくる。
しかし、その顔からは恐怖が感じられる。
結局ソウマは何があったのか説明した。
「やっぱりそうだったんだね。まあ、婚約おめでとう」
「ああ、ありがとな」
「僕も参加するつもりだよ。」
「そうか。よろしくな」
「うん。」
「じゃあ、そろそろ行っていいか?婚約者様が試験してるからな」
「は?婚約者様?ってことはアルテミス王女か?」
「ああ、婚約パーティが終わったら旅に出るつもりだからな」
「それなら早く言ってよ。仕方がない。僕も行くか」
すると、シフォルを立ち上がった。
ソウマとシフォルは共に階段を降り、訓練場に向かった。
「そう言えば、訓練場は大丈夫だったのか?」
「うん。大丈夫だったよ。少し空間が揺らいだようだけどすぐ元に戻ったし」
「そあか。ならよかった」
(さすがにまだ、時空魔法は持ってないしな)
ソウマとシフォルが訓練場につくとアルテミスがギルド職員を相手に魔法を放っていた。
「へぇ。アルテミス王女もなかなかやるんだね」
「ああ、魔法の才能もあるしな」
(よし、ほかの魔法も使えているな。あとは武術だが……ってあれ?なんでアルテミスは武器持ってないんだ?)
『昨日マスターが武器は俺に任せろと言ってそのままなのをお忘れですか?』
(あ、やばっ。どうしよう。まだ作ってもないや)
『今回は魔法で頑張ってもらうしかないようですね。』
(すまんな。アルテミス……)
すると、決着が着いたようだ。
ギルド職員の攻撃がアルテミスの首元で寸止めされている。
「負けました」
アルテミスがそう呟くと、ギルド職員は剣を下ろした。
ソウマはアルテミスに近づいていく。
「お疲れ様。」
「ソウマ。ごめん。負けちゃった」
「いや、こっちも悪かったな。武器やる前に戦わせちまった。」
「いえ、大丈夫です。魔法だけで足りないことが痛くわかったので」
「そうか。まあ、魔法の使い方は良かったと思うぞ」
「ありがとう」
すると、シフォル達から声がかかった。
「お久しぶりですアルテミス王女」
「あ、お久しぶりですシフォルさん」
「ん?知り合いなのか?」
「まあ、王城には何度か顔を出してるからその時に何度か会ってるんだよ」
「そうだったのか」
「それでアルテミス王女のランクはCランクから始めてもらいます。どうせソウマ君が育てるでしょうし、武器もソウマ君が忘れて渡してなかったみたいなんで」
「分かりました。ありがとうございます」
「なんでシフォルまで怒ってんだよ」
「別に怒ってないよ。ただ、ちゃんと面倒みないと嫌われちゃうかもね」
「うっせ」
「大丈夫だよ。ソウマのことは嫌いにならないから」
「お、おう。ありがと」
「じゃあ、僕はこれで失礼するね」
「ああ、また明日な」
「じゃあ、アルテミス王女は受付でアリサからカードをもらってね」
「はい。明日はよろしくお願いします」
「それではあとは受付でギルドカードをお渡しするので受付に来てください」
「わかりました」
「あ、それと私に敬語はいらないですよ」
「わかったわ。よろしくね」
「こちらこそ。」
その後ソウマとアルテミスは受付でギルドカードをもらい王城に帰った。
するとソウマが中に入るとコソコソと話し声が聞こえた。
「あれが異端者か?」
「ああ、凄かったぜ、ギルマスと模擬戦した時もギルマスより早かったし、まだまだ余裕を残してそうだった」
「まじかよ。俺でも頑張ってBランクになったんだぞ」
そんな声が聞こえた。
その声を無視して受付のアリサの元に向かう。
「おはようアリサさん。」
「あ、おはようございます。今日はどうされたんですか?」
「今日はアルテミスのギルド登録に来ました」
「こんにちは。ギルドに登録に来ました」
「こんにちは。それではこの紙に必要事項を書いてもらってもいいですか?」
と言ってアルテミスが書いている間にアリサがこっちこっちと手をふる。
「もしかしてこれですか?」
と言って小指を立てる。
「まあ、間違っちゃいないですね。婚約者です。」
「本当にこれだったんですね。驚きですよ。」
「ついこの前に決まったんで」
そんなふうに話していると、アルテミスが書き終わったようだ。
「えーっとアリサさん?書き終わりました。」
「あ、ありがとうございます。ちょっと拝見しますね。えーっと…………え?」
とアリサが戸惑っている。
「どうしたんだ?」
と、アリサの横から紙を覗くとこう書いてあった。
名前:アルテミス・ヴァン・ロディア
戦闘方式:細剣
と書かれていた。
「もしかして、アルテミス王女ですか?」
「はい。そうです。あ、けど、今回は冒険者になるために来てるんでそんなに畏まらないでください。それと、あまり広めないでくれると」
「は、はい。それではギルド加入試験をしますので少々お待ちください」
「加入試験?」
「あ、はい。前まではギルドカードを発行してからどのランクに相応しいか試験をしていたんですけど、ソウマさんが来た時にこれはめんどいからと、ギルマスが発行する前に行うことにしたんです」
「そうなのか。それではこちらで用意したギルド職員と模擬戦をしてもらいます。その結果でランクを決めますね」
「わかりました」
「それと、ギルマスがソウマさんを呼んでましたよ。来たら勝手に来ていいと言ってました。」
「じゃあ、アルテミスが試験をしている間に行ってくるか。じゃあ、頑張れよアルテミス」
「うん。行ってくるわ」
アルテミスはアリサに案内されて地下の訓練場に降りて行った。
「さてと、シフォルの話はなんだろな」
ソウマはシフォルの居る階まで上がっていき執務室の前に立つ。
「おーい。シフォルいるか?ソウマだ。」
「入ってきていいよ」
ソウマが入るとシフォルが座っていた。
「やあ。城での生活はどうかな?」
「なんで知ってんだよ」
「この前急いでたのは王族の馬車を待たせていたからでしょ?だから、止まり木亭にソウマ君が帰ってきているか聞いたら城に泊まるって連絡があったって聞いたからね」
「なるほどな。それで?なんで呼び出したんだ?」
「いや?昨日王城から手紙が来てね?第1王女のアルテミス王女が婚約するからパーティを開く。だから、ぜひ来て欲しいと、招待状が来てね?」
「…………」
「いやぁ。なんか。調子良すぎない?」
「そうだな。」
「正直に話してみてよ。ね?」
シフォルが笑顔で迫ってくる。
しかし、その顔からは恐怖が感じられる。
結局ソウマは何があったのか説明した。
「やっぱりそうだったんだね。まあ、婚約おめでとう」
「ああ、ありがとな」
「僕も参加するつもりだよ。」
「そうか。よろしくな」
「うん。」
「じゃあ、そろそろ行っていいか?婚約者様が試験してるからな」
「は?婚約者様?ってことはアルテミス王女か?」
「ああ、婚約パーティが終わったら旅に出るつもりだからな」
「それなら早く言ってよ。仕方がない。僕も行くか」
すると、シフォルを立ち上がった。
ソウマとシフォルは共に階段を降り、訓練場に向かった。
「そう言えば、訓練場は大丈夫だったのか?」
「うん。大丈夫だったよ。少し空間が揺らいだようだけどすぐ元に戻ったし」
「そあか。ならよかった」
(さすがにまだ、時空魔法は持ってないしな)
ソウマとシフォルが訓練場につくとアルテミスがギルド職員を相手に魔法を放っていた。
「へぇ。アルテミス王女もなかなかやるんだね」
「ああ、魔法の才能もあるしな」
(よし、ほかの魔法も使えているな。あとは武術だが……ってあれ?なんでアルテミスは武器持ってないんだ?)
『昨日マスターが武器は俺に任せろと言ってそのままなのをお忘れですか?』
(あ、やばっ。どうしよう。まだ作ってもないや)
『今回は魔法で頑張ってもらうしかないようですね。』
(すまんな。アルテミス……)
すると、決着が着いたようだ。
ギルド職員の攻撃がアルテミスの首元で寸止めされている。
「負けました」
アルテミスがそう呟くと、ギルド職員は剣を下ろした。
ソウマはアルテミスに近づいていく。
「お疲れ様。」
「ソウマ。ごめん。負けちゃった」
「いや、こっちも悪かったな。武器やる前に戦わせちまった。」
「いえ、大丈夫です。魔法だけで足りないことが痛くわかったので」
「そうか。まあ、魔法の使い方は良かったと思うぞ」
「ありがとう」
すると、シフォル達から声がかかった。
「お久しぶりですアルテミス王女」
「あ、お久しぶりですシフォルさん」
「ん?知り合いなのか?」
「まあ、王城には何度か顔を出してるからその時に何度か会ってるんだよ」
「そうだったのか」
「それでアルテミス王女のランクはCランクから始めてもらいます。どうせソウマ君が育てるでしょうし、武器もソウマ君が忘れて渡してなかったみたいなんで」
「分かりました。ありがとうございます」
「なんでシフォルまで怒ってんだよ」
「別に怒ってないよ。ただ、ちゃんと面倒みないと嫌われちゃうかもね」
「うっせ」
「大丈夫だよ。ソウマのことは嫌いにならないから」
「お、おう。ありがと」
「じゃあ、僕はこれで失礼するね」
「ああ、また明日な」
「じゃあ、アルテミス王女は受付でアリサからカードをもらってね」
「はい。明日はよろしくお願いします」
「それではあとは受付でギルドカードをお渡しするので受付に来てください」
「わかりました」
「あ、それと私に敬語はいらないですよ」
「わかったわ。よろしくね」
「こちらこそ。」
その後ソウマとアルテミスは受付でギルドカードをもらい王城に帰った。
コメント