神眼使いの異世界生活
第16話 帰り道
「これは申し訳ございませんでした。申し遅れました。私はSランク冒険者ソウマと申します。数々の無礼どうかお許しを」
「構わん。さっきの話し方で良いぞ?そっちの方が楽だしな」
「そ、そうですか?じゃあ。ありがとう」
「お父様。大丈夫なのですか?」
「うむ。出てきて良いぞ」
国王が少し横にずれると馬車の中から一人の女の子が出てきた。年は俺の少ししたぐらいだ。
「ソウマ。この子は私の娘アルテミスだ。」
「あなたが助けてくださった方ですね?ありがとうございます。アルテミス・ヴァン・ロディアです」
「これはご丁寧に。私はSランク冒険者のソウマです。」
「ソウマ様ですね?さっきまでの話し方で良いですよ?本当にありがとうございました」
「いいや、大丈夫だ。クエストの帰りに通っただけだしな」
「そうなのですね。その、頭に乗っているのは竜ですか?」
「ん?ああ、この子はハク。小竜だ。」
「キュう!」
「か、かわいい」
「ソウマよ、お主には礼がしたい。馬車にのって言ってくれんか?」
「陛下!」
「くどい!私に恥をかかせるつもりか!」
「申し訳ございません」
騎士の人は少し下がった。
「それでどうかの?」
(どうしよう)
『貰っておくものは貰っておいて良いかと』
(そうだな)
「それではお願いしてもよろしいですか?」
「うむ、入るのじゃ」
国王と王女が馬車に入ったあとにソウマもあとに続いて馬車の中に入る。
馬車は6人近く乗れるようになっていて、だいぶスペースがある。
「ソウマよ。本当に助かったぞ」
「大丈夫だよ。それよりなんで王族がこんな所に?」
「隣国にいっておったのじゃ。」
「そうなんですか。」
「にしてもソウマは強いの。」
「ありがとう。これでもSランクだからな」
「そうじゃったの。その年でということは一気にSランクに行ったのか?」
「ええ、ギルマスと模擬戦をして勝ったんでね」
「ギルマスとだと?たしかうちのギルマスは元SSランカーじゃなかったか?」
「そう言ってたな」
「ソウマ様はすごいのですね」
「ありがと」
そんなこんなで話をしていると外の騎士から声がかかった。
「陛下。アルテミス王女殿下。ソウマ殿もうすぐ王都に到着致します。」
「そうか。ソウマよ、お主は冒険者ギルドによりたいか?」
「そうしていただくとありがたいな」
「わかった。おい、まずは冒険者ギルドによってくれ」
「分かりました」
馬車は門を入ってからギルドの方向へ向かっていく。
「ソウマ様は何のクエストを受けていたのですか?」
「ジャイアントボアの討伐」
「ジャイアントボアと言えば一体でAランクの魔物じゃないか。一人で行ったのか?」
「ああ。ハクもいたしな」
「凄いですね。」
「ソウマ殿。冒険者ギルドに着きました。」
どうやらギルドに着いたようだ。
「ではちょっと行ってきますね。」
「うむ。」
馬車から降りてギルドに向かう。
ギルドに入って真っ直ぐにアリサさんの所に行った。
「アリサさん!」
「ソウマさん。クエスト終わったんですか?」
「ああ、おわった。これ討伐証明ね」
「わかりました。ギルドカードを出してもらってもいいですか?」
「はい。出来るだけ早くしてくれる?」
「わ、わかりました。」
アリサさんはソウマの焦った様子をみて、すぐに処理をしに行った。
待っていると上からシフォルが降りてきた。
「おや?ソウマくん。どうしたんだい?そんなに慌てて、」
「クエスト終わったんだが、ちょっと待たせている人がいるんでな」
「そうなのか。大丈夫かい?」
「ああ、今アリサさんが処理をしに」
「そうか。」
「そう言えばシフォルはもう大丈夫なのか?」
「ん?傷の事かい?それならもう大丈夫だよ」
「そっかなら良かった。どっか行くのか?」
「いや、ちょっと様子を見に来ただけだよ」
「ソウマさん!出来ました!」
「ありがとう!じゃあもう行くんで!」
ソウマはそう言うとすぐにギルドを出た。
「どうしたんでしょう」
「誰かまたせてるって言ってたけど誰なんだろうね」
「さあ、」
シフォルとアリサはそう言いながら元に戻って言った。
「お待たせたな!」
「終わったのかい?」
「ああ、処理も最速で終わられてきたぜ」
「そうか。じゃあ、出発してくれ」
「はい」
国王は御者に声をかけると再び馬車は動き出した。
「…………」
「…………」
「…………」
なんだろうか。国王はじぃーっとソウマのことを見て、アルテミスはチラチラとソウマを見ている。
「あのぉ、なんかあったか?」
「いや、なんでもない。それより同じ街の中だ。すぐに着くぞ」
すると、陛下が言ったようにすぐに王城に着いた。
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コメント
ノベルバユーザー282808
セヤナー
小説書いてみたいけど内容が浮かばない人
なんでじーって見てたのか分からぬ…
Kまる
これは王女が婚約をしてくるパティーンやな
ショウ
まさか...