転生したら解体師のスキルを貰ったので魔王を解体したら英雄になってしまった!

山神 旬字

第23話 ゴブリン騒動?

それは、湖の調査から帰ってきて、家で寝ていたときのことだった。

『やぁやぁ!久しぶり!元気にしてるようだね!』

「お!神様じゃん!お久しぶりです!神様が夢に出てきたってことは…。
なにかしら新しい能力を授けにきたって事ですかね?」

『察しが良くて嬉しいよ。その通り!
今回の力はね…。
解体変身。』

「解体変身?名前的に、解体したことのあるやつに変身できるって事ですかな?」

『君やっぱり察しよすぎだよ〜笑
まったく…。これだから察しのいいやつは困るんだよねぇ。』

「いや、なんか知られて悪い事だったんですか?笑」

『いや、全然そんな事ないんだけどね。
最近よく命狙われたりとかしてるじゃん?』

「まぁそうですね。」

『しかも今君が企んでることを助けてやろうかと思ってね。』

「あー。その話ですか。神様って心も読めるんですねぇ。」

『兵士たちに紛れ込んで情報調査ねぇ。英雄がする事じゃないよ笑』

「いや、誰かに頼むことも考えたんですけどね。やっぱ自分でやらないと気が済まないんですよ。」

『君らしい。君なら使いこなせるはずだ。頑張ってくれ。』

「ありがとうございます。」





そして目が覚めた。

いつものベット。隣ではミアが寝息を立てている。
また長い1日が始まる。

ちょっとミアを騙してみようか…。

俺はゴブリンに変身しようとした。
頭の中でゴブリンを思い浮かべる。
すると1つの言葉が頭に浮かんだ。

「メタモルフォーゼ、ゴブリン。」

すると俺の体が縮み、ほんの数秒でゴブリンになっていた。

「すげー!」

俺は驚いて声を出した。
しかし、そこで予想外の出来事が起こった。
俺の声が…。高かったのだ。
つまりは自分の声にツボった。

「ワハハ!!!!!」

笑う。

「ワッハッハハハ!!!」

その声がさらにつぼる。

そんなアホみたいなことをしている間に、フル武装したミアが目の前にいたのだ。

「な、なんでゴブリンが我が家にいるんですか!
しゅんさんと私以外、ここに何人たりと入れません!
愛の巣に!(ボソッ」

ミア、状況はまずいが、嬉しいぞ。そんなこと言ってくれて。

「ミア、待ってくれ、俺だ。」

「はぁ?なにを言ってるんですか?
は!まさかしゅんさんのマネですか?
全然似てないですよ!
もっとしゅんさんの方が…
かっこいい…(ボソッ」

あ、いただきました。可愛すぎるね。

ってやばっ!

ミアが全速力で剣を振ってきた。

避ける。

「すばしっこいわね!
待ちなさい!
私の経験値にしてあげるわ!」

まずい…。どうしよう…。

とりあえず俺は急いで玄関に向かった。

走る。

追いかけてくる。

走る。

追いかけてくる。


あー怖い〜!

そせて俺はようやく家の外に出た。
勢いよくドアを閉めたがミアはドアに突撃してないだろうか…。

そんなことより、元に戻ろう!

「メタモルフォーゼ、ゼルプスト!」

また数秒で元の体に戻った。

と同時に、背後からものすごい音が聞こえてきた。


バキキキィィィィィィィ!!!!!


俺は振り返った。

そこにはバラバラになったドアから飛び出してくるミアの姿。

まじか。ドアぶっ壊したのか…。恐ろしい…。

「え…。しゅんさん?!?!」

「あ、おはよ…グワァァ!」

俺の体にミアが直撃した。
痛すぎる。しかもフル装備だから角とかが当たってすごく痛い。

「う、うぅ…。」

「しゅ、しゅんさんすみません!負傷してるところ悪いのですが、ゴブリンが出てきませんでした?」

「い、いや、出てきてないぞ?」

「まぁいいや。次に侵入してきたらぶっ飛ばしてやる…。」

こ、怖い…。

そんなことがあり、今日も1日が始まったのであった。


コメント

  • ナナシ

    目の前で戻ればいいのに

    1
  • MIKURO

    バレろはなんかそれじゃない感がすごい

    1
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