転生したら解体師のスキルを貰ったので魔王を解体したら英雄になってしまった!

山神 旬字

第13話 危機一髪…

あれからどれくらいの時間が経ったのだろうか。
目が覚めると俺は見覚えのある洞窟にいた。
そうだ。
一晩を明かしたあの洞窟だ。
俺の隣ではミアちゃんが寝ていた。

「ミア…?」

「もう食べられないでしゅ〜。しゅんしゃーん…。」

「ミア〜?」

俺はミアちゃんの体を揺さぶった。

「〜? あ、しゅんしゃーん〜…。ん?しゅんさんが生きて、い、る?」

「あぁ。生きてるよミアちゃん。」

「しゅん、さん?し、しゅんさんだぁ〜!!ぁぁぁ…。」

「え?ちょ、うおっ?!」

俺はなにかを言うまでもなく、ミアちゃんは俺の存在を確認するなり抱きついてきた。

「っ!」

体がまだ痛い。

俺は泣きながら抱きついているミアちゃんの頭を撫でて一回引き離すと、

「あ…。私ったら…。つい…。すみません。」

「大丈夫だよ。まず今の状況を教えてくれ。」

「しゅんさんがぶっ飛ばされたくらいに目をさましました。目の前の光景にビックリしましたよ!だってしゅんさんが天井に体を打ち付けていましたもん。」

「ああ。あれは痛すぎて死にそうになったよ。」

「するとゴーレムがどっかにいったんです。
私たちを倒したと思っていたんでしょうね。その隙にさっとしゅんさんをここまで運んだんです!」

ミアちゃんがえっへんとしていたので、頭を撫でると、へへへ〜とデレていた。
かわいいな。

さてさて。
ミアちゃんのおかげで一命をとりとめた。
次からはしっかり攻略方法を準備してから行かないと。

これから忙しくなるぞ!

「ミア!今すぐ家に帰って作戦会議だ!」

「しゅんさん?動いて大丈夫なんですか?」

「なんか身体中に痛みが走って歩いたら死ぬと思うけど大丈夫!」

「その自信はどっからくるんですか…。」

そんなことを言いながら賑やかに家に帰りましたとさ。


後々わかったことだが、街の医者によると、右足と左手、背中あたりの骨が折れていたらしい。

金の力を使って魔法を使ってもらい治してもらったところだ。

なんか身体中が妙な痛さがあると思っていたら折れていたなんて…。
今では元気百倍!アソパソマソ!
的なことができそうだ。

ミアちゃんには色々感謝しなければ。
そうだ!今度旅行にでも誘ってみようじゃないか。
想像を膨らますだけでも楽しかったしゅんであった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


遅れてすみません。

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