転生したら解体師のスキルを貰ったので魔王を解体したら英雄になってしまった!

山神 旬字

第9話 解体屋!

ドラグーンの力を手に入れてから1週間経ったある日のこと。
俺はふと思った。

(うーん。そろそろ家が欲しい。)

今まで宿にはいたが、家という家がない。
もちろん地球という世界から来たので実家的なものもない。

俺はミアちゃんに相談してみた。

「ミアちゃん!そろそろ家を建てたいと思うんだがどうかな?」

「家?し、しゅんさんとのマイホーム…。」

なんか小声で言ってるよ。

「なんか言った?」

「な、なんでもないでしゅ。」

「しゅ?」

「す!」

俺はラノベの主人公みたいに大事なことは聞き逃さないんだよ。
ミアちゃんもマイホームに関しては嬉しいようだ。

「よし!そうと決まれば早速土地を買うぞ!」

「はい!」



…。



俺は今、城下町の不動産屋に来ている。

「土地はどこが良いでしょう?大体の条件を言っていただけると絞り出しますよ。」

「ありがとう。どうだい?ミアちゃん?」

「そうですねぇ。やっぱり自然が欲しいし、あ、けど街にも近いところがいいです!」

「そうですねぇ。一応そういう土地はありますけどお値段がかなり高くなりますよ。結構人気のエリアなんです。」

「あー。じゃあやめようかなぁ…。」

ミアちゃんが悲しそうな顔をしている!ダメだ!ここは男気を見せなければ!

「値段の方を教えてください。」

「わ、わかりました。えーと…。
百万コルトです…。」

「わかりました。早速どんな土地か見せてもらってもいいでしょうか?」

「ぇ~。」

ミアちゃんも相当びっくりしているようだ。
しかし、今の所持金からしたら安い安い。一括払いできるぞ。



…。




そこは本当に素晴らしい場所だった。
2分ほど歩くと大自然の森や透き通った湖、10分歩くと城下町の入り口の門がある。

「買います。一括でお願いします。」

不動産屋が口を大きく開けて固まっている。

「わ、わ、わかりま、し、た。すぐに手配します。建築屋さんは私のお、おすすめでよ、よろしいでしょう、か?」

「落ち着いてください。それでお願いします。」



さらに1週間後…。


基礎工事が始まり…。


さらに2週間後…。


基礎が完成し枠組みもでき…。


さらに4週間後…。


壁も屋根もでき…。


さらに1週間後…。


家具も配置し終わり…。





三階建てのマイホームが完成した!

いくらかかったかって?
土地代と家代と家具代合わせて二百三十万コルト。二千七百六十万円ですね。はい。安い安い。

なんかこの世界に来てから金銭感覚おかしくなってる気がするんだよ。

そして、家の前にはこんな立て札を置いてみた。

『解体屋 〜あなたの悩みなんでも解決します〜』


やっぱり働いてなんぼだよ。
お金には困ってないけどね。
体がなまっちゃうから。
そして始まる。解体屋生活!





…………………………………


いつも読んで頂き、感謝しかありません!
投稿遅くなってすみません。リアルで色々あったんです。たまにこんな感じで遅れますが、これからも解体屋をよろしくお願いします!


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