チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

星天

「んー…もうすぐヤツらが来るかな」

ツカサは夜、魔王城の屋根に腰掛け、荒野の先にある山岳を眺めていた。
膨大な聖なる魔力が山岳の間から溢れており、ヤツらは確実にあそこにいる。

「ツカサ様」
「ん?…アカツキか」

気付けばツカサの後ろにアカツキが控えていた。アカツキがツカサの隣に座り、体重を預けてくる。
軽い。9本も尻尾があるとは考えられないほど軽いその体にツカサも軽く体重を預ける。

「アカツキは暖かいな…この温もりがあればどんなヤツでも倒せそうだ」
「…私もです」

ツカサの頬をアカツキの獣耳がくすぐる。質のいい毛並みの感触が心地よい。

「ツカサ様…」
「なんだ?」
「何か…良くない事を考えてはいませんか?」

ツカサは特に動揺はせず、微笑みながらアカツキの頭を撫でた。

「何を心配してるのかは知らんが…良くない事は考えてないよ。むしろいい事だ…この戦いが終わったらアカツキ達とまた冒険しようとかな」
「ふふっ…それはいいですね。私も旅は好きです。自由を感じられますから」

2人は体重を預け合い、しばらく星を眺める。
いい夜だ。真ん丸のお月様と星が爛々と輝き、荒野を照らす。
ツカサとアカツキはしばらく互いの体温と星を楽しみ、キスを交わした。

「ほら、アカツキ。恐らく明日は早い。ゆっくり寝て明日に備えろ」
「はい、ツカサ様…おやすみなさい」
「おやすみ」

2人はもう一度キスを交わし、アカツキは屋根から降りて行った。
ツカサは先程の優しげな目はどこへやら。見る者全てが恐怖し、失禁そうなほど鋭い視線を山岳へと向けた。

「お前達」
「はい」

ツカサの背後で膝をついたのはツカサが創造せし五体の騎士達。時を操る凄まじい力を持った者達だ。

「話がある」
「なんなりと」

明日は待ちに待った最終決戦パーティーだ。
寝坊しないように早く寝なければ。

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コメント

  • ノベルバユーザー137512

    たのしみ

    1
  • solbird

    クライマックスは目前です

    2
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