チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

戦争準備

この戦争をなんとかする。
その為には…

「その為には、行動を起こさないとな」
「マスター?…何する気だ?」
「神が総出で攻めてくるんだぞ?もはや手段なんざ選んでられん。パンドラの中身を大放出サービスだ」
「おぉ…そりゃ贅沢な」

ツカサは玉座に座りながらパンドラの中身を鑑定する。
だが、その鑑定結果は今まで表示されていた内容とは大きく異なっていた。

《パンドラ内部》
黒雷神話バウルの聖骸、神槍騎兵軍ファランクス、ナイツ・オブ・クロノス、VOLT、その為アイテム多数

「随分スッキリさせてくれたじゃねぇか…」
「い、いてぇ!やめろやめてくれ!!」

ツカサはパンドラ内部のスッキリ具合に呆れ、ハンニバルのほっぺたをグイグイ引っ張る。
パンドラの中身も侵食したとは聞いたが、とてつもなくカオスだったパンドラの中身がまさかここまでスッキリしているとは思わなかったのである。
ツカサは一通りハンニバルのほっぺたを弄って遊び、満足すると同時にパッと手を離した。

「おおおおぉぉ………」
「さて、どうするか…」

頬を抑えて蹲るハンニバルを視界の端へやり、ツカサはパンドラの内部の内容が表示されたステータス画面を睨む。
まず《黒雷神話バウルの聖骸》だが、これは論外だ。
何故ならツカサはこの"聖骸,,を使って生前とんでもない目に遭っているからだ。
ツカサが吸血神となったのも聖骸のせいなのである。

次に《神槍騎兵軍ファランクス》。
これは別に呼び出しても問題無い気がする。
結局は機械であり、支配下に置いてさえいれば問題は無いのだ。
世界を滅ぼす程の力は今回の戦いにおいて非常に心強い。

「そう言えば…」
「なんだ?」
「お前の中に侵食されたパンドラ内部のスキルとかはどうなったんだ?」

何だかんだで聞いていなかった事だ。
スキルが統合されるのは分かるが、《究極魔道ウイルス》などの物体や生物等はどうなるのだろうか。

「ああ、俺自身に統合されるぞ〜そのおかげで機能が増えたり、魔力量もかなり上がった。デメリットも無いし助かってるよ」
「そうか…」

ならば、ハンニバルに"聖骸,,とVOLTはやってもいいかもしれない。
聖骸は自分が使うとどうなるか分かったものではないし、VOLTも趣味の延長線で作った物だ…未練はない。
ツカサはパンドラから聖骸とVOLTを取り出す。
するとツカサとハンニバルしかいない謁見室のど真ん中に、猿と狼を掛け合わせたような巨大な獣の死骸と雷を纏ったパワードスーツが現れた。

「ハンニバル、これはお前にやる。好きに使え」
「おおおおお!!どっちもド級のブツだな!ホントに好きに使っていいんだな!?」
「ああ、遠慮はいらん」
「やったぜ!」

ガッツポーズ等で全身で喜びを表現するハンニバルは聖骸に近付いていき…

「《侵食》」

ハンニバルがソレに触れた瞬間、バウルの聖骸がドロリと溶けた。
だんだんと小さくなっていくバウルの聖骸はどんどんハンニバルに吸収されていき、やがてそこに巨大な獣の姿は無くなった。

(あんな風になるのか…)

ドロリと溶け、混ざり合い、再構築される。
ツカサは興味津々にハンニバルの侵食を眺める。次に触れたVOLTもまた、例外なく溶けてハンニバルへと吸収されていった。

「見た目に変化は無いんだな」
「ああ!だが…すげえな!魔力量が桁違いに上がった!出力もかなり上がってるし、新しい機能?も増えたみたいだ!」
「へぇ…どんな機能だ?」
「ふっふーん…ヒ・ミ・ツ・だ♪」

唇に人差し指を当てたハンニバルの顔が至近距離まで近付く。
アカツキや、基本的に誰とでも距離が近いフェンで美人には慣れているつもりだが、こうして至近距離まで近付かれるとどうしてもドキマギするものがある。
ツカサは何でもないフリをしてハンニバルに向かって手を払い、ハンニバルに離れさせる。

「ま、ファランクスとナイツ・オブ・クロノスは間違いなくそのまま導入だな。試験運用もしておかないと…」

ツカサはやらなければならない事の多さに天を仰ぎ、ため息をついた。

「チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー234090

    何か短くなってる?

    1
  • solbird

    白夜さん

    yesterday

    1
  • 白夜

    「へぇ…どんな昨日だ?」
    機能だ?だと思います。

    1
コメントを書く