チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

決意

金や宝石で装飾された豪華な玉座。
フカフカなクッションで体を受け止められ、ずっと座っていてもいい程心地いい。
その玉座に座るは災厄の魔神"ツカサ,,
彼の傍には彼と同じ白金色の髪と赤い瞳を持つ従者"ハンニバル,,が立っていた。

「はぁ…ま、こうなりそうだとは思ってたが…まさかこんなに早いとはな…」

ツカサは玉座に肘をつき、ため息をつく。
何が早いのか?それは勇者との戦いだ。

「まさか神聖宗教国とやらと組んでこの魔王城に攻めて来るとは…あの国の書類とかを見た限りだと敵対してる雰囲気だったんだが…どういう風の吹き回しだ?」

ツカサはあの国でただ勇者の訓練の相手をしていた訳では無い。
王城に忍び込んで色々調べたりもしていたのだが、そこには『魔神討伐を諦めたと同時に神が神聖宗教国家サンクチュアリへと移り、奴らは我が国を敵視している』という旨の文書まで残っているのだ。
協力関係になって仲良く魔王城を攻めるなど考えにくい。

「人間はよく分からねぇよな」
「ああ…それが人間の意思ならな…」
「?どういう事だ?」

隣のハンニバルが首を傾げる。
確かにこれが人間の意思で手を取り合い、協力したとするならば余程の事が無ければそんなことにはならない。
だが…

「神が関与していた場合、話は変わってくる」
「……なるほどな」

報告によれば人間の軍と共に十数体の神が付き添っているらしい。
その数から予測するに、神総出である可能性が高い。なんとも豪華な軍隊だ。

「つまり、洗脳されてる可能性が高いってわけか」
「その通りだ。俺は1度洗脳や幻術に長けた神と戦った事がある。ヤツ程の魔力があれば人間の国全体を洗脳するなんざ余裕だろうさ」

下級神ロキ…その洗脳の力の厄介さはあの遺跡で嫌というほど味わった。
奴ならば勇者も容易く洗脳できる。

「ま、神との戦争ってわけだ。何とも無理ゲーだが、何とかしてみせるさ」

俺は負けるわけにはいかないのだ。
自らの正義のためじゃない。
アカツキ達との、幸せな未来のために。

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