チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

魔王

「では、こちらになります」
「ありがとう」

あの後、メイドさんが部屋に来て謁見室まで案内してくれた。
どうやらこの豪華な扉の向う側に魔王がいるらしい。

「なんかすげぇな」
「ああ、やたら凝った装飾だな」

扉には悪魔の像が2体装飾され、その像の周りを炎のように金の装飾が取り囲んでいる。
扉がもはや芸術品だ。
ツカサはどこを押せばいいのか少し悩み、扉の切れ目を軽く押す。

バゴオオオオオオオオォォォォォン!!!!

すると勢い良く扉が開き、壁に激突。
悪魔像にヒビが入る。

「えっ…ええ?」
「あっ…」

やっちゃった。
ステータスが爆上がりしすぎて力加減を見誤った。ステータス兆超えやべぇ。
メイドさんが困惑しまくっているが、ツカサは気にしていないフリをしてズンズン進む。

謁見室の中には様々な魔物が集まっており、パッと見た感じだと数十種族はいるんじゃないだろうか。
そして、赤いカーペットの先。
黒いマントに身を包み、赤い髪をたなびかせる少女が立っていた。

(魔王か…)

ツカサが魔王の方へ歩いていく。
ツカサの歩みに迷いは無い。
ツカサがハンニバルを連れて歩いていくと、魔王がカーペットの真ん中で膝を折った。

「お初にお目にかかります魔神様」
「ああ、助けてくれてありがとう」
「いえ、私共が魔神様の手となり足となるのは当然の事。これからは下僕のように私共をお使いください」

ツカサは魔王が自ら膝を折って下僕のように自分を使えという態度から自分が…魔神がこの者達にとってどれだけ重要な存在なのか理解する。
ツカサは空気を読みながらも、何でこうなったと内心思わずにはいられなかった。

「いいや、俺はお前達に助けられた身だ。恩は返そう。俺に出来ることなら何でもする」

ツカサは微笑みを浮かべ、魔王の肩に慎重に手を置く。すると魔王は顔を上げて目尻に涙を浮かべた。

「ああ…ありがたきお言葉!ならば私達には一つ願いがあります…」
「何だ?」
「……私達の神としてこの世界に君臨してください!」

面倒な事になったようだ。

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