チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

グングニル

「GRRRRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!『ギア上げていくぜぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!』」
「何だ!?急に威圧感が増して…」
「GRRRRRRRRRRRRROOOOOOOOOOO!!!!《旋風》」

刹那────
ヴェルスターの肉体に数十発の殴打が打ち込まれた。ヴェルスターの口から血液が吐き出され、床に零れる。

「ぐっ…がああああ!!!?!?何だ!?何が起こって…」
「GRRROOOOOOOOO!!!《旋風》」
「ゴバァ!?」

ヴェルスターが吹き飛び、壁にうちつけられる。
ツカサが使用したのは新たに覚えたスキル《旋棍術》の初歩である《旋風》だ。
ハンニバルの侵食度が上がった事で一時的に習得しているスキルである。

初歩の初歩のスキルだけでもこの威力。
ハンニバルの力は凄まじい。

『ツカサ!まだ足りねぇぞ!あのゴキブリ野郎をぶち殺すにはもっと強くねぇとダメだ!』
「どうすればいい?」
『肉体の侵食度を上げろ!50%までなら影響は出ない!』
「分かったよ!」

ツカサは胸に埋め込まれている結晶から流れ込んでくる異物感に少し吐き気を感じながらも躊躇無く受け入れる。
するとまた凄まじい力と魔力が湧いてくるのを感じた。
人のサイズには収まりきらないその凄まじい魔力量はツカサの想像を遥かに超えるものだ。
もし、100%侵食させればどうなるのか…
気にはなるが、あまり考えないようにしよう。


「ヒッ…貴様!その魔力量は何だ!?神でも足元にすら辿り着けない魔力量だぞ!?そんな魔力をばら撒きながら何をするつもりだ!!」
「GRRRRRRRRRRRRR…」

ツカサは喋ろうにも喋る事ができないので、行動で示してやることにした。
ハンニバルの胸部が観音開きのように開き、その中からは銃口のような、大砲のような穴が覗いていた。

キイイイイィィィィィィィ……

甲高いチャージ音。
その音と共に胸部の穴に光が集まり、威圧感が増していく。

「そ、その光…まさか……まさかぁ!!」
「GRRRRRRRRRRRRRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!『グングニル!!!!』」
「神のや……」

瞬間、世界が白く染まった。
音すら消し飛ばす程の破壊力。
もはや破壊と呼ぶのかすら疑問に感じる。
だが彼の目の前にいた存在は完全に消し飛び、塵となった。

神の槍。

その暴力は神の名に相応しく、王城は半壊し、地平線上にある山の頂上までの全てを消し飛ばしていた。
魔力を使い果たしたツカサは王城の傍を流れる川に向かってフラリと倒れる。

「ツカサ様!」

落ちる瞬間掴みかけた手は、ギリギリで届かず…

ドボン!

空を飛ぶどころか立つこともできないツカサは激流となっている川の中へ落ちた。











…………以上のスキルの侵食が完了。
《竜聖機鎧》への侵食が成功しました。
ハンニバルの肉体侵食度が100%となりました。
個体名:ツカサのバグを修復…完了。




第6章  幸せの国の魔神達 〜完〜

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