チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

苦悶の水弾

今度はカイツの攻撃。
オーラを纏った右手が掻き消える。
ツカサは嫌な予感を感じ取り、姿勢を下げると頭の上で何かが髪の毛を掠った。

「やるな」
「…ははっ!まじかよ……」

風圧だ。
ただの風圧。
だがしかし、その風圧はツカサの背後巨大な鉄製の扉をスクラップに変え、それでも尚止まらず壁をいくつか貫通している。

「スキルでも何でもないんだろ?」
「ああ、ただ右手を突き出しただけだ」

無茶苦茶である。
あれに《覇王拳》以外のスキルも併用されれば大苦戦間違いなしだ。

「考え事してていいのか?」
「ああ、全部弾くからな」

気付けば目の前までカイツが距離を詰めており、ラッシュが放たれる。
ツカサは8本の腕でなんとか捌いて直撃は免れているが、時間の問題だろう。
だが、手数の違いというのはどうしても出てきてしまうものだ。

「ガッ…ハァッ!?」
「ふぅ…」

ツカサの右側の手の中に握られていたのは、水聖竜の魔石武器。

「《クトゥルフ》」

それは剣であり、銃でもあった。
仕込み武具だ。剣の刀身上部に備え付けられた銃口から発射された超高圧の水弾。
それがこの"クトゥルフ,,の特性である。

「があああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!!?!!」

この水弾にも凶悪な力が宿っている。
まず、発砲音が出ない事。
そして水弾は回転しながら発射され、相手の体内に抉り込む形で着弾する事。
そして、何よりも凶悪であるのは「相手の体内で暴れ回る」事だ。

着弾した水弾は体内に入るとまず血管に侵入し、超高圧の回転で血管をズダズダにしながら全身を循環する。
その苦痛は想像を絶する程である。

「ああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!!?!!」

カイツは立っていられなくなり、地面に膝をつき、頭を抱えて叫ぶ。
魔神の生命力は半端ではない。このままでは苦しめるだけだ。
ツカサは"ファロール,,を構え、カイツの元へ歩み寄る。

「があああ!!!…ツカサァァァああああああああ!!!」
「カイツ、悪いな。楽にしてやる」
「ああ、早く頼…あ"あ"あ"あ"!!!」

ツカサは"ファロール,,の形態を処刑用の大斧へと変え、カイツの首へ振り下ろした。
















































ゴトッ…

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コメント

  • 真砂土

    カイン?あいつは良い奴だった?

    1
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