チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

因縁

あの後、エレナはツカサの腕の中で眠った。
疲れたのだろう…すやすやと寝息を立て、今は穏やかな表情をしている。

「何がこの国に起こってるのかね…」

ツカサがボヤきながら宿屋の扉を開くとそこにはアカツキの姿があった。
アカツキは微笑み、ベッドから立ち上がる。

「おかえりなさい、ツカサ様…おや、その子は…」
「ただいま、コイツは…」
「おっ!ツカサ帰って…うおっ!?」

ツカサが部屋の中に入ると後ろから馬鹿でかいフェンの声。近所迷惑だろうが…というか嫌な予感がする。

「おま…こんだけ沢山女囲っててまだ足りねぇのかよ…しかも子供……流石魔神だわ」
「ツカサ様…」
「違うぞ!これは断じて違う!!」

ほら、めんどくさい事になった。
これだから連れて帰るのは嫌だったんだ。

〜〜〜説明中〜〜〜

「なんだ、そういう事かよ」
「なるほど、この子がこの国の…」

アカツキとフェンへの弁解は無事済んだ。
どうやらサティナは散歩に行っているらしく、今はいない。また嫌な予感がする…

「とりあえず、今ある情報としてはこの国にはこのエレナを除いても最低1人の魔神がいて、そいつがエレナに対して洗脳させるよう指示したってことだな。その魔神の他にも魔神がいるとは考えにくいが、まあそこら辺の詳しい話はコイツが起きたら聞けばいいだろう」

ツカサはベッドで寝息を立てるエレナを見やる。こんな子供が魔神だなんてあまり考えられないが、その小さな体から溢れる魔力は確かに魔神のものだ。

「ん…んぅ…?あ、ツカサ」
「起きたか」

ツカサの視線の先で起き上がるエレナはまだ寝ぼけ眼であり、眠そうである。
そしてエレナの寝ぼけ眼はツカサから部屋の内装に向く。

「ここは…?」
「俺が今泊まってる宿だよ。急に倒れたからとりあえず連れてきたんだ」

エレナは寝ぼけているせいかあまり理解していないようだが、コクリと頷き、今度はツカサの仲間達へと視線が向けられた。

「この人達は…?」
「ああ、俺の仲間だ。右がフェン、左はアカツキだよ」
「よろしくな!」「よろしくお願いします」
「よろし……く………?…!!!」

エレナの目がまたしても見開かれた。
まるで信じられない者を見るかのような目で『アカツキ』を見た。

「…?」

当のアカツキは頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。

「あなた……」
「???」

「"ヴェルちゃん,,が封印した…魔神!?」
「「「何だって?」」」

どうやら俺達とエレナ達の間には、複雑な事情と因縁があるようだ。

「チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • solbird

    お気に入り1000突破ありがとうございます!

    5
コメントを書く