チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

探索結果

「吸血鬼…ならば」

ツカサは嗅覚を人間の血に集中させ、目を見開く。すると、匂いを誤魔化しているのかは知らないが、面白いほど血の匂いが地下から感じ取れた。

「こりゃ普通の人間どころか普通の吸血鬼も気付かんな…ま、どのみち地下は探るつもりだったが」

ツカサはニヤリと笑い、地下があるであろう場所を見下ろす。

「だが」

探索は念入りにする必要がある。
今日は2階と1階を探索する。
これに変わりはない。

「さて、行くか」

ツカサは誰もいない部屋の窓を見つけ、黒塗りのナイフで鍵を切断した。

「ビンゴ」

誰もいない部屋。
どうやら倉庫のようであり、しばらく誰も入っていないようだ。

「よし、んじゃ手早く探索終わらせますか」

そして2時間後、2階と1階の探索が終わった。思っていたよりサクサクと探索が済んだので助かった。
なぜなら1階はほとんどがパーティー会場や食堂などであり、2階はメイドの居住区域がほとんどだったからだ。そして、意外だったのは地下への入り口。
これが2階に隠してあったのだ。

「ま、メイドもほとんど吸血鬼みたいだからな…1階は人間のお偉いさんも来るだろうし、妥当ではあるか」

ツカサはフェンから吸血鬼についてある程度の予備知識は持っている。
日光が苦手で、直接浴びると火傷を負う者や日焼けが酷くなるなど個体差があること。種族によってはニンニクを異様に嫌う種族もおり、人間の血液を飲まないと死んでしまう事などだ。

(吸血鬼は元々のステータスが高い代わりに弱点が多いんだよな…)

ちなみにフェン曰く、ツカサは吸血鬼として代表的な弱点が通用しないバケモノらしい。
失礼なやつめ。

「さて、んじゃあ早速帰りますか!」

2階に地下室への入り口があったにもかかわらず、地下室から匂いがすると分かったという事は少なくとも換気用かもしくは劣化による穴が空いているという事だ。
明日はその場所を特定する所から始めよう。
ちなみに書類関係は部屋ごと鑑定してパンドラに情報をぶち込んでおいた。
こういう時にこのスキルは便利である。

「今日はそこまでいい収穫無かったな〜衛兵も吸血鬼だったけどチョロかったし…」

ツカサは侵入した時と同じ倉庫の窓から城を脱出し、藍色の忍者装束は闇夜に消えた。

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コメント

  • solbird

    お気に入り300&30000PVありがとうございます!

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