チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

窓の向こう側

「…さて、潜入ミッションと行きますか!」

ツカサの姿は現在、藍色の忍者装束に覆われている。

《儀血血闘術:血霧隠術》

ツカサの持つ唯一の隠密スキルだ。
肘に空いた穴から出ている血の霧に気配や姿、魔力すらも隠すというスキルである。

「さあさあ、どっから探るかね…」

ツカサは月明かりに照らされた純白の城をジーッと眺め、アタリをつける。

「ま、今日は1階と2階だな」

そう呟いたツカサの姿は次の瞬間、しゃがみこんでいた塀からフッと掻き消える。
そして次の瞬間には窓枠に掴まっていた。

「フリーランかじっててよかった…」

ツカサはそう言って窓枠をピョンピョンと飛び移り、中を覗いて侵入できるか確認。

「うーん…どの部屋も誰かしらいるな……」

深夜だというのにほとんどの人間が部屋の中で机に向かってガリガリガリガリ書類を書いている。

「……ん?変だな」

ツカサはこの城にふと違和感を感じた。
その違和感がなんなのか、気付くのはそう遅くなかった。

「…この城…"人間の匂い,,が少ない?どういう事だ?」

ツカサは銀色の仮面の中で眉を顰める。
この城の1階と2階の部屋はほとんど明かりが点いており、ほとんどの部屋に人がいるはずだ。
だというのに人の匂いが極端に薄い。

「これは…この国想像してたよりえぐいのかもな…」

ツカサは窓の向こうにいる人間を鑑定すると、「やはりか」と内心で納得する。

窓の先にいたのは────




「吸血鬼」




どうやらこの国は吸血鬼に支配されているようだ。

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