チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

狂気

「こりゃ立派な街並みだな!」
「ええ、ナイルス王国も素晴らしかったですが、こちらも綺麗な街並みです」

ツカサ達は上手く身元を隠して入国する事ができた。
門をくぐった先にあったのは白。
純白で染められた街並みだ。
そしてその白い街並みに走る溝は水路のようで、綺麗な水の流れに船が乗っている。

「綺麗ですねぇ…」
「確かに綺麗だが、白すぎて目を痛めそうだ」

ツカサはそう言って何度も瞬きを繰り返す。
闇夜を生きる吸血鬼の神であるツカサは、日光に極度に弱いという訳では無いが強い訳でもない。
元々の体質もあるが、種族としての弱点という面も無きにしも非ずだ。

「ツカサ様、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ」

ツカサはアカツキに笑いかけ、頭を撫でる。

(サングラスが欲しい…)

ツカサは日光を浴びて白を際立たせる建物を眺め、内心でぼやく。
こんなの普通の人間でもキツい。
だというのにこの街の人間は普通に暮らしている。

「…笑顔が多いですね」
「というか、今のところ笑顔しか見てないな」

そう…この街に来てから、街の人間で笑顔以外の表情を見ていない。
暗そうな表情はおろか、無表情すら見ていないのだ。
どの人間も浮かべているのは笑顔だけ。


正直、異常だ。


「こりゃ、洗脳説が濃厚だな…」

いい事をしようとして洗脳しているなら別に敵対する意味は無い。だが、悪意を持って洗脳しているなら話は別だ。

「なんか…気味が悪いですね…」
「ああ…」

ツカサ達はこの街の異様さと狂気を肌で感じ、この国には裏に悪意があると思わずにはいられなかった。

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コメント

  • solbird

    ちなみに作者は国名は適当に考えてます。頭に浮かんだ名前にしてるだけで特に意味はございませんw
    今思えば、ファルキンドルスってSk○rimに出てきそうですよね

    1
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