チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

訓練という名の地獄

side:ツカサ

「昨日はよく眠れたかー?昨日の1件で恐らく、実力の違いをはっきり自覚しただろうし、俺の言う事はちゃんと聞けよー」

ツカサは仕事である以上は普通以上に真面目に取り掛かるタイプである。ツカサは昨日勇者達全員分の資料を預かり、訓練メニューを考えてきていた。
一瞬で1日目の訓練が終わったので時間はたっっっぷりあったのだ。

「さて、今日の特訓内容は…」
「「「「「……………は?」」」」」


〜1時間後〜

「もっと早くテキパキ動け!!さっさとやらんと今日が終わらんぞ!!!」
「「「「はい……」」」」

「もっと集中しろ!絶対に魔力操作を乱すな!!」
「「「「は、はいぃ……」」」」

「技術班!休む暇があるなら手を動かせ!」
「「「はい!すいません!!」」」


地獄の訓練は一時間目を迎えた。
ツカサは勇者達を近接戦闘班、魔法班、技術班に分けてそれぞれの訓練をさせていた。

まず近接戦闘班のメニューだが、ツカサが土魔法で強化したグラウンドをスコップで1辺20m、深さ1.5mの穴を掘らせ、埋め直させるという繰り返しだ。
近接戦闘スキルを持っているだけあって作業は早いがもう既に体力が切れかけている。

次に魔法班の訓練だが、空中に魔力の塊を作らせて自分を周りを回転させながらランニングしてもらっている。
魔法使いは体が資本だ。もし動けなくなった際、近接戦闘班より体力が必要だ。
全く走り込み等の訓練はしていなかったのだろう。近接戦闘班よりバテている。

次に技術班。繊細な魔力操作を鍛える為に魔力の糸を作らせ、裁縫針の穴を通させている。筋のいい者は穴も自分で作らせており、精神的に疲労が出始めているようだ。

「後一時間で休憩だ!全員気張れよ!!」
「「「「「「はい…」」」」」」

地獄の訓練は始まったばかりだ。



そして一時間後…
グラウンドには死体が積み上がっていた。
正確には訓練で疲れ果てた勇者達の抜け殻だ。

「ほれお前ら飯の時間だ。取りに来い!」
「「「「うおおおおお!!!!」」」」

勇者全員が盛大に腹を鳴らしてツカサの目の前に広がる料理に群がる。

「うおっ!!うめえええええええ!!!」
「なんだこのカレー!下手すりゃ給食のカレーよりうめえぞ!!」

(そうかそうか…そんなに喜んでもらえるなら俺も作りがいがあるというものだ)

すると、勇者達の中で一本の手が上がる。

「これ凄く美味しいんですが、もしかしてサカツキさんが作ったんですか?」
「「「「えっ!?!?」」」」

イケメン勇者君だ。
それ以外の人間は皆驚愕し、ありえないと口々に言いやがる。

(おいコラ糞ガキ共)

ツカサは勇儀に問いかける。

「どうしてだ?」
「いえ、皆訓練に集中していたようですが、サカツキさんが料理しているのが横目でチラッと見えたので…」
「成程な…」

訓練をしながら良く見えたものだ。
ツカサが料理を始めたのは30分前、勇儀も体力の限界が来始め、凄まじく動きが鈍っていた頃である。視野が広いのはいい事だ。
だが……

「そうかそうか…余所見をする余裕があったか!そんなに俺の訓練が楽だったんだな?そんなに楽なら早く言ってくれればいいのに」
「「「「「え"」」」」」

今はコッテリ、絞る時だ。

「全員訓練メニュー2倍だ。余裕ならできるな?」
「「「「「勇儀ぃぃぃ!!!!!」」」」」

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