チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

再会

「これはどういう事ですか!?」
「?」

背後から女性の叫び声。
どこか聞き覚えのある声だ。

「ん?見たことないですね…貴方がこの惨状の犯人ですか?」
「あー…まあそういう事になるかもしれないな」

見た目は鎧を着た茶髪の美人女騎士といった感じだ。腰に下げている剣からは強大な魔力を感じるので身分も恐らく高いだろう。

(…というか………)

コイツはどう見ても……

「レシィ殿、帰られたか!この者は勇者達を訓練する為に来てくださった白金ランク冒険者のサカツキ殿だ。……既に殆どの勇者が倒れてしまっているが、これも訓練の一環だろう。あまり怒らないでやってほしい」
「怒らないでやってほしい」

(レシィじゃねぇか!!!)
とりあえず、焦りの感情を誤魔化す為に王様の言葉に乗っかって悪ふざけをする。

「………まあ、いいでしょう。ただ、謁見室は戦う場所ではありません。これからは気を付けてくださいね…」
「はい」

許された。

「あ、自己紹介がまだでしたね。私の名前はレシィ。勇者なんて呼ばれてます」
「はじめまして。白金ランク冒険者をやらせていただいております、サカツキと申します。以後お見知り置きを…」

相手さんは気付いていないようだが、こっちは久しぶりの会話で緊張する。
というか、印象などがガラッと変わった。
自然に振る舞っているようだが、十数年一緒に育った俺の目は誤魔化せない。

(かなり無理をしてるな…)

ツカサはレシィの態度や立ち居振る舞いなどに日々の努力を感じ、同情する。
ツカサも勇者時代はよく無理をしていたし、仲間からはたまには息抜きしろと言われていた。
だが、彼女にはそんな事を言ってくれる人はいないのだろう。何故ならば、周りに親や村の友達もいないがために彼女の無理に気付ける人がいないからだ。

(……はぁ)

今日は本当にため息が多い日だ。
だが、色々と知れてよかった。
今日の所は退散する。

「では陛下、勇者レシィ殿。この勇者様達をよろしくお願いします。今日の訓練はもう終わりです」
「ああ、サカツキ殿。明日もよろしく頼む」
「また明日お会いしましょう」
「ええ。お疲れ様でした」

ツカサはレシィと陛下に背を向けて謁見室を後にする。ツカサは謁見室の扉を閉じて、またため息を吐いた。

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コメント

  • 今日のワンコ

    遂に勇者ちゃん登場

    2
  • solbird

    ほむらさん、ありがとうございますm(_ _)m

    2
  • 暁美ほむら

    面白いですね頑張って下さい

    6
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