チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

若き英雄達

さて、現在王城でございます。
衛兵さんの後ろに付いて謁見室へ向かう途中である。
入り口の衛兵さんには少し絡まれたが、ギルドカードを見せたら大人しくなった。白金ランクでよかった…

さて、今日は久しぶりの1人だ。
何故ならば、依頼で指名されたのはツカサ1人。3人も一応連れてきたのだが、衛兵さんにお願いされてしまった。
無視して押し通るのもアリであるが、あまりにも必死で心苦しいのでやめてあげた。

(仕事だから止めざるを得ないもんなー…衛兵さんには申し訳ないことをした)

ツカサは衛兵さんへ心の中で手を合わせる。
名無。

「もうすぐです」
「はいよ」

ほどなくして、大きな扉が見えてきた。
ここが謁見室の入り口で間違いなさそうだ。

「この扉の先が謁見室となります。くれぐれも騒ぎを起こさないようお願い致しますね?」
「あいよ。サンキュ」

今日はラフに行く事に決めた。
ツカサはその方が高校生達も気が楽だろうと思ってだ。
だが衛兵さんなどに敬語で喋って勇者様達にはラフに行くと変な事になりそうなので、王族以外にはラフに行く事にしたのである。
本来ならば誰にでもまずは敬語がモットーのツカサだが、それも使い所である。

「よし、行くかー」

ツカサが扉を開くと、その先にあったのは豪華な大部屋。
天井の高いその部屋には、1000人など容易に入りそうなほど広く、豪華に仕上がっている。
前世の王城の謁見室を合わせてもかなり上位に入る素晴らしさだ。
そして、その中には数十人の人間がいた。
1番奥の玉座に座っているのがこの国の王「アルバス・ダ・エスティーア・ヤタル・ナイルス」だろう。
そして、その近くにいるのは恐らく宮廷の魔法使い達と騎士。
残りの30人ほどは恐らく全員勇者達。昨日のメンツもいるので間違いないだろう。よくこんなに召喚できたものだ。

「初めてお会いするな。私はナイルス王国の国王、アルバス・ダ・エスティーア・ヤタル・ナイルスだ。アルバスと呼んでくれたまえ」

国王様はパッと見マトモそうな雰囲気だ。
権力乱用などはしていなさそうで安心である。

「お初にお目にかかりますアルバス陛下。私は白金ランク冒険者、彗星のサカツキにございます。以後、お見知り置きを」

ツカサはにこやかに自己紹介を行い、礼をする。日本にいた頃は接客業で働いていたので挨拶には自信がある。
国王様も満足そうだ。

「ほお…そこらの貴族よりマトモな挨拶をする。さすがは白金ランク冒険者だな。安心したよ」
「光栄です。こちらの者達が?」
「ああ、今回召喚した勇者達だ。申し訳ないな…昨日は迷惑をかけたようで…」

ほお…マトモそうというか、律儀だな。
信頼度がグッと上がったぞ。
10ポイントくれてやろう。

「王様、この人が?」
「ああ、今紹介しよう。この方が、今日から君達を2週間訓練してくれる"彗星,,の2つ名を持つ白金ランク冒険者、サカツキ殿だ」
「よろしく頼む」
「「「「よろしくお願いします」」」」

声が大きくて何よりだ。2,3人しか返事してくれなかったら今頃泣いているかもしれない(大嘘)

「訓練は今日から?」
「ああ、よろしく頼みます。サカツキ殿」

(さてと…)

ツカサは数人の舐め腐った視線を見つける。本気で訓練を受けようとしているのは数名だけだ。パフォーマンスでもしてやろうと思いつき、ツカサは冒険者ギルドでしたように手招きする。

「よし、んじゃお前ら。本日最初で最後の訓練だ。全員でかかってこい」
「「「「は!?!?」」」」

昨日ぶちのめした3人を除き、その場にいた全員が驚愕する。
そして半数は怒りを、もう半数は呆れたような表情になる。
数人以外の全員が視線には出さずとも内心舐め腐っているのは分かっている。
まずはその精神を叩き直してやろう。

「てめぇ舐めてんのか!」
「30対1は舐めすぎなんじゃない?」
「私たちこれでも勇者よ?」
「強いのは分かってるけど流石にこれはね…」

いい具合に舐め腐っているな。
それでこそぶちのめし甲斐があるというものだ。

「調子に乗ったガキ30匹に負けるほどヤワじゃないんでね。ほれ、かかってこいよ」
「サカツキ殿…できれば訓練所でやってほしいのだが……」
「安心してください陛下。ここを汚す事はありえないので」
「ううむ…じゃが……」

陛下は渋っているが、まあ何とかなるだろう。
(謁見室を汚さずに30人の勇者と戦う…文面だけ見れば随分とハードモードだな)

「来い、ガキ共」

ツカサがもう一度手招きすると、勇者達が「後悔させてやる」等の言葉を口にしながらそれぞれの得物を手にし、勢い良く距離を詰めてくる。

(ふーん…昨日の3人は兎も角、それ以外にも数人は動かないか…慎重なのはいい事だ)

ツカサはポケットに片手を突っ込んだままスキルを発動させる。

「《殺気》」

すると、ツカサへと突っ込んで行った若き英雄達は操り人形の糸が切れたかのように地面へ倒れた。

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コメント

  • 落合  葱

    何か覇王色みたいなのでた~wwwwwwww

    1
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