チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

決着は理不尽で…

「なんとか…成功したな……」

フェンが安堵したようにホッと息を吐く。
だが、対してツカサはフェンに対して戦慄のようなものを感じていた。

(コイツ…予想を上回るどころか予想をぶち抜いてきやがった…!!!)

フェンは魔神だ。
生まれ変わったが今でもそれは変わらない。
だが、肉体の素材が元の体の血肉だとしても力への適合が早すぎる。

(コイツも天才か…嬉しいねぇ!!)

ツカサはいつものように獰猛な笑みを浮かべる。血が疼くというものだ。
だが悲しいかな。ツカサはトゥループラチナの能力を使うわけにはいかず、かといって『ツカサ自身の』魔神の力を使うわけにもいかないのだから。

「残念だな…魔神らしく戦いたいんだが、生憎と俺はお前と魔神として戦う機会は遠いようだ」
「お前追われてるんだもんな…ならしょうがねぇ。大人しく倒されてくれ」

フェンは既に勝利を確信しているようだ。
確かに。フェンのステータスは現在、VOLTの特殊能力を発動させたツカサのステータスと肩を並べられるほどまで上がっている。
さらに、フェンのシールドは全快。対してツカサのシールドにはダメージが残っている。

一見勝ち目は無いように見えるかもしれない。

「なあフェン」

だが、

「なんだ?」


こんな言葉を知っているだろうか。


「俺は諦めが悪くてな、しかも負けず嫌いなんだ」


『正義は必ず勝つ』という言葉を。


「勇者である過去は捨てたんだが…どうにも世界はそれを許容してはくれないらしい」


それはあまりにも自分勝手で自己中心的で横暴な言葉。

「お前は特大のモノを見せてくれた。なら、俺も特大のモノで迎え撃ってやるのが筋というモンだろう」

さあ、始めよう。

「"勇者様,,の、降臨だ」



世界のエゴを振りかざす。
それが勇者という職業なのだ。









「《主人公補正》」



































































































理不尽。
彼女はそれを目にした。
まるで別の次元にでもいる者を相手にするような…そんな感覚。

彼はこの力をこう呼んだ。
「勇者とは、主人公というのは理不尽の権化だ。故にこの力は理不尽の塊だ」と。
世界を改変するほどの力。
世界が選んだたった1人の存在に与えられる力というのは彼女の実力からは存外に遠いようで…

非常に呆気なく、彼女の意識は一瞬で闇に消えた。

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コメント

  • 真砂土

    主人公補正はやばい(`・ω・´)フンスッ!

    1
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