チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

記憶

「おとーさん!!これ!」
「おお、『カイン』。もう魔物を狩れるようになったか!!立派に育ってお父さん嬉しいぞ〜!!」

俺の頭を撫でる親父。

「あなた、お昼ご飯できたからカインを…!?どうしたのカイン!」
「魔物を狩ってたらほっぺたを枝で切っちゃって」

心配性で過保護な母親。

「カイン。こっちよ」
「ほら、お父さんの膝の上に来なさい」
「わーい!」

笑顔の絶えない我が家。



俺はそれを……




────たった一夜で、失った。
手元に残ったのは小さなオルゴールとペンダント。両親それぞれの形見だ。
パチパチと赤く燃え上がり、広がる炎を見つめながら俺は泣いた。
松明を振り回し、村を焼いて回る人間共から隠れながら泣いた。

それからは、頼る存在も無くがむしゃらに力を求めた。
厳しい環境で戦い抜けば強くなれると信じ、戦い、戦い、戦い続けた。



…そして、俺は23才になった。
その頃には俺の前に長く立てる者はおらず、俺の背中には知らぬ間に増えていた部下と血溜まりばかりがあった。

俺は魔神。『魔神カイン』だ。
この世界の人間共全てを叩き潰す。
この俺の痛みを貴様らに返してやる。
ミンチにして焼いて食ってやる。
殺して食ってやる。














…そして、俺の胸に神の剣が突き刺さり、俺の意識は闇へと落ちていった。
















…ふと、意識が戻った。
凄まじい光が目に入り、眩しい。
次の瞬間、視界に入って来たのはとんでもない光景だったのだ。

(なんで…俺は赤ん坊になってんだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!)

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