チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

覚醒

『勝者、サカツキ選手ぅ!!現在その容姿と実力からか、人気急上昇中の一筋の流れ星!!"彗星,,の名は伊達じゃないってかぁ!!!』

俺の戦闘?圧勝だよ。
竜聖機鎧を使う必要すら無かった。

『おっと…観客からメッセージが!どれどれ…おおっと!?!?なんとサカツキ選手はアカツキ選手とフェン選手、サティナ選手の3人とお知り合いのようです!!いやー…清々しいまでのハーレムですね〜!!』
「おい!!」

観客席から大量の殺気を浴びせられるツカサ。その大半は男から発せられるものだ。嫉妬の視線にはもう慣れたが、あまり浴びたくないのも事実だ。そういう事を言うのはやめて欲しい。

「はぁ…」
「お疲れ様です」
「ああ、ありがとうアカツキ」

アカツキの頭を撫で、モフモフで癒される。
(ここは天国か…)

「次はアカツキだったか?」
「はい、そうですよ」

それは丁度いいタイミングだ。

「いってらっしゃい」
「行ってきます」

2人は短いキスを交わし、ツカサは観客席へ、アカツキは闘技場へ向かう。
このままアカツキとフェンが勝ち上がれば2人の夢のバトルが見られるという事になる。

(闘技場大丈夫かね…?)

一抹の不安を抱えてツカサは観客席へのトンネルを抜けた。

そしてその後の試合もアカツキの勝利で終わり、次はサティナの番となった。

「サティナ!!頑張れよ!!!」
「確か、サティナが勝ち残ればツカサ様と戦うんでしたよね?」
「ああ、そうだよ。楽しみだ」

『さてさて!!お次の試合は美人拳闘士サティナ選手と謎の男メフィトス選手!!サティナ選手、是非メフィトス選手のフードに隠された顔を拝ませてくれよ!!では、試合開始ィィィィィ!!!!」


〜side:サティナ〜

試合開始の合図が闘技場に響き渡る。
その瞬間私の体が燃えるように熱くなり、血が凄まじいスピードで全身を駆け巡る。
全てを感覚に任せる。いつも通りだ。
足運びから指先、瞬きすら本能に任せて。

だが、今日は少しおかしい。
いつもより頭が熱い。脳が沸騰するかのようだ。
そして、それの原因は間違いなく敵が手に持っているペンダント。

サティナは全身の制御全てを放り投げ、魂はその全てを受け止める。

「貴様ああああああ!!!!!!!!!」

音も聞こえず、光も見えない私は魂の叫びを上げて敵へと突撃する。

ピリン…

────突然、体が固まった。
「何が……っ」

敵が鳴らしたのは古いオルゴール。
素朴で、古い、けれど何処か懐かしいような…そんな音色。

視界が真っ赤になった。
誰かの叫び声や、何やら水晶を近付けて来る生物などどうでもいい。
コレは…『オレ』の大切な物だ!!!!!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「不味いぞ!アカツキ、フェン!俺の後ろに下がれ!」
「どうなってるんです!?」
「とにかく、サティナの奴からやべえ魔力がダダ漏れなのは理解した!」

「サティナは…


────魔神だ!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


サティナは声にならない雄叫びを上げ、目の前の男をペンダントごと「破壊」した。

「あぁ…やっとご復活なされたのですね……魔神カイン様…」

フードの男はそう呟き、赤い水溜りの上に崩れ落ちる。
ドチャッ…という音は静まり返った闘技場に響き渡り、救護班が急いでフードの男の回収へ向かう。

『しょ…勝者、サティナ選手…』

実況から発せられた試合終了の合図をきっかけに、観客席がざわめく。
そのざわめきはサティナには聞こえていないようで…

「サティナ…」

呆然とし、変わり果てた様子で魔力を漏らすサティナを睨み、ツカサは決意する。

(何が起こってるかはわからんが…)

明日の試合で、お前を救ってみせる。


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