チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

恋煩い

side:???

「う、うああぁ…」

体が疼く。この街に来てから頻繁になった。
町にいた頃にも同じ様な事は何度かあったが、最近は特にだ。

飢える。飢える。飢える。

血の香りが脳裏を突き抜け、噎せ返るような感覚に気分が悪くなる。

「助けて…」

少女が本当に目覚めるのは、もうすぐだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


side:ツカサ


あの後ツカサ達とサティナは別れ、ツカサはアカツキに襲われた。最終的には二人共ぶっ倒れたので引き分けだろう。

「さて、明日は本戦か…」
「そうですね。今日はどうします?」

ツカサはアカツキと共にベットの上でイチャイチャしながら予定を考える。

「依頼は…気分が乗らんな……今日は工作でもするか」
「工作…ですか?」
「ああ」

今回は、フェンに関する工作だ。
前々からどうにかしないといけないと思っていたので丁度いい。

「フェンの武器を作る。ただの鉄の塊だと可哀想だ」
「確かに、そうですね」

フェンの武器を作り、来たるべき神との戦いに備える。
これは重要な事だ。
気合いを入れねばならない。

「…アカツキ、少し集中したい。せっかくだしサプライズにしたい。フェンと一緒に街を散策してきてくれ」
「分かりました」

アカツキは笑顔で部屋を去っていった。
…さて、

「少し本気出すか」

ツカサは空気中に魔方陣を浮かべ、パンドラから武器の作成に使えそうな素材を取り出していく。

「フェンの武器は大剣で確定だな。どういう武器にするか…」

フェンの魔石がまだまだ残っている。無駄に性能が高いので選択肢はかなり多い。

(周囲の土や岩、鉱石などを刃にでき、半永久的に使える剣…違うな。魔法の刃…違う……………よし)

ツカサは武器の方向性を定め、想像する。
魔力をかなりの量を消費するのは避けられない。
終わったらアカツキ達を呼んでお披露目して、その後すぐ寝よう。

〜〜〜〜〜
魔力というのは、睡眠を取ることで回復する。ツカサは称号のおかげで回復が割合での回復形式になっており、10時間寝れば100%まで回復する。(1時間に10%)
〜〜〜〜〜

久々の解説さんありがとう。
さて、フェンの武器の完成はかなり時間がかかるだろう。ざっと見て4時間と言ったところだ。

(今はだいたい10時くらいだから、終わるのは14時くらいか…丁度いいな)

終わったらちょっと仮眠してアカツキ達を待とう。
ツカサは片手でフェンの魔石を綺麗な円形に整形し、もう片方の手で武器を作成しながら完成図を思い浮かべた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜side:フェン


「久しぶりだな〜!2人で街に出かけるなんてよ!!」
「そうですね。ツカサ様が気を利かせてくれたんだと思いますよ?」
「そっか〜…ツカサには感謝しねぇとな」

2人で雑談しながら目的も無くただ街をぶらつく。話題と笑顔は絶えない。

「そういえば、最近フェンの様子が少し変わったような…」
「(ギクッ!?)」

最近自分がおかしいというのは自覚している。
何故おかしくなっているかは分かっていないが、ツカサの前だと緊張してしまう。
あの闘技大会予選前の夜、ツカサに話を聞いてもらい、ツカサの話を聞いた次の日辺りから自分が変なのだ。

「確か、昨日くらいから変ですよね…?」
「(ギクッ!?)」
「……予選の前の日、何かあったんですか?」
「(ギクギクッ!?)」

何故体が反応してしまうんだ。
これでは何か隠しているみたいだ。

「…予選の前の日、ツカサに俺の過去を詳しく話したんだ。ツカサの話も聞いた………そんでもって……な…慰めてもらったんだ。その次の日から何故かツカサの前だと緊張して…あっ!?何笑ってやがる!!」
「フフッ…」

〜〜side:アカツキ


アカツキは最初怪訝そうな顔をしていたが、フェンの赤くなっていく顔を見てだんだんと微笑ましいものを見る目になる。

(そうですか…フェンも落ちましたか…そうですね、独り占めは良くないですよね…フフッ…フェンなら…)

アカツキは恋する乙女の顔をしたフェンに向かって微笑み、語りかける。

「フェン…」
「あ?…んだよ」



「貴方が良ければ、仲良く共有しましょ?貴方ならいいわ…」
「ん…?…………………………




えっ」

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