チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

ゲーマー魂

その後、俺達【FREE】はギルドに戻ってシャルさんの所へ向かったのだが…

「え、ええええええええええ!!??!?な、何ですこれ!?え?え!?何階層まで行ったんですか!?」
「ご、50階層まで…」
「ごっ…!?」

やはり、やりすぎたようだ。
ギルドにいた全員がむせている。
もっと抑えるべきだったかもしれない。
だが、抑えきれなかったのだ…この…ハイスコアを目指したがるゲーマー魂を!!

「というわけで、買い取りお願いします。あ、お金はそのまま金庫に入れていただいて大丈夫なので」
「え?え?あ、は…はい…?」

何故か疑問形な呆然とするシャルさんを置き去りにしてギルドから出た。
すると、外で待っていたアカツキとフェンが視界に入る。

「お疲れ様ですツカサ様」
「おつかれ〜」
「お疲れ様。アカツキ、フェン」

2人の労いの言葉に同じく言葉を返す。

「中からすげぇ声が聞こえたぜ?何やったんだよ?」

ニヤニヤと面白そうな物を見つけた顔をしてフェンが寄ってくる。

「やらかした奴にはお前も含まれてるんだぞ。他人事みたいに言わない」
「ん〜…やっぱ1日目…いや3時間くらいか?でダンジョンを50階層まで行ったのはやらかしたか〜」
「最後の方、走りながら魔物倒してましたからね…ゴブリンの巣穴を思い出します…」

アカツキが苦笑する。
まあ、それも仕方ない。

(あの時のゴブリンみたいに全部雑魚でワンパンだったからなぁ…)

そもそも、一般的な冒険者が挑むダンジョンなのだ。魔神3人のパーティーで挑んだら全て一撃なのは当たり前である。

「確か、ここの5つあるダンジョンの内1つは魔物が強くて1階層以外は未探索だったはずだから…そこなら一撃は耐えられる魔物もいるんじゃないか?」
「おお!!それだそれだ!んじゃ、明日はそっち行こうぜ!毎日こんな作業みたいな事してると腕が訛っちまう!」
「そうですね。でも、油断は禁物ですよ?魔物が強いから探索が進んでないんです。もしかすると私達よりも強い魔物がいるかもしれません」

ワクワクした顔で腕を回すフェンにアカツキが注意する。


「わぁーってるよ。でも話を聞くには、ツカサはもう神とタイマンしても勝てるらしいじゃん?神が束になってやって来ない限り負ける事無いだろ?あんまり心配しなくていいと思うけどなぁ…」
「それでもです。私もツカサ様が負けるとは思っていませんが、緊張感くらいは持っておかないと」
「二人共、今はサカツキな〜」

アカツキは慎重派なのに対し、フェンは真逆。ツカサはひとまずそれ以上口を挟まず様子を見る。

(仲が良いとは言ってもタイプが真逆だと意見の食い違いは絶対起こるからなぁ…まあ、どんどんやって欲しくはあるんだけど)

アカツキとフェンが仲良くなったのは、タイプが違う故に起きた衝突を何度も繰り返した事が大きい。何度も衝突し、意見をぶつけ合ったため、相手の悪い所だけではなく相手の良い所もよく知っている。
だからこそ、2人は仲良くなれたのだ。

(それに、まだ少し人に慣れていないアカツキにとってフェンは良い刺激になるだろうしな)

そんな事を考えていると、どうやら考えが纏まったようだ。

「じゃあ、適度に緊張感を持ちつつ、ある程度気楽に探索する事にしましょう」
「おう!それでいいぜ!よっしゃ飯食いに行こう!腹減った!」

フェンが頭の後ろで両手を組み、料理街に体を向ける。

「それなら、昨日美味そうな店を見つけたんだよ。そこに行くか?」
「おお!どこだ!?どんな店だ!?なんの料理だ!?」
「ええい!興奮するな!!」

フェンはヨダレを垂らしながらツカサの肩を掴む。
ツカサはフェンを引き剥がそうと格闘し、アカツキはそんな2人に微笑を向けた。

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