チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

新たな仲間

魂魔法で抜き取ったフェンの魂を大事にパンドラへ収納し、形態を魔石解放前に戻す。

すると、竜聖鎧の変化に気付く。
竜聖鎧とWARが同化し、少し見た目が変わっている。鎧に機械的な装飾が違和感無く増えており、魔力が増加している。
かなり強化されているようだ。

《竜聖機鎧》とでも名付けよう。

「ツカサ様!」
「アカツキ!」

アカツキが胸の中に飛び込んできた。
アカツキは涙を流し、喜んでいる。

「本当に……本当によかった………」
「アカツキ…」

狐耳がピョコンと生えたアカツキの頭をなでりこなでりこ。

(あ^〜かわゆいな^〜)

だが、まだ助けていない人がいる。
あの人を助けなければ。
ツカサはアカツキをそっと体から離し、微笑む。

「もうひと仕事だ。アカツキ、見ていてくれ」
「?」

アカツキは不思議そうな顔をしている。
そんなアカツキも可愛い。

さて…パンドラを開けた際、1つ気になったスキルがあるのだ。
それは…《ホムンクルス製作》だ。


《ホムンクルス製作》
ホムンクルスを創り出す能力。
必要なものは、発動者の血液と、新鮮な死肉、そして魂である。
このスキルで創造される肉体は魂に強く影響を受ける。


このスキルだ。俺は、フェンの魂でホムンクルスを作ろうと思っている。
記憶は無くしているだろう。だが、もしかすると理性は取り戻すかもしれない。

俺はパンドラから《ホムンクルス製作》とフェンの魂を取り出し、フェンの死体に自分の血をかけてスキルを発動させた。

「《ホムンクルス製作》」

するとフェンの魂がフヨフヨとフェンの死体へと向かっていき、フェンの死体と魂が触れた瞬間フェンの死体が光り輝く。
その光のシルエットは変形し、やがて170cmほどの人の形となった。
形は女性的。どうやら女だったようだ。
爬虫類は性器が収納されているから性別の判断がしにくくて困る。
男は立派にぶら下げておくべきだ。

やがて光が収まっていき、1人の女性の姿が現れる。その女性は整った顔立ちで、アカツキとは違うベクトルの美人。
長く伸びた赤髪はだんだんと晴れていく空の太陽の光を反射し、煌めく。
筋肉が程よく付いた肉体にたわわなオッ…果実が実り、とても眼福だ。
なお、体の1部分には鱗が生えており、竜人である事が分かる。


「う……んん?ここは…一体…」
「おっ…目が覚めたか」

(よかった…理性はありそうだな)

また理性が無くて暴れるようであれば殺さなければならなかったが、そうはならなそうである。



「…あっ!?そういえば、起きたらドラゴンになってて…テンション上がって暴れ回ってたら変なドラゴンが来て…あの野郎!!許さねぇ!!!!!」



………………




「「いや意識あったのかよ(んですか)!?」」
「ん?アンタらは?」

どうやら、随分とキャラが濃そうである。



〜10分後〜


「いや〜すまんかったな〜!!ありがとよっ!お兄さんっ!!」
「お兄さんじゃない、アサミヤ ツカサだ。ツカサって呼べ」
「あいよっ!ツカサ!」

この随分とフレンドリーな竜人はフェンだ。
取り敢えず俺は上着を貸してフェンに現状を伝え、フェンからも話を聞いた。
名前と前世の記憶をうっすら持っている事。
前世では研究者であった事など色々聞いた。
そして、どうやらこの世界に来てから初めて起きたのがさっきらしい。どんだけ寝てんだコイツ。


「そっちの狐さん、名前は?」
「…アカツキです」
「お〜アカツキちゃんか〜!!美人さんだね〜ツカサのコレ?」
「お前ほんっと下品な」

右手の人差し指と親指で丸を作り、その間に左手の人差し指を差し込むジェスチャーをするフェンにツカサは呆れる。

「あっ…こっちだった?」
「お前ほんと下品な!!あと失礼!!」

左手の人差し指を小指に差し替えて小声で申し訳なさそうに問い掛けてくる。
俺のマイサンは標準です!!


「いや〜にしてもホントに竜に生まれ変わったとはな〜」
「確か、生前は竜になりたかったんだっけか?」
「そうそう。それで研究してたら間違って世界ぶっ壊しちゃってさ〜あっはははは!」

笑い事ではない。
だが、笑うしかないというのは非常に共感できる。

(俺も世界を殺しているけどあまり実感は無いし、聞かれても笑うしかないからな〜)

これはもう仕方ないという感じである。

「ま、取り敢えず……行くとこねーしなー…ツカサ達は何やってんの?」

フェンが聞いてくる。
これは付いてこようとしてるパターンかな…

「端的に言うと…旅だな」
「おっ!いいねぇ…旅か…私も付いて行っていいか?」

ほらやっぱり。

(俺はいいが、アカツキがOKを出すかどうか…)

「んー…俺はいいけど…」

取り敢えずツカサはアカツキの判断を優先する事にした。
ツカサはアカツキの方を見て返事を待つ。

「………」

アカツキは熟考している。
やはり、女性がパーティーに入るというのは複雑だろう。

「な〜頼むぜ。アカツキちゃん…行くとこねぇんだよ。ツカサに手は出さないからさ!」
「…約束ですよ」
「やったーーーーー!!」

アカツキの許可が降りた。
フェンは思わずガッツポーズ。

「ツカサ様も…」
「ん?」
「あの人に…手を出しません…よね…?」

アカツキは不安そうな声で聞いてきた。
やはり、自分以外の女性がパーティーに入るのは複雑で不安なのだろう。
ツカサは微笑んでアカツキの不安を消してやるべく答える。

「ああ、俺はアカツキがいればそれでいいからな!」
「ツカサ様…」

ツカサとアカツキの顔が近付いていき、そのまま…

「なー…惚気けるのはいいけど早く移動しねぇか?ここ砂埃が凄くてな…」
「「……」」

そうだ、今はフェンがいるのだ。
完全に2人の世界に入っていたツカサとアカツキはソッと離れる。

(これからは気を付けないとな…)

これからはパーティーメンバーが3人になるのだ。流石のツカサも仲間の前でキスは少し気が引ける。


「よし!帰るか!!」
「はい!」「あいよ!」

ツカサ達は砂埃で見えなくなってしまっているフウへ向かって歩き出す。
なお、「砂埃塗れにしたのはお前だ」とツカサが心の中でツッコんだのは言うまでもない。


〜tips〜

《竜聖機鎧》
ツカサのスキル《竜聖鎧》と《人造神機WAR》が融合し、1つとなったもの。
魔力が増大し、装飾も増えた。
今までの魔石解放は勿論のこと、形態変化も可能である。
尚、WARのメイン武装である三本の剣は鎧に吸収されており、能力こそ使えるものの振るう事はできなくなった。

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コメント

  • 落合  葱

    soldbirdさぁぁぁぁぁぁあん!!!!!!!

    1
  • 真砂土

    しっ……死んでる…!?

    1
  • solbird

    サブヒロイン登じょ…ちょっ!?アカツキさん!?ギブ!ギブ!!!

    13
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