チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

禁忌解放

ツカサは15m程の竜人となり、フェンの下顎に右ストレートを放つ。

(クリーンヒット!!)

手応えを感じるが、この程度で勝てるような存在ではない。案の定、ツカサの顔面にカウンターが飛んでくる。


『グルルルアァ!!!!』
『よっと!』

ツカサは『閻魔』の力で身長を低くしてカウンターを回避する。
同時に体重を軽くし、フェンのカウンターの風圧に乗って距離を取るとツカサはスキル:竜の息吹でフェンに向かってブレスを吐き出す。

計10発の黒炎の砲弾。
それら一つ一つが10m以上のサイズであり、その破壊力は計り知れない。
フェンはそれらを腕で防ぐ。
フェンは全てを防ぎきるが、目の前には黒炎と白の炎が渦巻く太陽の如き炎の玉。

『喰らえ!!《混沌火炎魔法:The Sun》!』
『グエアアアアァァァァ!!!!!』


フェンの体を黒い炎と白の炎、2つの炎が包み込む。
苦しそうな声をあげているが、再生のスキルのおかげかあまり生命力は減っていない。


『クソっ!!これでもダメか!!どんだけ硬いんだよ!!!』


形態:閻魔はこれでも攻撃最重視の形態であり、突破力において最強の形態だ。
その中でもタメは長いが最も火力の高いThe Sunを持ってしても削りきれない。
だが、これでかなり楽になったはずである。
何故なら、フェンの生命力は少ししか減っていないが、回復してもいない。

つまり、再生スキルと同じ速度でダメージを負っているのだ。
The Sunの炎は、発動者が消そうと思わない限り消えない性質を持っている。
たとえ、魔力という燃料を使い切ったとしても発動者の意思なくして消える事は無い。
これで奴の再生は封じた。


『これで────!!!?』

『グオオオオアアアアアアアァァァァ!!!!』


フェンによる翼を利用した凄まじいスピードでの急接近、そしてその勢いが乗った拳が飛んでくる。
間一髪で避けるが、かすっただけで勢い良く吹き飛び、ゴロゴロと無様に転がる。

『はは…どんな威力だよ……山の頂上消し飛んでんじゃねぇか…』

チートだチート。
攻撃の余波で山の頂上が消し飛んでいる。

『こりゃあ閻魔じゃちょっとキツいかもしれんな…』

ツカサは握っている拳の前に魔法陣を浮かべ、フェンに近付く。

(今の威力はタメ攻撃だから今の威力はタメ攻撃だから今の威力はタメ攻撃だからぁぁぁ!!!)

『オオオオオオォォォォォォオラオラオラオラオラオラオラァ!!!』

ツカサは内心ビビりながらフェンにラッシュを決める。殴りつける度にフェンの体に魔法陣が張り付き、フェンの青く輝く鱗を赤い光が照らす。
フェンの拳を間一髪で避けつつ魔法陣を貼り付けて行くが、ここで痛恨のミス。
フェンの右拳が飛んで来たので相手の懐に入り込むようにして回避した瞬間。

『グラァ!!!』
『うおっ!!!』

突然フェンの体が回転し、尻尾が飛んでくる。
青い鱗に包まれた淡い光を放つオーブが埋まった尻尾。側面には棘が生えている。
あんなものにまともに当たれば重傷どころか当たった所が弾け飛ぶ。
ツカサは体の前で腕を交差させ、防御スキルを発動させる。

『スキル:防御!スキル:鉄壁!』
『グルルルァァァァァァァァ!!!!!』

ツカサの交差させた腕の前で魔法陣が弾けた瞬間、フェンの尻尾がツカサのガードしていた腕に激突する。
激突する瞬間ツカサは後ろへ飛んで威力を少し殺したが、それでも威力は凄まじい。

『グハァ!!!?』
『グルルォォォォォ!!!!!』

ツカサの体が山に激突する。
山にはクレーターのようなものができ、もうボロボロだ。
両腕がミシミシ言っている。
こんなの何回も受けられない。

『クソっ!!これでも喰らえ!!!』

ツカサは指を鳴らす。すると、フェンの体に張り付いた魔法陣が輝き、爆裂する。

《爆裂魔法陣》。この魔法陣は15個貼り付けなければ起動しないが、その威力はThe Sunに勝らずとも劣らない。
時間稼ぎくらいにはなっただろう。
戦況を変えるべく、形態を変化させる。

『魔石解放!!玄武ゥ!!!』

ツカサは緑色の竜巻に包まれる。
そして竜巻が消えると、そこにいたのはダークグリーンの光を放つゴツイ鎧を纏い、門のように半分になっている竜の頭を模したような盾を持った12mほどの巨人(ツカサ)だ。 


ツカサは盾を地面に指し、両手の指すべてに魔方陣を浮かべる。
そして、それを地面に叩きつけて叫ぶ。

『魔法発動:岩盤拘束!封印土!束縛の大樹!大地の抱擁!硬化土!一撃王!鉄壁!一撃王!攻撃強化!超回復!』

魔法でフェンを拘束し、自らを強化する。
ツカサは盾を地面から抜き取り、2つの盾を合わせ、盾は竜の頭となる。

『スキル発動!!!!』

すると竜の頭となった盾の口に光が集まり、魔力を溜めていく。
その凄まじい魔力が周囲に影響を及ぼし、小石などの軽いものは重力を無視して浮き上がり、大地は震える。
地面がボコボコと浮き始めた頃、竜の頭は咆哮を上げる準備を終える。

『行くぞ!!!』

一撃の威力のみを追求した最強の一撃。

『喰らえぇぇぇぇぇ!!!ドラゴンシャウトォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!』


瞬間、世界が揺れた。
神にも届く絶対なる咆哮。
その威力は確かなものであり、フェンの右半身を消し飛ばす。

────だが。
フェンの肉体が再生していく。

『どういう事だ!?』

フェンはThe Sunの炎で再生が止まっているはずである。
ツカサは鑑定をかけ、唖然とした。


フェン

年齢:20589

種族:スターライトドラゴン

Lv.2658435
評価ランク:EX
生命力:15584286954/3856425885  
魔力:18874569523/36587268522
攻撃力325684218  防御力:1587652395

スキル:竜の息吹Lv.MAX、吸収:Lv.MAX、竜魔法Lv.MAX、爪術Lv.MAX、竜爪Lv.MAX、竜牙Lv.MAX、身体強化Lv.MAX、星魔法Lv.MAX、超再生Lv.5

ユニークスキル:破壊Lv.MAX、魔力変換Lv.MAX、魔神Lv.MAX

称号:人道、破壊する者、無双、厄災、世界を殺せし者、魔神、輪廻する者




スキルが進化し、再生スキルが超再生になっている。
また難易度が上がってしまった。

『グオオオオアアアアアアアァァァァ!!!!!!!』

フェンが咆哮を上げ、ブレスを吐き出す。
ツカサは間一髪で回避し、難を逃れる。
フェンがツカサの目の前まで接近し、ラッシュを放つ。

『グッ!!!!?』

ツカサは両手の盾で防ぐが、どんどん盾が削れていく。なんて馬鹿げた力だろうか。
玄武の盾を削るなど頭がおかしい。

フェンは星魔法を使用し、星を降らせる。

『まさか…あれは!シューティングスター!?』

フェンはシューティングスターが目の前に来た瞬間離脱し、もう離脱できないツカサはスキルを発動させる。

『イージス!!!』

盾がバラバラに砕けて光の珠となり、ツカサを覆うようにドームが展開される。


《イージス》。盾を犠牲にする事で発動する玄武最強の防御。あらゆる攻撃から一定の時間防ぐ。たとえ、相手が神だとしても。


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!


フェンの放ったシューティングスターが全てツカサの展開したドームへ集中する。
ツカサのシューティングスターを遥かに超える威力。無茶苦茶である。

『イージスでもキツそうだな!!!』

イージスにヒビが入り始める。

(クソっ!!持ちこたえろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!)


イージスに魔力を送り、イージスを復旧させる。

何時間?何分?何秒経っただろう。ようやくシューティングスターの衝撃が止む。
土埃が舞い、自分の周辺がどうなっているかが分からない。
とりあえず風魔法で周辺の土埃を飛ばすと────
そこは巨大なクレーター。ツカサはその中心に立っていた。

(こんなの…無茶苦茶だ)

街に影響が出なかったのは良かったが、もう少しで街が吹き飛ぶ所であった。

「危ねぇ…」

ツカサは胸を撫で下ろす。
だが…ツカサは今、魔石解放前の状態に戻っている。
(魔力が尽きかけか…ま、無理ないな。The Sunに爆裂魔法陣、ドラゴンシャウト、イージス…こんだけやって倒せないとかどんだけだよ)


ツカサが飛ばした土埃はクレーター周辺だけで、まだ土埃は舞っている。
だが、うっすらと見えるシルエットからフェンが生きている事は確認できる。

「はは…」
『グオオオオアアアアアアアァァァァ………』

まだお相手様は俺の事を見つけていないようだ。今が最後のチャンス。
俺のとっておき…


────パンドラを開ける時だ。

「ふぅ…」

(正直、怖い。前回パンドラを開けてトゥループラチナを適合させた時は理性を取り戻すまで暴れ回った…もし、またそんな事が起こってアカツキを殺してしまったら…)

そんな考えが脳をよぎる。
だが、手段など選んでいられない。
俺は誓ったのだ。この街の人達を、そして本能に任せて暴れ回る哀れな魔神を助けると。

(さて、どんなのがあるかね…)

俺はパンドラの箱に鑑定をかける。



《パンドラの箱:内部》
人造神機WAR、ホムンクルス製作、無双魔道外骨格ハンニバル、七大罪、黒雷神話バウルの聖骸、大罪人の遺骨、神槍騎兵軍ファランクス、究極魔道ウイルス、etc…



いつ見てもヤバそうな代物ばかりである。
どれもやばそうだが…どれかを選ばないといけない。
ある程度目星を付け、一つ一つ鑑定をかけていく。


《人造神機WAR》
神が堕ちた時代、人類が滅びかけていた頃完成した4m程の究極の二足歩行兵器。
機械仕掛けの神と呼ばれ、かつて最高神であった堕神をも滅ぼした。
高性能なAIが組み込まれており、乗り込んで操作する事は勿論、AIによる自動操作も可能。


《無双魔道外骨格ハンニバル》
神の槍グングニルが天界から戦場に落ち、死体の山と同化する事で自然に生み出された兵器。装着者の精神や人格のみならず、魔力や肉体すら侵食する。
かつてこの外骨格を身に付けた男はその世界の神全員を一度に相手取り、全て殺したという。


《神槍騎兵軍ファランクス》
とある魔法科学世界の兵器開発会社ANUBISが開発したAI兵器。
永久機関によりエネルギーを失う事は無く、1000を超える神槍が縦横無尽に戦場を飛び回る。
バイクと槍を掛け合わせたようなシルエットで、黒で統一された兵器的な見た目をしている。
この兵器ファランクスの操作権をANUBISが奪われ、テロに用いられた事で魔法科学世界は滅びた。


まだ、使えそうなのはこの3つだ。
この3つも大概ではあるが…

(1番マトモそうなのは…"人造神機WAR,,か)

俺は禁忌に手を伸ばし…そっと触れた。

『HELLO!My master.』


逆転劇を始めよう。


〜tips〜

《形態:玄武》
竜聖鎧の兜に埋め込まれた地聖竜の魔石の力を解放して変形した姿。
見た目はダークグリーンのゴツイ鎧を纏い、2つの大盾を持った巨人。

主な能力は『ドラゴンシャウト』と『イージス』
能力補助は『大地魔法強化』と『補助魔法強化』、『生命力・防御力強化』である。


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コメント

  • solbird

    ノベルバユーザー87611さん

    ありがとうございます
    修正しました

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  • ノベルバユーザー87611

    負けずとも劣らない、ではなく勝らずとも劣らない、ではないでしょうか?

    1
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