チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

誓いの口付けは血溜まりの上で

「そういえば、まだ自己紹介して無かったな。俺の名前はツカサだ。よろしくな!」
「確かにそうですね…私の名前はアカツキです。種族は狐人。助けていただき、ありがとうございました。これからよろしくお願いしますツカサ様」
「おう!よろしく、アカツキ!」


俺だけ鑑定で名前も種族も知っているのだが、それは言わない。台無しになってしまうからな!
なお、アカツキは微笑を浮かべているが尻尾がブンブン動いており、喜びを隠しきれていない。

(可愛い。なんだこの可愛い生物は)

ナデナデモフモフしたい。
だが、今はそれどころではない。
何故なら、まだここは村の近くの山奥の神社なのだ。撒いたとはいえ完全に逃げ切ったとは言えない。

「とりあえず、この暗いクソッタレな場所から出るぞ」
「はい!」

彼女と隣り合って歩み出し、階段を上った。


〜約1時間後〜

「出てきたぞ!囲めー!!」
「「「うぉおおおお!!!!!」」」
「支援魔法班!筋力強化と防御魔法!攻撃魔法班は詠唱の準備をしろ!!」
「「「「了解!」」」」


…デスヨネー。
案の定、神社の周辺には100人程の騎士達が群れている。
めんどくさい…まあ、経験値になると思えばいいか。

「?」

アカツキが不思議そうな顔で首を傾げている。可愛い。

「スマンなアカツキ。俺追われてる最中なんだわ」

俺が謝るとアカツキは、

「いえ、お気になさらず。あなたの隣が私の居場所、それくらいの覚悟はありますとも」

アカツキが微笑む。

「おっ?知らない間に俺の隣は指定席になってたか。わかった!今からお前の居場所は俺の隣だ」


俺がそう言って笑いかけると、ピトリ…とアカツキがくっついてくる。密着しすぎていない、だが心が伝わるのに充分な距離だ。
(なんだこの生物は。愛おしい)

「ですが…」
「ん?」
「無理だけは…なさらないでください。ツカサ様が死ねば、私の居場所は無くなってしまいます」

アカツキが泣きそうな顔で俺を見つめる。
俺はアカツキがそんな心配をしないよう、満面の笑みで答えた。

「おう!約束だ!だからそんな顔すんな!」
「はい…」

アカツキが笑顔になってくれた。
俺はアカツキの肩を抱き寄せ、見つめ合う。
そんなコミュニケーション(イチャイチャ)を取っていると、相手方の隊長?らしき人間が怒鳴り散らして来る。

「魔神め!その女性から離れろ!」


「チッ…うるせえな。そんな怒鳴らんでも聞こえる声だってのに…俺が自分の女とくっついてたらそんなにおかしいか?街中でもイチャイチャしてるカップルの10組や100組よく見かけるだろう?」

ツカサは声量を上げて挑発で返す。


「何っ…そんな美しい方がお前みたいな魔神の女な訳がないだろう!今すぐ離れるんだ!」




ツカサは少しキョトンとした後、

「……クハッ、もしかしてお前コイツに一目惚れか!?ハハハハハッ!!!確かにコイツは美人さ!とんでもないくらいのな!


……だがよ」

「ヒッ…」


ツカサはその赤い瞳に18年生きた程度の人間には出せない鋼のような鋭さを乗せ、殺気を振りまく。


「コイツをここに閉じ込めたのはどいつだ?何故閉じ込めた?答えを教えてやる、人間だ。
何故閉じ込められたか?種族の違いとかいうくだらん理由だ。そんな理由でこんな事をしたお前ら人間にコイツが怯えないと思うか?あぁ、そうさ。確かにお前らがコイツを閉じ込めたわけじゃない。これは…八つ当たりだ」


「ゴミ掃除を始めよう」



名残惜しいが、アカツキを後ろに下がらせる。ツカサは魔神であり、この程度は楽勝だ。
トゥループラチナの力が使えると分かってから、神社の階段を降りている間に色々試したのだ。生前はあまりトゥループラチナの能力を使う機会が無かったが、使い方は自然と知っていた。

俺は右手首を噛みちぎる。
激しい痛みが走り、噛みちぎった部分から血液が吹き出す。
(これが……)


左手首も同様に噛みちぎる。
こんな無茶な事ができるのはこの体だからこそだ。
(俺の…)


(…力だァ!!!!)
最後に自らの首を掻っ切り、激しく血が吹き出す。
すると、小煩いゴミ?隊長?が煩く囀る。

「ハッ!頭がおかしくなって自殺したk「スキル:儀血血闘術、彼岸花!」

隊長?の言葉を遮り、スキル発動のトリガーを引いた。
刹那、ドクドクと流れ落ちていた俺の血液が空中で時を止められたかのようにピタリと止まる。
すると、地面に落ちた血液や流れ落ちる途中だった空中の血液が俺の右腕に全身をコーティングするかのように集まってくる。

「……へ?」

時にして数秒。俺の姿はどこにも無く、そこには呆然とする騎士達と、赤黒い血でできた筋肉が隆起する顔の無い2m程の人形?が立っていた。

「と、突撃ぃーーー!!!!!」
「「「お…おおおおおおおお!!!!」」」

得体の知れないような目で俺を見つめる隊長?が発した命令と同時に、騎士達がツカサに群がって行く。
先手は勇敢で槍を持った騎士。支援魔法で強化された筋力で槍を突き出す。だが…

「芸が無いな。お前達には槍しか無いのか」

その穂先は指1本で止められる。

「へっ…?…!!」
呆然とする騎士を槍ごと引き寄せ、勢い良く近付いてくる頭に狙いを定めて拳を放つ。

ゴッパァアアアァァァァァ!!!!

《経験値:580を取得しました》

高い所から水風船を全力で叩きつけたような音が響き、人の頭であったモノがそこら中に飛び散る。

「まずは1つ」

血で作られた赤黒い人形の表面には返り血がかかったのかすら判断できない。
だが、その拳から滴り落ちるのは間違いなく先程死んだ彼の血だろう。

「う、うわあああああ!!!!」

また1人。また1人と半狂乱になってツカサに槍を突き出すが、その全てが受け流され、あるいは避けられて正面の騎士の槍が顔面に突き刺さり、あるいは穂先を折られ、飛んでいった穂先がほかの騎士の頭に突き刺さる。

彼の周りに立っていた騎士達は確実に数を減らし、地面に転がる死体のみが増えていく。

「クソっ!攻撃魔法班!あのグズ共まとめて吹き飛ばせ!」
「へっ…いや、でも…「いいからやれ!」は、はいっ!」

隊長?が攻撃魔法班に命令を出す。
攻撃魔法班による詠唱が開始されると隊長?は誇らしげな表情を浮かべ、逆にツカサの周りにいる騎士達は表情に驚愕と焦りを浮かべる。

(詠唱おっそ…前の世界の駆け出し魔法使いでももっとマシな詠唱をするぞ)

周囲の騎士達を片付けながら詠唱が終わるのを待つ。
詠唱開始から10数秒経ち、一気に魔法が発動する。

「「「「ファイヤーボール!」」」」

数十個の直径50cm程の火の玉が発射される。

(…ちっさ!おっそ!あの詠唱でこのレベルの火の玉!?ちっさ!)

まあ、いいや。と頭を掻く。

「スキル:魔法吸収」
数十個の火の玉が俺に触れる直前で消滅し、俺の赤黒い全身が真っ赤に燃え上がる。

「ハハハハハッ見たか!これが俺の攻撃魔法班の力!ハハハハハ……あれ?」

俺は吸収したファイヤーボールの火力を後ろへ放つ事で推進力とし、隊長?の目の前まで雷のような速度で接近する。

「はれ…?」

それが隊長?の遺言となった。
隊長?の脳天にゲンコツをぶちかまし、瓦割りの要領で地面まで隊長?の体を上から下まで真っ直ぐ拳が貫く。

「もう飽きたからいいや。スキル:鏖殺」

パアァァン!!!

俺が指を鳴らすと、半数ほどにまで減った騎士達の頭が一つ残らず内側から破裂する。
今この場で立っているのはツカサとアカツキのみ。
《スキル:鏖殺》とは、文字通り指定した行動をトリガーとして自身のステータスより圧倒的に低い敵を皆殺しにするスキルである。

ただ…

「うっへぇ…」

頭が内側から破裂する為、そこら中に色々と飛ぶ。
脳みそやら頭蓋骨の破片やら目玉やらが地面に散らばっている。
正直汚い。

「ふぅ…スキル解除」

赤黒い人形は血液に戻り、ツカサの首の傷や手首の傷に吸い込まれていき、凄まじいスピードで傷が癒えていく。
ツカサは赤黒い人形の状態からいつもの姿に戻った。

「まだまだ乗りこなせてないな…全身が悲鳴上げてら。こりゃ明日は筋肉痛だぞ〜」

「ツカサ様…」

「ん?…おっと」

アカツキが俺に抱き着いてくる。
細い指が服をキュッと掴んでくる。

「怪我は…されてませんか?」

「お、おう」

こんなふうに心配されたのはいつぶりだろうか。
柄にもなくたじろいでしまう。

「よかった…」

アカツキは俺の胸の中でホッと息をつき、顔を上げた。

「ツカサ様は、魔神なのですか?」

隊長?の話から、何故俺が追われているか察したようだ。

「む?…そうだが…どうした?怖いか?」

内心少し不安になりながら聞いてみるが…

「いえ、それならあの強引さも納得です。私のワガママ、これからも聴いてください。私もあなたのワガママを聴きますから」

アカツキの腕が俺の首に回され、微笑む彼女の顔が急接近する。

(うむ、やはりこの子は笑顔が似合う)

「ああ!聴くさ、いくらでも。いつまでも」

そして、俺達は────



夥しいほどの数の死体と混じりに混じった血液の上で、唇を重ねた。






ツカサ

年齢:18

種族:トゥループラチナ

Lv.85
評価ランク:SSS
生命力:∞  魔力:285639
攻撃力:432859  防御力:358945

スキル:スキル:竜の息吹Lv.MAX、魔力操作Lv.MAX、体術Lv.MAX、剣術Lv.MAX、身体強化Lv.MAX、盾術Lv.MAX、防御Lv.MAX、鉄壁Lv.MAX、光魔法Lv.MAX、刀術Lv.MAX、拳闘術Lv.MAX、殺戮Lv.MAX、惨殺Lv.MAX、虐殺Lv.MAX、鏖殺Lv.MAX、爪術Lv.MAX、自然治癒Lv.MAX、吸血Lv.MAX、血魔法Lv.MAX、無双Lv.MAX、氷魔法Lv.MAX、眷属化Lv.MAX、全状態異常耐性Lv.MAX、健康体Lv.MAX、殺気Lv.MAX、反転Lv.MAX、堕天拳Lv.MAX、手刀Lv.MAX、回復魔法Lv.MAX、女神の涙Lv.MAX

ユニークスキル:魔神Lv.MAX、竜聖鎧Lv.MAX、パンドラの箱Lv.MAX、禁忌Lv.MAX、不老不死Lv.MAX、儀血血闘術Lv.MAX、殺LvMAX、魔法吸収Lv.MAX、鑑定Lv.MAX、魔天使Lv.MAX、無限再生Lv.MAX、天災Lv.MAX、世界核Lv.MAX、呪竜王の魔眼Lv.MAX

称号:選ばれし者、呪われし者、七聖、滅ぼす者、禁忌、吸血神、虐殺者、殺戮者、無双、鬼畜。災厄、魔神、世界を殺せし者、世界蛇のトモダチ、九尾狐の恋人


第1章:2度目の目覚め〜完〜

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コメント

  • 真砂土

    と⁻て⁻も⁻丁⁻寧⁻に⁻作⁻り⁻込⁻ま⁻れ⁻て⁻お⁻りと⁻て⁻も⁻面⁻白⁻く⁻読⁻ま⁻せ⁻て⁻い⁻た⁻だ⁻い⁻て⁻い⁻ま⁻す⁻こ⁻れ⁻か⁻ら⁻も⁻頑⁻張⁻っ⁻て⁻く⁻だ⁻さ⁻い⁻ね⁻

    1
  • ペンギン

    魔力、攻撃力、防御力がいつの間にか万超えてる...w

    1
  • solbird

    ノベルバユーザー210455さん

    THE・WORLD!!

    3
  • ノベルバユーザー210455

    どうしてもトゥループラチナがスタープラチナに見えるwww

    7
  • solbird

    ノベルバユーザー212325さん

    世界蛇のトモダチがその代わりだと思っていただければ大丈夫です
    ご指摘ありがとうございます

    2
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