チートで勇者な魔神様!〜世界殺しの魔神ライフ〜

solbird

ending?

〜???の世界〜

西へ、西へ、西へ。そしてそのまた西へ。
ひたすら西へ進み続けるとそこには巨大な木々が立ち並ぶ、広大な森がある。
この地の名は『魔境』。
ここはその名の通り魔境と呼ぶにふさわしい地であり、魔物と魔族が巣食う人の天敵のような場所である。

ここがかつて魔神と巨神が戦争を起こし、巨神が倒れた地であるという事を知る者は数少ない。
巨神の死肉は大地となり、血は川となり、体毛は大樹となったこの地には神聖な魔力と邪悪な魔力が渦巻いている。

よくよく見ると、そんな魔境の木々の間から、城が天高く聳えている。夜を絵の具にして塗り潰したかのような漆黒の壁面には痛々しい鋭い棘が生えており、見る者全てを拒んでいるかのようだが、この地の素材で作った特殊なレンガで建てられているため、心無しか神聖さを感じる。
そこは「魔王城」
この世界における最凶最悪の存在と言われる「魔王」の住まう城である。

「ああああああああぁぁぁア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」

ふと、魔王城から男の絶叫が魔境に木霊した。
発生源はどうやら魔王城の謁見室のようである。
謁見室の色も夜で統一されており、唯一例外なのは床にぶちまけたかのように広がる赤の海とその上に転がる抜け殻達…
そして膝をつき、頭を抱えて叫ぶ人間?の男。

彼の名前は「朝宮  司」

所謂、人々から「勇者」と呼ばれ、尊敬される存在だ。
内側赤で外側白のマントと金の装飾が施された純白の全身鎧を纏っている。
その鎧には強力な魔力を放つ様々な色の宝石が四肢や胴、兜に1つずつ取り付けられており、それら一つ一つが強大な力を秘めていると確信する。
それほどの存在感がその宝石にはあった。

そんな彼が今、人々が抱く華々しい勇者像とは正反対の絶望的な空間を演出している。
司の足元に転がっているのは4つの抜け殻。
首から先が無い剣士のモノや、胴に風穴が空いた戦士のモノ、首から赤を流した魔法使いのモノなど様々だ。
だが、そんな抜け殻達の中に一つだけ異様な抜け殻が一つ。

その抜け殻には傷一つ無く、他の抜け殻は明るい色の装いをしているのに対し、その抜け殻は魔王城に合わせたかのような夜色で統一された服装をしている。
そして、その服は線の細い女性的な体を包み込んでおり、光を讃えたプラチナブロンドの髪が天井から降り注ぐ太陽の光を反射して床の赤色を照らしている。

彼女は人々から「魔王」と呼ばれており、彼女は勇者達から「シヴィ」と呼ばれていた。

これ以上多くを語る必要はあるまい。
だが、あえて言うならば、頭を抱えて叫ぶ彼は数時間という短い時間に4人もの戦友を失くしたのだ。
それも、1人は自分の手によって。

なぜ気付いてやれなかったのか。

救うチャンスはいくらでもあったのではないか。

愚か。

《魔王シビルスの魂を取り込み、スキル:魔王の種を進化させますか?》

この世界に生を持ち、人間の汚さを誰よりも知っていたのは自分だろう。

だというのに、騙された。

光がいくら大地を照らそうと、影は生まれ、影から闇が溢れ出す。

そんな事分かっているのだ。
だが、頭で分かっていても心が納得してくれない。

俺は仲間と旅をする内に魔王という悪が世界を絶望に染め上げようとしているなどという話を聞き、たまたま勇者の証を持っている事を見込まれて国王から魔王の討伐を頼まれた。


何が悪だ。何が魔王だ。


魔族だって…『人』じゃないか。




いや…悪いのはあの国王でも何でもない。

「自分だ…」
後悔。

《魔王シビルスの魂を取り込み、スキル:魔王の種を進化させますか?》

「ははは…」
英雄だと持て囃されて魔族と正面から向き合わなかった後悔。

《魔王シビルスの魂を取り込み、スキル:魔王の種を進化させますか?》

「ははははははは…!」

ダサいなぁ…


「アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!!!!!」



…………………

…………





《魔王シビルスの魂を取り込み、スキル:魔王の種を進化させますか?》

「あ?」
さっきからしつこく聞こえる聞き慣れたステータス画面の無機質な機械音声が後悔で埋め尽くされていた俺を現実に引き戻す。

(シビィの魂を取り込む?どういう事だ?確かに魔王の種なんていうスキルはあったが…)

《魔王シビルスの魂を取り込み、スキル:魔王の種を進化させますか?》

ええいうるさい!
俺は今考え事をしているんだ!邪魔するんじゃあない!

《魔王シビルスの魂を取り込み、スキル:魔王の種を進化させますか?》

「あー分かったよ。はいはい、進化させますよ」

適当に答える。
こういうのは勢いに任せた方がいいのだ。
どうせ見てる奴はいないんだし、なるようにしかならないなら直感に任せよう。

《了解。スキル:魔王の種はユニークスキル:魔王に進化しました。》

…ん?

《ユニークスキル:魔天使を取得しました。》
《ユニークスキル:無限再生を取得しました。スキル:反転を取得しました。スキル:堕天拳を取得しました。》

おっとこれは…

《スキル:手刀を取得しました。スキル:光魔法を取得しました。スキル:回復魔法を取得しました。スキル:女神の涙を取得しました。》

不味いことをしてしまったのでは…?

《称号:天使を取得しました。称号:魔族の王を取得しました。称号:朽ちぬ者を取得しました。》

あー…やったかもしれない。

《一定の条件を満たしたため、「種族:呪竜王、トゥループラチナ(未完全適合)」から「種族:災厄」へと進化します》

うん、これはやったね。



その瞬間、世界が悲鳴を上げた。

大地は嵐に切り刻まれ、山は崩壊し、溶岩が雨のように降り注ぐ。
嵐によって起こった竜巻は地上を滑り、全てを中空へ投げ出している。
海では各地で巨大な渦が発生し、津波が地上の全てを飲み込む。
空は裂け、雲は消し飛び、星が瞬いている。
空を飛ぶ魔物や動物達は暴風によって弄ばれ、やがて体力が尽きると落下し津波に飲まれる。



その空を唯一、優雅に飛行する竜が1匹。
それは「災厄」。絶望の権化。
世界が与えたあまりにも残酷な運命、禁忌。
彼は世界となり、世界は彼となった。








世界は




おワル




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セkAいは




かrE




かレw@




世カI







彼が滅びぬ限り、この世界は滅びない。
彼の中で生き続ける。
この世界が死のうとも。


そして、世界が崩れ出す。


ツカサの、一部となる為に。






《ユニークスキル:転生を発動します。》







10100001011101101100010110000101010010110111100101100001010111010110000111010110010110010010100111011000000000000000011111111111111111100001010101010100001111011011010010000011010110……………















《経験値:590,326,458,085,684,128,580,807を取得しました》

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コメント

  • 真砂土

    ちょっとコワイ…

    1
  • solbird

    ノベルバユーザー242709さん

    ご指摘ありがとうございます

    1
  • ノベルバユーザー242709

    つまらない

    1
  • solbird

    ノベルバユーザー143324さん

    私は何か切っ掛けが無いとやる気が起こらない「やれば出来る子」人間なので、こうやって少しでも読みにくいと思うところがあれば言っていただけるとありがたいですね。
    どんどん言っちゃってくださいw

    1
  • ノベルバユーザー143324

    これで読みにくいとか他の小説見てからいえよ

    1
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